キャンプを思い切り楽しむためには、快適な睡眠をとることが大切です。
しかし、キャンプで寝るときに体が痛いと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
こうなると睡眠不足になったり「背中や肩がバキバキで辛い」という状態になったりして、翌日のキャンプも楽しめなくなります。
そこで今回は、キャンプで寝るときの痛みを解決するために、以下を解説します。
- キャンプで寝るときに痛くなる原因
- 体が痛くならない寝床の作り方
おすすめの寝具ギアも紹介するので、キャンプで寝るときの痛みに悩まされているキャンパーの方はぜひ参考にしてください。
キャンプで寝ると体が痛くなる原因
まずキャンプで寝ると体が痛くなる原因についてわかりやすく解説します。痛みの原因には主に以下のものがあります。
ご自身の状況と照らし合わせながら、原因を探ってみてください。
原因1 寝床が硬い
体が痛くなる原因の1つ目は「寝床の硬さ」です。
硬い寝床で寝ていると、体圧が分散されず体を均等にサポートできないため、背中・肩・腰など体の一部に負荷がかかりやすい状態になります。
その結果、血流が悪くなったり筋肉がこわばったりするなどして、痛みが生じることがあります。
クッション性の低いグランドシートやウレタンマット、底つき感のある薄いキャンプマットだけで寝ていると、体に負荷がかかりやすくなり快適な睡眠はとれません。
キャンプで快適に眠るなら、体にかかる負荷を軽減するための対策が必要です。
原因2 寝床のサイズ不足
キャンプマットやコットなどの寝具アイテムが、自分の体より小さい場合も、痛みの原因となり得ます。
寝床のサイズが小さいと、体を自由に動かせず、リラックスした姿勢がとれません。
長時間同じような姿勢をとっていたり首や足を曲げるなど不自然な姿勢でいたりすると、寝返りが打ちにくくなる・体の一部に負荷がかかることから、痛みが出やすくなります。
このため、キャンプで使う寝具類は、自然な形で体を支えられるサイズを選ぶことが重要です。
参考:枕が合っていない・枕を使っていないのも痛みの原因になる
合わない枕を使っている、または枕を使っていない場合、首が安定せず不自然な姿勢で寝ることになり、首や肩周りに痛みが生じやすくなります。
例えば、ツーリングキャンプや徒歩キャンプのように荷物を最小限に抑えるスタイルでは、キャンプ用枕を持っていかないケースも多々あります。枕なしで寝たり、タオルなどを枕代わりに使ったりした結果、不自然な姿勢をとってしまい、首の痛みを引き起こすことがあります。
キャンプでの枕の必要性については下の記事でわかりやすく解説しているので、「痛みの原因は枕にあるかも」という方は、参考にご覧ください。
>>キャンプで枕はいらない?必要な人・いらない人、代用品を紹介
なお、WAQでは、キャンプ用枕「WAQ RELAXING PILLOW」を販売しています。
中に入れる空気の量を調節すれば、枕の硬さや高さを自分好みに調整できます。
空気を抜けばコンパクトサイズになるため、持ち運びしやすいのも特徴です。
キャンプでも快適な睡眠をしたい方は、ぜひこの機会にWAQ公式ストアをチェックして見てください。
キャンプで寝るときに痛いならインフレーターマット+コットがおすすめ
キャンプで寝るときの体の痛みに悩んでいるなら、インフレーターマットとコットの使用がおすすめです。
それぞれの特徴やメリットを解説します。
インフレーターマット
キャンプマットにはウレタンフォームを使ったウレタンマットや、空気を入れて使うエアーマットなどさまざまな種類がありますが、寝るときの体の痛みに悩んでいるなら「インフレーターマット」がおすすめです。
インフレーターマットは、ウレタンマットなどのクッション材と空気を組み合わせたダブル構造なので、ほかのマットと比べると、クッション性が高い特徴があります。
砂利・木の枝・多少の段差がある地面でも、快適に眠ることが可能です。
また、安定感に優れているのもメリットです。全身を均等にサポートし、体にかかる圧力を分散させてくれるため、背中・肩・腰などに痛みが出るのも防いでくれます。
WAQのインフレーターマットシリーズ
WAQでは、厚み8cmと10cmのインフレーターマットを販売しています。
どちらのマットも厚みたっぷりのウレタンフォームが入っており、「空気+ウレタンフォーム」の二重構造で、地面の硬さや凸凹をしっかり解消します。
開放すれば自動で膨らむ特大バルブ付きで、設営が楽なのもうれしいポイントです。
8cm厚のマットは、以下の2種類をご用意しています。
10cm厚のマットのラインナップは次のとおりです。
商品のスペックやレビューなどをくわしく知りたい方は、ぜひこの機会にWAQ公式ストアをご覧ください。
コット
簡易ベッドのコットは、地面と距離をとれるため、地面の凸凹や硬さからくる不快感を避けることができます。
高さがある分、キャンプマットを直に敷いて寝るときと比べて、寝起きの際にかかる足腰への負担を軽減することも可能です。
前述したインフレーターマットと組み合わせることで、ベッドのような快適な寝床を作ることができます。
コットの必要性やメリット・デメリットについては、下の記事でわかりやすくお伝えしています。選び方のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
>>キャンプにコットは必要?キャンプコットの選び方と必要な人の特徴
WAQフォールディングコット
WAQでは、ハイ・ローの2wayで高さを調整できる、フォールディングコットを販売しています。
体が沈み込みすぎないほどよい張り感で、キャンプで疲れた体をしっかりと休めることができます。
設営手順もかんたんで、女性1人でも組み立てが可能です。
フォールディングコットのラインナップは以下のとおりです。
スペックやレビューなどの詳細を知りたい方は、ぜひこの機会にWAQ公式ストアをご覧ください。
【WAQのコット&マットで徹底解説】体が痛くならない寝床の作り方
ここからは、WAQのコットとマットを使用して、体が痛くなりにくい寝床作りを、2パターンご紹介します。
今回は、以下のWAQアイテムを使用します。
商品名 | 2WAY フォールディングコット | インフレータブル式マット 8cm | RELAXING WIDE MAT シングル |
サイズ |
ハイver:(約)長さ190cm x 横幅65cm x 高さ37cm ローver:(約)長さ190cm x 横幅65cm x 高さ17cm 収納時:(約)横60cm x 高さ18cm x 幅(約)18cm |
使用時 : (約)縦190cm × 幅65cm x 厚み8cm 収納時 : (約)縦65cm × 幅20cm |
使用時:(約)縦約200cm x 横約70cm x 高さ約10cm 収納時:(約)横約72cm x 高さ約22cm |
カラー | タン / オリーブ / ブラック | ネイビー / タン / オリーブ / ブラック | タン / オリーブ / ブラック |
組み合わせはこちらの2パターンです。
- 【組み合わせ1】「2WAYフォールディングコット」+「インフレータブル式マット8cm」
- 【組み合わせ2】「RELAXING CAMP MAT(シングルサイズ)」+「グランドシート」
写真とともに実際の使用感もお伝えするので、どのような寝心地になりそうか参考にしてください。
【組み合わせ1】2WAYフォールディングコット+インフレータブル式マット8cm
最初に紹介するのは、「2WAYフォールディングコット」と「インフレータブル式マット8cm」の組み合わせです。
ほどよい張り感のあるコットと、フカフカしたクッション性のあるマットの、バランスのとれた組み合わせです。
画像のようにハイスタイルにすると、高さは約37cmとなり、地面からも十分距離をとれます。これだけの高さがあれば、痛みの原因となる地面の硬さや凸凹の影響を受けません。
身長175cmの成人男性でも、足を伸ばしてリラックスした状態で横になれて窮屈さもありません。
コットの上に敷いたインフレータブル式マットは、やわらかすぎずほどよい沈み込みがあり、体を均等にサポートしてくれます。
例えばコットだけで寝ると、下の画像のように多少の沈み込みが出てしまい、寝返りが打ちにくいと感じることがあります。
インフレータブル式マットを敷くことによってクッション性が上がり、コットだけで寝たときと比べると、沈み込みが気にならなくなります。
体重がうまく分散されて自然な姿勢で眠れるので、寝返りも打ちやすくなり、睡眠中にかかる体への負担も軽くなります。
ほどよい反発力があり体のバランスもとりやすいため、起き上がりもスムーズにできます。
なお、こちらのインフレータブル式マットの断熱性を表すR値は「6」です。
R値の目安は以下のとおりです。
- 春、夏、秋は2.5以下でもOK
- 冬は4.0以上
- 氷点下の冷え込みならば4.5以上
氷点下でも耐えられる数値なのと、コットを使うことで地面から伝わる冷えを遮ることができるので、気温が低くなる秋冬キャンプには最適な組み合わせです。さらに、あたたかいブランケットを組み合わせれば、底冷え対策もバッチリです。
また、インフレータブル式マット自体はサラッとした肌触りがあるため、汗をかきやすい夏キャンプをはじめ、オールシーズン気持ちよく使えます。
【組み合わせ2】RELAXING CAMP MATシングルサイズ+グランドシート
次に紹介するのは、クッション性と快適性をさらに突き詰めた「RELAXING CAMP MAT シングルサイズ」と、「グランドシート」の組み合わせです。
この組み合わせは、地べたで楽しむお座敷スタイルに最適です。
マットは10cmの厚みがあり、ゴツゴツした石の上に敷いても凸凹が気にならないくらい、非常に高いクッション性があります。
膝をついて体重をかけても、底つき感は一切感じません。
サイズは(約)幅70cm × 長さ200cmと、身長175cmの成人男性でも余裕で寝転べるサイズ感です。
コットを使わずに快適な寝床を作りたいマット派なら、厚さ10cmのキャンプマットをフル活用するのがおすすめです。
なお、シングルサイズの10cmマットとコットを組み合わせると、ふかふかのベッドにいるような寝心地になります。
「RELAXING CAMP MAT」はダブルサイズもあるので、大型テントに敷き詰めれば、子どもと横並びで快適に寝ることができます。
キャンプで寝ているとは思えないほどの快適な寝床が作り出せるので、一度は試して欲しい組み合わせです。
失敗しない!寝るときの痛みを解消するキャンプマットの選び方
キャンプで快適な睡眠をとるためには、体を適切に支えるマットを選ぶことがとても重要です。
マット選びの主なポイントは次の2つです。
- ポイント1 身長に合わせたサイズ
- ポイント2 地面の影響を受けないマットの厚さ
これらのポイントを押さえることで、キャンプでの睡眠の質を上げることができます。
マット選びに失敗しないように、各ポイントを押さえておきましょう。
ポイント1 身長に合わせたサイズ
キャンプマットは、自分の身長より少しゆとりのあるサイズにすることが重要です。
ゆとりがあるサイズを選ぶことで、頭から足まで全身が均等にサポートされ、体の一部分に負荷がかかることを防げます。
寝返りも打ちやすくなるため、長時間同じ姿勢になることも避けられます。
サイズ選びの基準は、自分の身長+10cm程度が理想です。
例えば、身長が175cmの場合、+10cmの約185〜190cmのマットが快適サイズとなります。
ポイント2 地面の影響を受けないマットの厚さ
地面の凸凹や硬さを防ぐためには、マットの「厚さ」が重要です。とくにテント泊に慣れていない間などは、地面から伝わるわずかな硬さも、睡眠時のストレスとなり得ます。
地面の影響を受けにくいキャンプマットの厚さは、5cm以上が目安です。
5cm以下のエアーマットでは、寝返りを打つ際に地面の硬さや凸凹を感じることがあり、不快に感じる可能性もあります。例えば、筆者のように腰痛持ちのキャンパーだと、手で押したり膝立ちしたりしたときに地面を感じる厚さだと足りません。
空気だけで膨らませて使用するエアーマットの場合は、厚さが8cmあっても就寝中に空気が抜けてしまい、朝には厚みが8cm以下になることがあるので注意しましょう。
参考:撥水性・滑り止め加工などの機能面・肌触りの良さもチェックすると◎
裏面の撥水加工や滑り止め加工といった機能性や、マット表面の肌触りのよさも、キャンプマットを選ぶ際のポイントです。
寝汗や結露に対応できる撥水性があれば、汚れを拭き取るだけで済むなど、メンテナンスも楽になります。
反対に、コットン(綿)などの水が染み込みやすい素材が使われていると、カビやニオイが発生しやすかったり、乾燥させるのに時間がかかったりなど、お手入れに手間がかかります。おまけに、湿気を取り込みやすくジメジメと湿った状態になり、睡眠を妨げる可能性も考えられるでしょう。
また、エアマットやインフレーターマットなどの空気注入タイプのキャンプマットを選ぶ際は、素材の強度にも注意しましょう。
石や木の枝で穴が空いてしまうと、空気が抜けてクッション性がなくなる恐れがあります。長く使えるものを購入するためにも、耐久性のある素材を選ぶことが重要です。
【コットを使いたくてもテントに入らない方必見】ソロテントにコットを入れる方法
記事の前半では、快適な寝床作りにおすすめなアイテムとして「コット」をご紹介しました。
しかし、ソロキャンパーのなかには、コットを使いたくても「ソロテントにコットが入りそうにない」と思い、コットの使用を諦めてしまう方もいるかもしれません。
しかし、これから紹介する裏技を使えば、1人用のソロテントにもコットを入れることが可能です。
ここからは、WAQ 2WAYフォールディングコットとBUNDOKのソロドームテントを使って、ソロテントにコットを入れる方法を実演解説するので、ぜひ参考にしてください。
この裏技を試す前には、ソロテントの床面積を事前に確認しておきましょう。
テントの床面積よりも、コットの面積が広い場合は、この裏技は使えません。
インナーテント設営前に未完成のコットを入れる
まずは、サイドフレームだけ取り付けた状態のコットを、インナーテントに入れましょう。
ソロテントにコットを入れるために最も大切なポイントは、”インナーテントを組み立てる前に”サイドフレームだけ取り付けた未完成のコットをテント内に入れることです。
インナーテントの中でコットを完成させる
次に、コットのサイドフレームにレッグフレームを取り付けます。
WAQのコットは、取り付け箇所が3箇所あります。
この時点でも、インナーテントに骨組みは付けません。
なぜなら、骨組みを付けると、テント内側のスペースにゆとりがなくなり、インナーテントのメッシュ部分を傷つける恐れがあるからです。
コットが裏返しの状態で完成すればOKです。次のステップにいきましょう。
コットの天と地を入れ替える
コットが逆向きになっている状態なので、天と地を入れ替えます。
このときのポイントは、コットを裏返すのではなくインナーテントをずらして、天と地を入れ替えることです。
コットを動かすと、メッシュ部分に傷を付ける恐れがあります。
インナーテントを軽く引っ張りながら、天と地を入れ替えましょう。
インナーテントを組み立てる
コットが完成したら、インナーテントに骨組みを付けてソロテントを完成させます。
そうすると、コットがソロテントにピッタリはまった状態で設営できるでしょう。
フライシートをセットしテントを完成させる
インナーテントが完成したら、次にフライシートを被せれば完成です!
すべてのソロテントに使える裏技ではありませんが、床面積がコットより大きいテントであれば通用します。
キャンプで寝るときの痛みを解消するなら自分に最適な寝具ギアを見つけよう!
キャンプで寝るときに体が痛くなる原因には、下のものが考えられます。
- 寝床の硬さ
- サイズ不足
また、「枕があっていない」or「枕を使っていない」ことも原因として考えられるため、自分の状況と照らし合わせて探ってみましょう。
寝床の硬さやサイズ不足が原因の場合、快適性に優れたキャンプマットやコットを使うことで、痛みを緩和できたり解消できたりする可能性があります。
実演で解説した寝具ギアの組み合わせ方も参考にして、自分に最適な寝床を追求してみてくださいね。
なお今回ご紹介したWAQのコットとキャンプマットには、優れたクッション性や反発力など、キャンプで快適な睡眠をとるために必要な機能が盛りだくさんに詰め込まれています。
ご興味のある方は、この機会にWAQ公式ストアをぜひチェックしてみてください。
下の記事では、ファミリーキャンプで寝るときの寝床作りを解説しています!
必要なアイテムや、子どもがぐっすり快適に眠れるようにするコツをわかりやすく紹介しているので、ご興味のある方はこちらもご覧ください。
>>ファミリーキャンプで寝るときに必要なアイテムは?快適な寝床作りを紹介