夏キャンプにおける最大の悩みは、暑さ。屋外で活動するキャンプは、環境の変化を直で受けるため、暑さ対策は必須です!また、夜の寝苦しさ対策も考えないと、暑くて眠れないことも。
「夏キャンプではどんな暑さ対策をすればいい?」「寝苦しくならないために、持っていくといいアイテムはある?」「熱中症対策を知りたい」
このような疑問や悩みがある方にむけて、
- 涼しく快適に過ごすコツ
- 夏キャンプの必需品、あると便利なアイテム
- 寝苦しい夜に活躍するグッズ
- 夏キャンプにおすすめのテント&タープ
- 夏キャンプの服装
などを解説します。
夏キャンプの気温は?
夏といっても、平地のキャンプ場か?高原のキャンプ場か?によって気温は変わります。
都心から車でおよそ90分の距離にある、日川浜オートキャンプ場周辺の茨城県鹿嶋市の場合。
⚫︎2020年7月
最高気温…26.5度、最低気温…20.8度
⚫︎2020年8月
最高気温…32.0度、最低気温…24.4度
出典元:国土交通省気象庁 2020年月ごとの値
日中は平地と高原のどちらも気温は上がります。しかし、高原のキャンプ場は、夜になると肌寒さを感じるほど気温がグッと下がります。
一方、平地のキャンプ場は夜になっても気温はそこまで下がりません。
また「電源がついているサイト」か「電源がついていないサイト」かによっても、暑さ対策は異なります。
夏キャンプ 暑い外でも電源なしで涼しく過ごす方法10選【熱中症対策にも】
ここからは、電源なしサイトやポータブル電源なしでもできる、涼しく過ごす方法をご紹介します!
対策1:オープンタープを活用する
テントのフライシートは雨が染み込まないように耐水加工されています。耐水性が高いということは、通気性が悪くなり熱がこもりやすいというデメリットがあります。
そこで活躍するのが「オープンタープ」。
オープンタープの下に通気性のいいインナーテントを設営すれば、風通が良くなり熱をためず快適に過ごせます。
突然の雨でテントが濡れることも防げるので、天気の変わりやすい山の近くでも安心。遮光性の高いオープンタープを使うとさらに涼しく過ごせますよ。
ただし、テント内の様子が外から見えてしまうのはデメリット。とくに、夜間はライトをつけたままでいると丸見え状態に。気になる方は、ライトを消してから寝るようにしましょう。
陣幕などの専用アイテムで、目隠しするのもおすすめです。
対策2:ペットボトル氷を作る
ペットボトルに飲み物を入れて凍らせる「ペットボトル氷」は、水分補給をしながらクールダウンもできる優れもの。下のような使い方ができます。
- 顔や首筋にあてて冷やす
- 溶けた氷水を飲んで体の内側からクールダウンする
前日までに冷凍庫で作っておき、クーラーボックスに入れて持っていくだけ。自宅の冷凍庫で作れて、お金をかけずにできる方法なので、ぜひお試しください。
対策3:ネッククーラーをつける
首筋を通る太い血管やリンパ腺を冷やすと、全身クールダウンできます。そこで便利なアイテムが「ネッククーラー」。
首に巻き付けておくだけでかなり涼しくなるため、外での活動時に活躍しますよ。
【ネッククーラーの種類】
- 水に濡らして使用するタイプ
- ポケットに保冷剤を入れて使用するタイプ
- 冷却プレートで冷やす機械式タイプ
100均で売られている冷汗タオルでも効果は実感できます。
ただし、水で濡らすタイプは、寝るときに使うと寝具を濡らす可能性もあるため注意してください。
対策4:涼しいキャンプ地を選ぶ
夏キャンプを涼しく過ごす一番の得策は「標高の高い場所にある高原キャンプ場」または「川沿いのキャンプ場」を選ぶことです。
高度が100m上がると、気温はおよそ0.6度下がると言われています。
標高1000m以上の高原のキャンプ場の場合、平地のキャンプ場と比べてマイナス6度も気温差があるため、暑い夏でもひんやり快適に過ごせます。
川周辺のキャンプ場も、風が抜けやすいため涼しく過ごせます。
動いて暑くなったときは、川にジャブっと足を突っ込んでクールダウンすることも。
海のすぐそばで過ごすキャンプも素敵ですが、海の近くをはじめとした平地のキャンプ場は、日差しが強いうえに、夜になっても気温が下がらず寝苦しい夜を迎える可能性が高め。
涼しさを優先したい場合は、高原や川沿いのキャンプ場を選びましょう。
川沿いのキャンプ場は、川の増水に注意!
キャンプ場周辺で雨が降っていなくても、上流の方では雨が降っている可能性もあります。川の増水や流れが速くなったり、鉄砲水が発生したりなどの危険なことも多いもの。
安全にキャンプを楽しむためにも、必ずキャンプ場の管理者に確認しましょう。
さらに、川沿いの場合は、蚊やブヨの生息している確率が上がります。ブヨは蚊よりタチが悪いため、虫除けスプレーや蚊取り線香を焚くなどの虫対策は万全にしましょう!
対策5:打ち水をする
テントとテント周辺に水を撒く「打ち水」も涼しく過ごす方法の一つです。打ち水は、地面にまかれた水が蒸発するときに、周りの熱も吸収していく気加熱の原理を利用したもの。
テントの中やテント周りの温度が少し下がるため涼しくなりますよ。
打水をしたあとは、空気の流れを作るためテントのベンチレーターも全開にしておきましょう。
対策6:水を張ったバケツに足を入れて冷やす
水を張ったバケツに足を入れて涼む足水も、涼しく過ごす暑さ対策としておすすめです。足水は、打ち水と同じく古典的な暑さ対策方法の一つ。
イスに腰掛けながら読書などものんびり楽しめます。バケツの中に保冷剤や氷を入れると、かなり涼しくなりますよ。
対策7:冷却スプレー
服に吹きかけるだけで、瞬時に体感を下げてくれる「冷却スプレー」も夏キャンプのおともに最適。吹きかけるだけで瞬時に体をスーッと冷やしてくれます。
冷却スプレーは、肌に直接吹きかけるタイプと、服に吹きかけるタイプの2種類が販売されています。持続時間は30分程度と長くはないですが、手軽に使えるため一本持っていくと重宝しますよ。
対策8:木陰にテントを設営する
テントに直射日光を当てないためにも、木陰のある場所にテントを設営しましょう。直射日光を受けたテントの中の温度は上昇し、蒸し風呂状態になります。
太陽光を遮るものがない夏場のフリーサイトでは、木陰エリアを確保しましょう!
対策9:テント設営は午後に行う
テントの中になるべく暑さを溜め込まないためにも、テントの設営は午後以降(とくに日暮れ前)がおすすめです。
テントに直射日光が当たる時間を少し減らすだけでも、テントの中に熱がこもるのを防げて、寝苦しさを回避できますよ。
また、太陽が高く昇る日中にテントを組み立てると汗だくになりますが、日暮れ前に行うことで組み立てるときの暑さもマシになります。
対策10:日陰があるキャンプサイトを選ぶ
夏キャンプで寝苦しくなる原因の一つは「テント内部に熱気がこもる」ことがあげられます。雨風をしのぐために耐水&耐風性能がある反面、通気性が悪くなりがち。屋外に設営するため、環境の変化に影響されやすくなります。
テントに直射日光を当てるとテント内に熱がこもってしまい、夜になっても熱が逃げず寝苦しくなります。日陰になる箇所が多いキャンプサイトを選ぶようにしましょう!
寝苦しい夜もぐっすり!夜の暑さ対策
平地のキャンプ場だと、夜になっても気温が下がりにくいもの。「暑くて眠れない」といった事態を避けるためにも、夜の暑さ対策も万全にしておきましょう!
対策1:扇風機・サーキュレーターで空気の流れを作る
湿度が高い日本の夏は熱帯夜になることも多く、風が吹かないと、冷房設備がないテントは蒸し風呂状態に……。
そんなときに大活躍するのが、「扇風機」や「サーキュレーター」です。
テントの中の空気を循環して、熱気を外に逃がすだけでもかなり違います。直接体に当てると体感温度をグッと下げることもできます。
電源サイトでは、家庭用のサーキュレーターや扇風機を持っていくのがおすすめ。延長コードも持っていくと便利です。
かさばりますが、家庭用サイズは威力も十分なため、あると助かります。電源がないサイトでは、持ち運べるポータブルタイプがおすすめです。
対策2:コットで風通しをよくする
夏の寝苦しい夜には、キャンプマットよりコットの方がおすすめ。地面と背中の間に空間ができて風が通るため、背中が蒸れず快適に眠れます。
【コットの種類】
ハイタイプ…高さはおよそ40cm
ロータイプ…高さはおよそ17cm
とくに暑さが厳しいときは、地面と距離が取れるハイタイプがおすすめです!
ベッドだけでなくベンチ替わりにしたり荷物置きにしたりと、さまざまな使い方ができる便利グッズ。夏だけでなく、冬の寒い時期には地面から伝わる冷気も和らげてくれるため、持っておくととても便利です。
WAQでは、ハイ・ローどちらも使える2way仕様のコットを販売しています。
高さが変えられるため、テントの大きさに合わせて使い分けられます。真夏は風通しをよくするハイスタイル、安定感が欲しい場合はロースタイルが最適。
ほど良い張り具合のシートで、移動やテント設営などの準備で疲れた体もしっかり休めることができます。ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。
対策3:保冷ジェルを氷枕にする
冷蔵庫で冷やした保冷ジェルをタオルでぐるぐる巻いて氷枕にすると、頭がスーッと冷えて眠りにつきやすくなります。
頭と首にやわらかくフィットする氷枕専用のジェル枕も販売されているため、そちらを購入されるのも良いですよ。
対策4:ウォーターパッドを敷布団に
水を入れて使う「ウォーターパッド」を寝袋の下に敷いておくと、暑い夜でもひんやり快適に眠れます。ウォーターパッドは寝返りを打つたびに中の水が循環するため、朝までひんやり感が持続します。
キャンプ場の水道を使って水を入れたらOKのため、かさばらず持ち運びできますよ。
対策5:風通しのいいリネン生地のパジャマを着る
夜間の熱気から体を守るためには、風通しに優れた「リネン生地のパジャマ」を着て寝るのがおすすめです。
- 吸水力がいいため、汗をかいても蒸れにくい
- 通気性がいいから、体の熱が逃げやすい
- サラッとした肌触りだから、ベタつく夏でも気持ちよく着られる
万が一キャンプ中に汚れがついても落ちやすく、強くて丈夫な素材のため、一枚持っているとキャンプ以外でも通年使えますよ。
暑くても快適に過ごせるテントやタープの種類を選ぶ
オープンタープ・スクリーンタープがおすすめ
大きな日陰を作り出してくれるタープは、夏キャンプに欠かせないアイテム。開放感を味わいたいときは、オープンタープがおすすめです。
一方、スクリーンタープは四方を囲うため、オープンタープと比べると風通しは少々劣ります。しかし、周りをすっぽりと覆うためプライバシーを守りやすく、テントの中が暑くて眠れないときは、タープの中で寝ることもできます。
タープの素材はポリコットン製が最適
真夏に使用するタープの素材は、ポリコットンがおすすめです。ポリコットン素材は、軽くて持ち運びがしやすく、遮熱性に優れているため日差しよけ効果が抜群です。
シンプルなデザインで使いやすいと評判のWAQのヘキサタープは、ポリコットン素材を使用しています。直射日光をさえぎり、日陰を作り出してくれる夏キャンプの味方です。
TC素材を使用しているため、焚き火の火の粉に強いのも特徴。水分を含むと生地が膨張するため雨が侵入しづらく、天気の変わりやすい夏場でも安心して使えます。
サイズはMとLの2サイズ展開。延長ベルト・ガイロープ・スチールペグもセットになっている、オールインワンタイプです。
ポリコットン素材のタープの購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
テントやタープなどの色は白系がおすすめ
夏キャンプのアイテムの色は、白系がおすすめです。ギラギラと太陽が照りつける真夏のキャンプでは、熱を吸収しやすい黒色は不向きです。
その反対に、白は光を反射するため、熱を吸収しづらい性質があります。テント・タープ・服などのアイテムを白系にするだけでも暑さがしのげますよ。
テントはメッシュタイプを選んで
メッシュが多いタイプのテントは、風通しがよく、虫の侵入を防ぎながら涼しく過ごせます。
ツールームテントを使う場合は、寝室スペースに熱がこもりがちになるため、メッシュ部分が多いタイプを選ぶと寝苦しさも和らぎますよ。
テント内に熱がこもるときは冷房能力のあるポータブルクーラーを活用する
テント内に熱がこもらないようにするためには、影の下にテントを設営したり打水をしたりなど工夫する必要があります。
しかし、最高気温が35℃を超えるような猛暑日の日は、これらの対策をしても暑い!ということもあります。
そのようなときは、小型で持ち運べるポータブルタイプのクーラーを持っていくのがおすすめです。
ただし、電源なしのサイトの場合は、ポータブル電源も一緒に持っていく必要があります。
作動時は音もするため、大きな音がする場合は周囲の人に迷惑にならないか?というのも確認しておきましょう。
焚き火をしないのも暑さ対策になる
夏キャンプでは、焚き火に近づくだけで汗だくになります。夏は焚き火をしない、というキャンパーも多いもの。
どうしても焚き火をしたいという場合は、気温が上がる前の早朝など、涼しい時間帯に行うとベスト。焚き火から少し距離を取って楽しむなどすると、暑さも和らぎますよ。
夏キャンプの必需品&暑さ対策グッズ
「クーラーボックス」
食品の鮮度を保つクーラーボックスは必需品です。食材と飲み物を別々のクーラーボックスで保管すると、取り出しやすくて便利ですよ。
前日の夜に凍らせた保冷剤を入れておくだけで保冷力がアップしますよ。
「扇風機・サーキュレーター」「卓上ミニファン」
扇風機やサーキュレーターは一台あると大活躍します。電源サイトでは、家庭用のものを持っていてもOK。電源がないサイトでは、充電式のものを持っていくと重宝しますよ。
「頭から水をかぶるのはちょっと……」と思われる方は、腕や脚を濡らして風を当てるだけでもかなり涼しくなりますよ!
「ポータブル電源」
電源がないサイトで役立つのが、ポータブル電源です。100vのものだとサーキュレーターや扇風機をはじめ、ノートパソコン・スマートフォン・タブレットなどの電源補給に大活躍します。
ポータブル電源が一台あれば、車中泊や災害対策にも役に立ちますよ。
「真空断熱ボトル」「保冷缶ホルダー」
暑い中で活動するときは、氷を入れて冷たい飲み物を飲みたくなるもの。そんなときに役立つのが、真空断熱ボトルや保冷缶ホルダー。
保冷力のある真空断熱ボトルがあれば、飲み物の冷たさも長時間キープできます。缶のドリンクも、保冷缶ホルダーがあるだけで冷たさが長持ちしますよ。
「日焼け止め」
真夏の直射日光は、ひどい日焼けで強い痛みをともなうことも……。肌を保護するためにも、日焼け止めを忘れないようにしましょう。
また一度塗っても汗や水で落ちるため、こまめに塗りなおすことも忘れずに。
「メッシュタイプのアウトドアチェア」
足を投げ出してゆったりくつろげるアウトドアチェア。メッシュタイプは通気性がよいため、背面やお尻部分が蒸れにくく、長時間座っても不快になりにくいです。
「コット」
地面と背面に空間ができるため風の通りがよくなります。また、地面から伝わってくる熱の影響も受けにくいため、涼しく快適に眠れます。
冬キャンプでも寒さ対策として大活躍するため、持っておくと便利ですよ。
WAQのコットは、WAQのなかでも非常に人気の高いアイテムのひとつです。
- 地面から伝わる熱を遮断
- ハイとローどちらも使える2way仕様
- 約190cmx67cmとゆったりワイド設計
- ほどよいハリ感でまるでベッドのような寝心地
かんたんに組み立てられて、コンパクトに収納することも可能。寝るとき以外にも、ベンチ代わりや荷物置き場として大活躍しますよ。
コットの購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
「冷感マット」
冷たさを長時間キープできる冷感マットやウォーターマット。寝袋やマットの下に敷くだけで、朝まで快適に眠れますよ。
「帽子」
夏のきつい日差しから頭と顔を守るためにも帽子は必須アイテムです。ツバが広めの、紫外線カット機能付きを選びましょう。
「サングラス」
標高が高いキャンプ場ほど降り注ぐ紫外線量が増えます。紫外線カット+太陽光のぎらつきを抑制しながら、視界がくっきり見える偏光レンズのサングラスがおすすめです。
「サンダル」
ササッと脱ぎ履きできるサンダルは、水遊びや夜トイレにいくときのために一足持っておくと便利です。
「長靴」
夏場は夕立など天候が変わりやすく、突然の雨に見舞われる可能性も。また、高原にあるキャンプ場の場合、朝晩は夜露で地面が濡れていることもあります。
たいていの場合は、動きやすい運動靴とサンダルがあればOKですが、雨が心配なときは防水性のある長靴を持っておくと安心です。
「氷」「保冷剤」「冷却ジェル」
氷・保冷剤・冷却ジェルは、クーラーボックスに入れて使うなど、夏キャンプでは必需品です。氷枕にしたり、首・内腿・脇の下にはさんで全身の体温を下げるなど、熱中症対策にも活躍します。
通常の保冷剤の他にも、叩くと冷える瞬間冷却剤をいくつか持っておくと便利ですよ。
「冷却スプレー」
体の一部分に吹きかけるだけで冷やしてくれる冷却スプレー。クールダウン以外にも、打撲や捻挫など万が一ケガをしたときにも使えます。
「寝袋」(高原のキャンプ場の場合)
標高が高い高原のキャンプ場の場合は、朝晩の気温がグッと下がり肌寒くなるため、寝袋を持っていきましょう。
温度調整がしやすい、封筒型の寝袋が使いやすいですよ。
「ブランケット」「タオルケット」
高原のキャンプ場にいく場合など、肌寒くなったときにクルッと包まれる大きめのブランケットがあると便利です。
暑くて寝苦しくなりがちな平地のキャンプ場では、タオルケットをかけて寝るとちょうどいいですよ。
「虫除け」「痒み止め」「ポイズンリムーバー」
夏キャンプでは虫対策が欠かせません。用意しておくといい虫除けグッズは以下のとおりです。
- 虫除けスプレー
- 蚊取り線香
- 痒み止め
- ポイズンリムーバー
服の上から虫除けスプレーをふって、蚊取り線香を焚いてガードしましょう。
また、虫除け対策をしても刺されるときがあるため、痒み止めなどの虫刺され薬も持っていきましょう。
虫の毒を吸い取るポイズンリムーバーがあれば、刺されたあとの腫れやかゆみを最小限に抑えられます。
夏キャンプには虫がつきもの。キャンプ場には蚊以外にも、ブヨやハチなど危険な虫がたくさんいます。
とくにブヨは刺されると厄介なことになるので、注意してください。
快適に過ごすための服装選び
夏キャンプを快適に過ごすためには、服装選びも重要です。気温が上がり暑くなる日中は半袖半ズボンでも問題ありません。
しかし、高原のキャンプ場の場合は朝や夜は寒いと感じることも多いもの。寒いなと感じたときに着られる長袖長ズボンを持って行くといいでしょう。
また虫が多いキャンプ場(とくに川の近くや低山)では、虫刺されを防ぐためにも、長袖長ズボンを着用するのがおすすめです。
ポイント1:吸汗速乾タイプを選ぶ
夏キャンプで着る服は、汗をかいてもサラサラとした肌触りの吸汗速乾タイプの素材がおすすめです。
肌に優しいイメージのあるコットン素材は、汗をかいたときに肌にベタっと張りつくため不快感を覚えやすく、おまけに乾きにくいため肌トラブルに悩まされることも……。
吸汗速乾タイプには、UVカット機能がついているものもあります。
ポイント2:着替えは多めに持っていく
調理中に炭や油ハネで汚れたり、服が汚れる機会は多いもの。汚れた服を着たままだとテンションも下がりますよね。
夏キャンプでは汗をかくことも多いため、清潔さを保つためにも、トップスやボトムス、インナーなどの着替えは2〜3枚ほど少し多めに持っていきましょう。
あると便利な服
「薄手の長袖」
寒暖差が激しい高原のキャンプ場や、虫刺されが心配なときは、腕全体がカバーできる薄手の長袖が役立ちます。
長時間に渡って直接肌に浴び続けると体力を消耗し疲労の原因になると言われているため、体力をムダに消耗したくないときに着るのもおすすめです。
「パーカー」「ウインドブレーカー」
肌寒さを感じたときなど、サッと羽織れるパーカーやウインドブレーカーも一枚持っておくと役立ちます。
防水加工されたものだと、突然雨が降り出したときにも対応できますよ。
「長ズボン」
虫よけ対策には効果大の長ズボン。
とくに、周囲に水場や茂みがあるキャンプ場や、虫が活発に活動する夜間は長ズボンが大活躍します。通気性がよく蒸れにくい、速乾素材を選びましょう。
「レインウェア」
山間部のキャンプ場は天候が変わりやすく、突然雲行きが悪くなることもあります。レインウェアがあると、テントやタープの設営や洗い物など、雨の中外に出なければいけないときに動きやすく便利です。雨に濡れると体力も奪われるため一着持っておくと安心ですよ。
「通気性のいい靴下」
汗で蒸れたり土で汚れたり、夏キャンプの足元は不快になりやすいもの。
濡れた靴下のままでスニーカーを長時間履き続けると、皮膚がふやけて靴擦れが起こりやすくなります。替えの靴下を多めに用意しておくと安心です。
通気性が良くて吸湿性のある靴下がおすすめです。
「テニス用マスク」
コロナ禍の今マスクは手放せないアイテム。屋外で行うキャンプでもマスクが必要なことも。とはいえ不織布や布製は、蒸れて息苦しさを感じますよね。
そこでおすすめなのが、テニスやランニングする人向けに発売されているフェイスカバー型のスポーツマスクです。
肌に密着する面積が狭く、冷汗素材が使われているため、つけていても息がしやすく涼しいのが特徴。紫外線カット機能付きも多いため、マスクの暑苦しさに悩んでいる方はぜひ試してみてください。
ファン付き作業着・ベスト
少し動いただけでも汗が流れる夏キャンプ。空調機能がついたベストをもっていくと、テント設営などで動くときなどに重宝します。
おしゃれなキャンプ向けのデザインも販売されています。動き回ることが多いキャンプでは、腕周りを動かしやすいベストタイプや半袖タイプがおすすめです。
風が通り抜けやすいように、少し大きめのゆとりのあるサイズを選ぶのがおすすめです。
暑さ対策グッズや涼しく過ごすコツで夏キャンプを楽しもう
夏キャンプを涼しく過ごす一番の対策方法は、高原や川沿いの涼しいキャンプ場を選ぶことです。平地のキャンプ場では、夜になっても気温が下がりにくいため暑さ対策をしっかりしていきましょう。
電源があるサイトか電源がないサイトかによっても持ち物は変わります。電源がないサイトの場合は、ポータブル電源や充電式の扇風機を持っていくと、寝苦しい夜でも涼しく快適に眠りにつけますよ。
夏のキャンプでは、危険な虫や厄介な虫に襲われることがあるため、虫対策は欠かせません。刺されたり咬まれたりすると、せっかくのキャンプが台無しになることもあります。楽しい思い出が作れるようにしっかりと虫対策をしておきましょう!