冬キャンプは、暖房器具・防寒着・寝具など、他の季節のキャンプに比べ荷物も多くなりがちです。
日よけとして夏に使われることが多いタープは、荷物を少なくするために「持っていく必要はない」「いらないだろう」と、削られるアイテム候補となりやすいようです。
しかしタープは、冬キャンプを快適に過ごすためにマストなキャンプアイテムといえます。
今回は、
- 冬でもタープが必要な理由
- 冬におすすめのタープの種類
などを、詳しくご紹介します。
なお、アウトドアブランドのWAQでは、水や火の粉に強いTC素材を使用したヘキサタープを販売しています。
ポールやペグがセットになっている、オールインワンセットです。部品の買い足しは不要なので、初心者の方にもおすすめです。
この機会に、ぜひ公式ストアをチェックしてみてください。
冬にタープは必要?意見は分かれるが、あった方が快適に過ごせる!
「冬キャンプにタープが必要か」はキャンパーのなかでも意見が分かれるところ。不要と考える方もいますが、タープがあるとテント以外にゆったりできるスペースが増えて快適度がアップします。
冬キャンプでもタープがあった方が快適に過ごせる理由は次の3つです。それぞれくわしく見ていきましょう。
- 理由1 テントの前室(キャノピー)では足りない
- 理由2 雪が降っても活動できる
- 理由3 露や霜対策になる
テントの前室(キャノピー)では足りない

テントの入り口のひさし部分、いわゆる前室(キャノピー)は、日除けになったり荷物置きになったりと、とても便利です。1人や2人などの少人数だと、キャノピーを広げた下にイスやテーブルを置いて過ごすこともできます。
しかし、たとえ大型のテントであっても、キャノピーはそこまで広くありません。テーブルを置くと荷物が置けなかったりするものです。
また、キャノピーを広げるとテントの入り口も開いてしまうため、テントの中は凍えるような寒さになってしまうことも。子どもをテントの中に寝かせておくときや、デュオやグループキャンプで先に休む人がいる場合は、キャノピーを全開にはできません。
タープが一つあると、他の人に気を使うことなく広々とスペースを活用できます。テーブルを置いても充分な広さがあるため、飲食を楽しみつつ、くつろぐこともできます。
枯葉などの舞い散りや、少しの雨も防いでくれるので安心して外で過ごすリビングスペースとなるでしょう。
雪が降っても活動できる

自然の中にあるキャンプ場では、急な天候の変化は当たり前。とくに山に近いキャンプ場などの場合は天気予報が外れることも多々あります。
さらに冬は雪の降る季節。屋根の代わりとなるタープがあれば、突然雪が降ってきても、BBQや焚き火をすることも可能です。
また、タープの下では燃料系の暖房器具も使えて、あたたかさもある程度キープできるので、快適に過ごすことができ安心です。
少々の雪が降ったところでタープはびくともしません。テント以外に活動ができるスペースがあると、天候に振り回されることなく冬のキャンプを思う存分楽しめますよ。
露や霜対策になる

テントの上にタープを張ることで、やっかいな露や霜をある程度防ぐことができます。
気温がグッと下がる冬のキャンプでは、夜中から明け方に露や霜が降りることによりテントが濡れてしまったり、凍ってしまったりすることがあります。
テントが濡れてしまうと完全に乾かし切るまでかなり時間がかかり、その後の後片付けに手間と労力がかかるためとても厄介なもの。
就寝前にタープをテントの上に張ると、露や霜対策になります。

ダブルウォールテントのように、タープとテントで二重の層になるので露や霜がつきにくくなります。
タープとテントは必ずくっつかないように張り、きちんと正しく設営するのがポイントです。
冬キャンプにおすすめなのは「スクリーンタープ」

さまざまな種類の中でも、冬キャンプに最適なのは「スクリーンタープ」です。ここからはスクリーンタープの魅力を詳しく解説します。
- フルクローズすることで風を防げる
- 燃料系の暖房器具を安全に使える
- 夏にも大活躍する
フルクローズすることで風を防げる
スクリーンタープは天井〜側面をすっぽりと覆う構造をしています。
側面となる壁にはメッシュ素材が使われていて、開放感があり通気性に優れているのが特徴です。
メッシュのスクリーン面は、フルクローズすることも可能。雨や雪だけでなく、横から吹きつける風も防げて防寒対策にも効果的です。
燃料系の暖房器具を安全に使える

通気性に優れているスクリーンタープは、一酸化炭素中毒のリスクがある燃料系ストーブも安全に使えます。
石油ストーブや薪ストーブは、コンセント不要で使えて、じんわりとしたあたたかさが持続するなど、冬キャンプには欠かせないアイテムです。
しかし人体に毒となる一酸化炭素を排出するので、使用の際には換気が欠かせません。
一酸化炭素は、無臭かつ無色なので気づきにくい厄介なもの。充満すると一酸化炭素中毒になる恐れがあるので注意が必要です。

スクリーンタープなら、メッシュ窓で常に換気できるので安全に使えます。あわせて一酸化炭素チェッカーも準備しておくとさらに安心ですよ。
夏にも大活躍する

夏場に活躍するオープンタープは開放的で使いやすい反面、虫の侵入を避けられない問題があります。
スクリーンタープだとメッシュ窓が虫の侵入を防いでくれます。
涼しく快適に使えるのはもちろんのこと、スクリーンの開閉具合も調整できるので、密封しすぎることによる熱中症なども防いでくれるのも魅力といえるでしょう。

夏につきものの夕立や急な局地雨なども、フルクローズすれば完全にシャットアウトできますよ。
冬キャンプもタープを使って快適に過ごそう
テントの前室だけでは足りないことも多いので、冬キャンプでもタープがあった方がゆったりと過ごせます。また雪が降ってもタープ下で活動できたり、露や霜対策ができたりと何かと便利です。
冬キャンプに使いやすいのはメッシュ窓にできるスクリーンタープです。
ぜひ冬キャンプにもタープを持参して楽しい思い出を作ってくださいね。
なお、購入したタープを長く使うためには、適切なお手入れや保管方法が欠かせません。間違った方法で保管してしまうと、タープ表面がベタベタしたりカビが生えたりします。
詳細についてはこちらで解説しているので、ぜひ参考にしてください。