自然を相手にするキャンプには、トラブルがつきものです。
そこで本記事では、キャンパーに「これまでに体験したキャンプでの失敗談」をアンケートで聞いてみました!
クスっと笑ってしまうものや、思わずヒヤッとするものなど、いろんな体験談が集まりました。
4コマ漫画も入れてご紹介しますので、これからキャンプを始めてみたい方やキャンプ初心者の方は、ぜひご一読ください。
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「テント」に関する失敗談
キャンプでの寝室がわりとなるテント。外せないアイテムのため、関連する失敗談もたくさん寄せられました。
1 . ペグダウンなしでテント設営、風で飛ばされ笑われる【4コマ】
【体験者のアドバイス】
テントやキャンプのギアを使う際は必ず使用方法を守ってください。無駄な作業はありません。必ず必要な事なので、説明書などを熟読してください。
街中などの平地と違って山の近くなどは天候が急変しやすいものです。テント設営時は風が吹いていなくても、突然突風が吹くことも珍しくありません。
テントを立てるときは使用方法を守って、必ずペグダウンするよう心がけてください。
テントが飛ばされないためのペグの打ち方については下記の記事で詳しく解説しています。
2. 砂浜キャンプ、ペグの強度不足でテント崩壊
■体験談
一時期、一人キャンプにハマっていて、車にキャンプ用品一式を載せ片道4時間の広い砂浜の在る海岸へ行った時のことです。
夕方に海岸に着いた時に、強風が吹いていて普通ならテントが張れないが、その砂浜は自動車が侵入出来るので車を風除けとして、何とかテントを設営しました。
いつもよりペグを深く刺して問題が無いと思っていましが、午後9時ごろ風向きが変わりテントは簡単に崩れ去りました。その後は深夜ドライブで帰宅しました。
教訓は、強風ではなく「砂浜に挿すペグの長さ」でした。普通の2倍くらい必要でした。
【体験者のアドバイス】
ペグを刺す地質によって、数種類のペグが必要です。ペグが手で簡単に抜けるようでは、突然の強風は危険です。
体験者:中年おやじのキャンプ(50代 経営者・役員)
フィールドにあったペグの選び方がいかに大切であるかがわかるエピソードです。
ペグの種類や使い分けについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にご覧ください。
3. 風対策で入念にペグ打ち、撤収作業が大変に
続いては、「安全第一を考えて風で飛ばされないよう力を込めてペグ打ちした結果、撤収作業が大変になった」というエピソーを紹介します。
■体験談
2歳の息子を連れて、初めて2人でキャンプに行った時のことです。
戦力は私1人のため、1人でも設営しやすいテントを吟味して、DODのカマボコテントミニを購入しました。
初めての息子とのデュオキャンプ、安全に楽しく過ごせることが第1目的だったので、テントを安全に設営することに全力投球でした。
山の麓のキャンプ場だったので少しぬかるんでいたため、風に飛ばされないようにペグを必死で打ち込む、打ち込む、打ち込む…。
息子がテント周囲で遊んでいるのを確認しながらの作業だったので時間はとてもかかりましたが、初めてにしては上手に設営出来たとそれなりに満足出来るものでした。
夜も山からの風に負けず、無事朝を迎えられました。
簡単な朝食を済ませ少し休んだら、最後の大仕事、撤収作業を開始。
いざペグを抜こうとしたけど…抜けない。びくともしない。
ペグには抜きやすくする為と思われる、穴の空いたシリコンの様なパーツがあったので、その穴に別のペグを差し込み少しずつ動かして引っ張る。
引っ張りすぎて、シリコンが千切れる。まだ数本しか抜いてなかったのに、手の力が入らなくなってくる。
もう泣きそうでした。
休みながら、ペグをぐりぐり回して穴を広げながら、なんとかかんとか全てのペグを回収し撤収作業を終えました。
何度「テント張ったまま帰ろう」と思ったことか。ペグの打ち込みはほどほどに。
【体験者のアドバイス】
付属のペグはやはり曲がりやすかったり切れやすい(私の使い方が悪かったから)ため、耐久性が高く抜けにくいペグと、リムーバーが付いてるハンマーの購入をおすすめします。
体験者:yuky(30代 医療関係者)
ペグを打ち込む角度や地面のコンディションなどの影響により、「ペグが地面にガチガチに刺さってしまい、固くて抜けない」ということは珍しくありません。
「いざ撤収」というときに焦らないためにも、ペグが抜けないときの対処法やアイテムを事前に確認しておくと安心です。
4. テントの手入れを怠り、雨漏りでズブ濡れ
次は、テントのメンテナンスがいかに重要であるかが身に沁みるエピソードです。
■体験談
仕事が多忙で好きなキャンプに出掛ける時間が全く取れずに、やっと、仕事が一段落したので久々にソロキャンプをしに出かけた時の事です。
多忙とはいえ、何時でも時間が取れれば出掛けられるように、いつも、準備を整えていたつもりだったので、その時もさっといつものザックを肩にしょってさっそうとスタートしました。
現地について、キャンプサイト設営に入って、普段通り一人用テントを張って、夕食の支度も終わり、順調に見えたキャンプでした。
夜になって、急に天候が悪天となり、ザァザァ降りの雨になってしまいました。
そんなことは今までにも何度もあって驚くことではありませんでしたが、何と、テント用の外部シートの撥水効果がなくなってしまったのか、雨漏りが酷いのです。
こんなはずではなかったと思っても仕方がありません。結局ずぶぬれ状態で何もかもがビショビショでガタガタ震えながら一夜を過ごさざるを得ませんでした。
やはり、キャンプ用具の手入れは細目に億劫がらずにやらないといけませんね。
それからは、この教訓を生かして、必ずキャンプに出掛ける前の総点検は必ずすることにしました。
登山でも同様ですが、用具の点検一つを怠っても命取りになる場合があるので、侮れません。
【体験者のアドバイス】
外部シートもそうですが、所謂、タープ全般に言えることは、年月を経て使用しているとやはりどうしても、重要な撥水効果が落ちてくる場合があります。
定期的に、撥水効果を維持するための撥水スプレーの塗布をお勧めします。
雨に見舞われたキャンプも楽しいですが、ずぶ濡れにはなりたくはありませんから。
体験者:akusub(60代以上 定年退職)
最初は効果を発揮していたテントの撥水・防水加工も、使用するごとに徐々に劣化します。
キャンプ中の急な悪天候に耐えられるようにするためにも、テントを使った後や定期的なお手入れは欠かせません。
テントをきれいに長持ちさせるお手入れ方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
また、「テントを使わないときの保管方法」にも細心の注意を払いましょう。
保管方法を誤ると、湿気の影響などから、カビなどが発生する可能性もあります。とくに、オフシーズンにテントやタープを長期保管する際は細心の注意が必要です。
テントやタープの保管方法については、下記の記事もあわせてご覧ください。
「天候(雨・風・気温)」に関する失敗談
次は、天候によるキャンプでの失敗談を3つ紹介します。
1. 秋の寒さ対策が足りず、夜通し薪と炭を燃やすことに【4コマ】
【体験者のアドバイス】
現地の天気予報をしっかりとみて何℃くらいの気温になるかを確かめることをおすすめします。また、寒がりの人は、万が一のために、寒さ対策をしていくことが大切です。夏でも夜は意外と寒くなるものなので、対策をしていきましょう。
秋キャンプでは、日中は暑くても朝〜夜にかけて冷え込むことが多く、寒さ対策は必須です。冬はもちろん、春や夏でもいえることです。
服装や持ち物に配慮し、冷たい風や地面からの冷え込みに備えましょう。秋キャンプでの注意点や寒さ対策に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
2. 風でローチェアが飛ばされ、危うく火事
■体験談
昨今のキャンプブームに乗っかり私もキャンプを始めてみました。
友人と行く約束もしましたが、1回目は一人で行きたいと思い、電車で近くのキャンプ場へ行きました。
当日、若干雲行きが怪しいなと思ったのですがデイキャンプの予定でしたので、行こう!という勢いが大事と思い、キャンプ場へ行き、薪を買い、タープを設置して焚き火をしました。
その日は突風がすごく、設置したタープのペグが抜けた拍子にそのペグがタープに刺さって初日に破れてしまいました。
その後トイレに行って戻ったら、使用していたローチェアが風で飛ばされ、近くにあった焚き火台に覆い被さって燃えていました。
冬の閑散期だったため周りの人は少なく、天気も良くなかった為テントの中に入っている人がほとんどで周りにはこの失敗はバレておらず一人で赤面していました。
【体験者のアドバイス】
キャンプは天候に大きく左右される行楽なので、あまりにも天候が悪い日などは周りにいるベテランの方にお手伝いしてもらうのもいいかと思います。
ベテランさんは初心者に優しく教えてくれる方がほとんどです。
あとは突風の日は自分の持ち物が風で飛ばされないように重りを乗せておくなどの配慮が必要だと思いました。
体験者:じろうさん(20代 契約社員・派遣社員)
こちらの体験者さんは、風でペグが飛ばされてタープが破れたり危うく火事になりかけたりと、散々なソロキャンプを体験されたようです。
風をさえぎるものが何もないキャンプ場では、風の影響を直に受ける恐れがあります。冬は、西高東低の気圧配置の影響から強い北風が吹くことも多々あります。
テントやタープなどが飛ばされると、自分だけでなく周りの人も巻き込む事故も起こりかねません。とくにキャンプ当日は、現地での風向きや風の強さを、常に確認することを忘れずにいてください。
また、タープやテントを設営するときは、風に負けない張り方で対策するなどしましょう。
下記の記事では、風に強いタープの張り方について、画像付きで解説しています。ぜひこちらもご一読ください。
日中の明るいうちはペグの打ち直しなどができても、夜になると真っ暗になるため、風対策をするのは大変です。あ
まりにも風が強いときは、タープの設営をあきらめるのもキャンパーとしての心得のひとつです。
3. 雨対策が足りず、一晩中雨水の対処
■体験談
現地について、キャンプ初心者だった私は、キャンプに慣れている友人に指示を受け、テントを張ったり一通り準備をし、終わった頃には夕方になっていたので、夕食の準備を始めました。
すると、段々と空の雲行きが怪しくなり始め、遠くで雷がなりはじめました。私たちは気にせず料理を続けていましたが、今度はポツリポツリと雨が降り始め、雨脚がだんだんと強くなってきました。
幸いテントの下で料理を作っていたので、無事に調理を終えご飯を食べ始めたのですが、今度は風が強くなってきて、少し身の危険を感じ始めました。
素早く夕食を済ませ、周りのものをテントの中に入れて避難しました。
雨も風も一向に収まる気配がなく、むしろ風は強くなるばかりで、テントの上部には雨水が溜まるので、テントの中からその水を何度も弾き出しました。
結局、雨あしが弱まる明け方まで眠ることなくその作業を続け疲れ切ってしまいました。
焚火をしながらのガールズトークを楽しみにしていたのに…天気は晴れの予報だったのに…せっかくのキャンプが台無しになり、とても悲しかったです。
【体験者のアドバイス】
天気予報をこまめにチェックすることと、キャンプ場の管理人の方に24時間繋がる連絡先を聞いておくことかなと思います。
体験者:YouKey(30代 専業主婦・主夫)
夜通しテントの上にたまる雨水を弾き出す羽目になった体験者さん。明け方までその作業を続けていたということから、テントの雨対策はとても重要であることがわかります。
現地では、天気予報を常にチェックしておき、天候が崩れそうなときは対策をしましょう。
雨が降りそうな時は、タープの下にテントを張るなどの工夫をするのがおすすめです。雨天時のテント設営のポイントや必要なアイテムについては、下記の記事で詳しく解説しています。
「キャンプギア」に関する失敗談
次は、キャンプギアに関する失敗談を3つ紹介します!
1. ランタンの燃料忘れで、薄暗い中過ごすことに【4コマ】
ガスランタンのガスを忘れ、小さな懐中電灯と街灯の薄暗い明かりの下で過ごす羽目になった体験者さん。LEDランタンと小さな百均の懐中電灯をランタンホルダーに引っ掛けて、灯りにしたそうです。
幸い真っ暗闇の中で過ごさずに済んだそうですが、やはりとても不便に感じたようです。
このような失敗を防ぐためには、必要なアイテムをリストアップしておき出発前にチェックするなど、忘れ物をしないための工夫をするのがおすすめです。
下記の記事では、キャンプでの忘れ物や、持ってくるとよかったと思うアイテムをまとめています。キャンプ場についた後に困らないためにも、ぜひご覧ください。
2. 心配性が災いして、テントの中が荷物だらけ
■体験談
私が失敗したのは、キャンプの初心者のときに荷物をたくさん持っていきすぎてしまったことです。
初心者だったので、心配であれもこれもたくさん荷物を乗せすぎてしまった結果、降ろすのが大変になってしまい、キャンプのテント内も荷物でいっぱいになってしまい、失敗したと思いました。
【体験者のアドバイス】
荷物は最低限にして、ネットなどでどれが必要か調べてから持っていくものを決めることをおすすめします。初心者は荷物が多くなりがちなので、最低限に収めるようにしましょう。
体験者:ことみ 30代(会社員・一般職)
「失敗したくない」「心配だから」という不安な気持ちから、つい荷物が多くなってしまうのもキャンプあるあるです。
とはいえ、キャンプに失敗はつきものです。徐々に必要ではないアイテムを省いていき、自分のキャンプスタイルを確立していきましょう。
3. タープ下での焚き火、タープに引火し大慌て
■体験談
友人4人でキャンプに行った際に、タープを張ってその下で焚き火台を使って焚き火をしていました。
夕方になり皆お酒も飲んでいい感じに酔っていましたが、お酒のつまみとして缶詰を焚き火台に乗せて温めていました。
すると、その缶詰に引火をしてしまい火柱が上がり、そのままタープに引火してしまったのです。
慌てて水をかけて火は消しましたが、やはり缶詰に火をかけたらいけないと改めて実感しました。
【体験者のアドバイス】
テントやタープの近くで火を使う時は甘く見ない方がいいですし、テントなんかもすぐに穴が開くので気を付けて下さい。
体験者:かいと(30代 会社員・一般職)
こちらは焚き火台に乗せていた缶詰に引火し、タープにまで火が燃え移って危うく火事になりかけたという、とても危険な体験談でした。
タープ下での焚き火は、要注意です。タープの素材によっては、火の粉で穴が空いたり燃えたりする可能性があります。
乾燥している季節や風の強い日は、周囲のキャンパーにも迷惑をかける恐れもあります。
タープなどのアイテムを使用する際は、メーカー側が推奨していない使い方は避けるべきです。
どうしてもタープ下での焚き火を楽しみたい場合は、燃えにくい糸や難燃剤を使用している、難燃性のタープを選ぶようにしましょう。
「料理」に関する失敗談
キャンプといえば料理を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。ここでは、料理にまつわる失敗談を紹介します。
1. 苦労の末できたカレーに虫混入、娘が拒絶【4コマ】
【体験者のアドバイス】
キャンプ初心者は、どれだけ施設が整った所に申し込んだとしても、やはりある程度の知識は付けていった方がいいです。(マキのくべ方や基本的な火のつけ方など)
そしてお菓子や缶詰など、荷物になってしまうかもしれませんが、初心者の方は簡易的にすぐ食べられる物を絶対に持っていって下さい。
このように、キャンプではせっかく作った料理が台無しになることもあります。
多少荷物になるとしても、調理なしで食べられるパン・お菓子・レトルト食品などは、持っていく方が安心ですね。
2. 薪で調理した結果、灰だらけのカレーが完成
■体験談
カレ-を薪で作ったのですが火の勢いが凄かったのと鍋の蓋をしないまま調理してしまったのでカレ-の味がせずほとんど灰の味しかせず食べれませんでした。
【体験者のアドバイス】
鍋で何かを調理する時は、火力を抑え蓋をこまめにしといた方がいいと思います。
それと万が一の為にレトルトや缶詰なども備えておくといいと思います。
体験者:孤独なピエロ(40代 会社員・一般職)
3. 張り切りってお肉を爆買い、余りすぎて連日肉料理
■体験談
家族でのキャンプの夕飯はバーベキュー。
ということで、前日にお肉の買い出しに行きましたが、「せっかくだから子どもたちに種類違い、部位違いのお肉を食べ比べさせてあげよう」と思い、牛、豚、鶏、ハラミ、カルビ、ロース、タン、etc。
「でも、子どもだからウインナーとかも食べるよね」、串付きフランク、etc。
「わたしが食べたい」、ハツ、ホルモン、レバー、etc。
いざ当日、お昼は散々動いてお腹を空かした状態、尚且つ、夕飯のためにお昼ご飯も少なめだった。
さぁ、夕飯だ、バーベキューだ、食べよう・・・・・・と最初はよかったものの、いかんせん、買ったお肉の量が多すぎた。子どもたちも奮闘するもなかなか減らない。
結局、その場で食べたのは買ってきたお肉の約1/4。
でも、夏場のキャンプ場で残ったお肉を冷やしておく冷蔵庫なんてない。なので、残りの3/4も全部焼き、翌日、翌々日とお肉の日々が続いたのでした。。。
【体験者のアドバイス】
誰がどの程度食べるか、少し物足りないな、ぐらいにとどめておくのがよいですね。
体験者:にん(40代 会社員・一般職)
4. BBQの火が持たず、肉を焼く楽しみが皆無
■体験談
BBQがしたくて火をおこしたのですが、火をおこしても、その火が長続きせずに困ったことがありました。
火をつけるためのチャッカマン、炭、燃えやすい木くずは準備してたのですが…。途中で木くずはなくなるし…、チャッカマンもカラになるし…、散々でした。
結局、短時間だけで肉を焼いてしまって食べました。肉を焼く楽しみが…ほとんどなかったです。
火おこしに関しては、YouTubeで少しだけ予習してたんですけどね、もっとしっかり予習しとけば良かったと後悔しました。
【体験者のアドバイス】
チャッカマンとか燃えやすい木くずとかは多めに準備すること!火おこしに関しては、YouTubeとかでしっかりと予習!予習は適当にせずにしっかり見ること!
体験者:K(20代 医療関係者)
楽しみにしていたキャンプ料理なのに、食材の量や火おこしの要領がつかめず、「こんなはずじゃなかった」 という失敗は多いものです。
失敗なくして成功なしというように、人数に応じた食材の量や火おこしのスキルは、キャンプ回数を重ねるごとに上達してきます。
火おこしのコツや持っていくと便利なアイテムについては下記の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
「野生動物」に関する失敗談
自然の中で楽しむキャンプでは、たぬきやキツネ、鹿などの野生動物と遭遇することがよくあります。
とくに彼らの住処である山に近いキャンプ場だと、接触する可能性が高いです。
ここでは、野生動物に関するエピソードを紹介します。
1. 目を離した隙に、カラスに食材を奪われる【4コマ】
【体験者のアドバイス】
食材は絶対に放置しないこと!
目を離した隙に、カラスたちに食材を荒らされてしまった、というエピソードでした。
カラスはとても目が良い鳥です。自分達のごはんがあるとわかると、飛来して狙ってきます。
無人にするときや目を離すときは、食材を放置しないことが大切です。
2. 「もしかして熊!?」外から聞こえる鼻息にパニック寸前
■体験談
少し遅いお盆休みを9月に入ってから取り3泊4日で北海道にオートバイでソロツーリングキャンプに行った時のことです。
初日に泊まったキャンプ場はマイナーなのかそれともシーズンが外れているのか私以外にキャンプをする人がいませんでした。
道中での買い物が面倒だったので3泊分の食料を家から持参していました。その日は雨もぱらついていたのでテントの前室で料理をしました。
一日バイクで走り疲れていたので後片付けが面倒でそのままにして就寝しました。しかし夜中にただならぬ気配を感じて目を覚ましました。テントの外で鼻息がしたのです。
気配からすると大きな野生動物のようで恐ろしかったです。
その時脳裏に浮かんだのが「クマ」でした。もしかするとテントを破って襲ってくるかもしれないとパニック寸前になりました。
そのまま置いてあった食事後の食器類と食料の事を思い出しこれにおびき寄せられたのだと思い前室のファスナーを一瞬開けテントから遠くへと投げ捨てました。
そのあとはテントの中でその正体不明の野生動物が去って行くのをひたすら祈って震えていました。なんとか無事に朝を迎えられその気配も感じられ無かったので恐る恐る外へと出てみました。
そして周りを探ってみると綺麗になめられた食器とビニール袋に入れていた食材がなくなっていました。
管理人に昨晩の出来事を話してみると、笑いながら「キツネや鹿も出るが、それは多分雑食性のタヌキだ」と言っていました。今回は笑い話で済みましたが、本当にクマだったとしたら恐ろしいです。
【体験者のアドバイス】
人気のないキャンプ場では野生動物に出くわすかもしれないのでそれなりの対策をしておくのが良いと思います。食後の後片付けはしっかりしておくことです。食料を置いとく場合は臭いが漏れないないよう工夫する必要があると思いました。
体験者:さすらいのライダー(50代 自営業・自由業)
3. 管理人の忠告を無視した結果、キャンプサイトが無惨なことに
■体験談
約20年前、30代の私は転勤で北海道に住んでいました。季節は8月夏、同僚に誘われて参加したキャンプは天候にも恵まれ無事に進んでいました。夜、参加者とバーベキュー大会を行いお酒も進み気持ちが大きくなった私達は周囲に迷惑なくらい騒いでしまいました。
キャンプ場の管理人さんが度々私達に注意を促しにやってきましたが、私はお酒のせいか彼の忠告を適当に聞き流してしまいました。
ただ一つ、彼が強く忠告したのは、「寝る前に食べ物は外に出したままでは無く、必ず片づける様に」ということでした。
しかし彼の忠告を忘れた私達はその場でバーベキューの食べ残したものをその場に放置したままテントに戻ってしまったのです。
翌朝、テントから出て外を見た私は唖然としました。外に放置していた物やバーベキューに使ったコンロなどは全てひっくり返され無惨に荒らされていたのです。
最初は酔っ払った同僚の悪戯かと思いましたが、誰もそんな事をした記憶は無いと言っています。
そこへ見回りに来た管理人さんから再び注意を受けました。
北海道の夜は野生動物が徘徊し人の食物を漁るのです。その夜キャンプ場で私達の寝床の傍で漁っていたのはキツネらしいのですが、運が悪ければ蝦夷ヒグマがやって来て人に危害を加える事もあるのです。
熊は人間の食べ物の味を覚えると何度もそこへ通うようになり人間を怖がらなくなり人の居住する場所まで来てしまうそうです。
地元の方は何年もそこに住み対応する知識を持っていますが、他所から来た私の様な人間が地元の方の努力を無にしてしまうのです。
【体験者のアドバイス】
その土地に昔から住んでいる方達が行っている事や忠告はそれ事態に必ず理由があるのです。。必ず耳を傾けその意味をしっかりと自分で考えましょう。
体験者:ponzu(50代 会社員・一般職)
キャンプ場付近に生息するサルやたぬき、イノシシたちが、食料をあさりにやってくることがあります。
とくに、長時間サイトを留守にしていたり就寝している夜の間などは狙われやすいです。食料品の入ったリュックなどを丸ごと持っていかれることもあります。
食材はテーブルの上などに置きっぱなしにせず、「クラーボックスに入れる」「車内に保管する」などの対策をしておくといいでしょう。
「虫」に関する失敗談
虫との遭遇もキャンプにはつきものです。キャンプは好きだけど、虫が苦手な方も多いのではないでしょうか?
ここでは虫に関するエピソードを紹介します。
1. 冬キャンプで宿泊したコテージに大量のカメムシ【4コマ】
【体験者のアドバイス】
虫が苦手だけど、キャンプに行きたいという人。虫よけは必須です。
それに、事前に情報収集しておくことも大事です。カメムシ事件の後、インターネットで口コミを調べていたとこころ、そのコテージではカメムシが多発することで有名な場所でした。
事前にチェックしておけば、対策をとって当日を迎えられたし、覚悟もできたのに。それからは、どのキャンプ場に行くにしても、きちんと確認してから行くようにしています。
虫の少ない冬だから安心と思いきや、カメムシの大群と遭遇してしまった体験者さん。森林の中にあるコテージなどの場合、カメムシが大量発生することがあります。
カメムシたちは越冬のため建物のスキマから中に入り込んできます。キャンプ場の中には、駆除作業を行うところもありますが、完全に防ぐことは難しいものです。
冬にコテージなどを借りる際は、公式サイトやSNS、口コミなどを調べておくと安心ですよ。
なお、冬キャンプに最適な「コテージがあるキャンプ場」情報は、以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
また以下の記事では、冬キャンプでの失敗体験談をアンケート調査してまとめています!
「寝袋が冬用じゃなくて寒すぎた」「底冷えが酷すぎて一睡もできなかった」など、冬ならではのエピソードがあります。冬キャンプに挑戦してみたいと考えている方は、こちらもぜひ参考にご覧ください。
2. 虫よけスプレーをきらした結果虫刺され、帰宅後に発熱
■体験談
私の失敗は虫よけスプレーを切らしていた事です。
キャンプ自体は何度もした事あり、キャンプ用品として一纏めにしていました。
ですので車にキャンプ道具を積んでいくのもスムーズでしたし、キャンプを張るのにも困りませんでした。
ただ全部セッティングしてから、虫よけスプレーを切らしている事に気付いたんです。
とはいえ、今まで特にトラブルなかったしいいかと思って過ごしていたら、虫に刺されました。
何に刺されたのか、いつ刺されたのかは不明です。
妙に痒いな~と思ってかいていたら、皮膚が腫れだしました。
そして帰宅すると発熱。
幸い重症化する事なく治りましたけど、虫よけスプレーは大事なんだなと気づかされました。
【体験者のアドバイス】
キャンプ用品を車へ積む際、虫よけスプレーも準備出来ているかチェックしましょう。コンビニでも売っているので、キャンプを張ってからでも戻って買いに行く事をお勧めします。
私は幸い一晩熱が出ただけで治りましたけど、もしもっとひどい状態になっていたら?と思うと怖いですし。
というわけで虫よけスプレーを持って行く。
なかったらコンビニ等まで買いに戻るぐらいして、私のような失敗をしないようにしましょう。
体験者:太郎ちゃん(50代 会社員・一般職)
こちらの体験者さんは、虫除けスプレーを忘れてしまたことで虫に刺されてしまい、患部の腫れ&発熱の症状まで表れ大変なことになったようです。
蚊などによる虫刺されは、人によって患部が腫れたり発熱したりする可能性があります。
またキャンプ場では、スズメバチやムカデなど、毒を持つ虫たちにも気をつけなければいけません。
自然の中で楽しむキャンプには、虫に刺されないための虫除け対策や、万が一刺されたときの備えにファーストエイドキット(救急セット)を持っていくのが必須です。
下記の記事では、注意したい虫の種類や、虫に刺されてしまったときに活躍する救急セットについての解説をしています。ぜひあわせてご覧ください。
「キャンプ場」に関する失敗談
事前準備が足りないことが災いし、キャンプ場に到着してから「しまった……」となることもあるようです。
ここでは、キャンプ場についての失敗エピソードを紹介します!
1. 駐車場〜キャンプ場まで1.5km、荷物運びに3往復
■体験談
私が行ったキャンプ場でのちょっとした失敗談になります。私は四国中心に年に3~4回ほどキャンプに行っています。
その日は、朝から知り合い家族と車で愛媛県の山奥で無料利用できるキャンプ場に出かけていきました。
昼に目的地近くの駐車場に到着!キャンプ場移動しようとしたら「道のり約1.5km」の看板が。山奥なので傾斜もありかなり移動が疲れるし宿泊予定だったので、荷物が多く3往復もしなければいけませんでした。
苦労はしましたが、山奥の河川近くだったので景色がキレイで楽しむことはできました。
【体験者のアドバイス】
キャンプ場の情報また口コミ等、調べれることはなんでも調べる。荷物は必要なものはできるだけ軽量化にする。
体験者:たける(20代 会社員)
大量の荷物の中、駐車場からキャンプ場までの距離が約1.5km。しかも傾斜のある山道という、まさに泣き面に蜂といった状況です。
苦労したもののキレイな景色を楽しめたとのことですが、想像するだけでその場に膝から崩れそうになるようなエピソードでした。
車で行く場合は、キャンプ場から駐車エリアまでの距離をしっかり確認しておきましょう。間の道が平坦であれば、アウトドアワゴンを活用するのもおすすめです。
2. 指定サイトが分からず他キャンパーに指摘され睨まれる
■体験談
とあるキャンプ場にて、受付でテントサイトの指定を受けたのだが、「このあたり」とだけ書いてあるようなものすごくアバウトな地図だけを渡されて困惑。
受付の人に「行けば分かりますよ」と言われて、その地図だけを頼りに重い荷物を抱えて指定された辺りまで歩いていくのだが、到着してみると雑然とロープで区切られているだけ。
どれが自分の指定サイトか分からずに困ってしまい、仕方がないので近くにいた別のお客さんに尋ねてみると「多分あそこじゃないですか」と言われてとりあえず荷物を置いてテント設営開始。
半分くらい作業が進んだところで、カップルのキャンパーが到着して「すみません、そこウチらの場所だと思うんですけど」と言われて確認すると、どうやら自分のサイトは間違っていた様子。
平謝りしながら急いでテントを畳んで移動した。
カップルのうち、男性は穏やかな対応だったが、女性のほうは終始こちらを睨みつけていた。
確かに間違った自分が悪いのだけど、なにも睨みつけるまでしなくても。気まずい思いをしたので、もうそのキャンプ場は利用していない。
【体験者のアドバイス】
少しでも不安な点があれば、きちんと係員に尋ねること。
今回は荷物を持ったまま再び受付まで聞きに行くのを面倒くさがったためにこんなことになってしまった。
また、近くのお客さんに聞いてもしょせんはお客さんなので情報はあまり信頼できない。
それ以前の問題としてきちんとテントサイトの表示がされているキャンプ場を選ぶべき。
体験者:こうき(40代 会社員・一般職)
キャンプ場には、大きく分けて次の2種類があります。
- 決められた1区画内を予約する「区画サイト」
- 広い敷地内で好きな場所にテントを張れる「フリーサイト」
フリーサイトの場合は、繁忙期だと陣取り合戦になることがあります。現地についたもののテントを張るためのスペースが全くないなんてこともキャンプの失敗あるあるです!
フリーサイトでキャンプをする場合は、早めに到着できるよう注意しましょう。
【その他】キャンプでの失敗あるある4選
これまで紹介してきた失敗談の他にも、キャンプでありがちな、失敗あるあるを4つ紹介します。
- たき火の火がつかない
- 作った料理をこぼす・落とす
- トイレットペーパーが置かれていない
- 車のガス欠を起こす
たき火の火がつかない
薪をくべてたき火をはじめようとしたは良いものの、全然火がつかない。火おこしに慣れない初心者キャンパーによくある失敗です。
悪戦苦闘しているうちに火が暮れて、周りでは焚き火の火が上がっているのに自分だけ火おこしできていないといった、残念なキャンプになる可能性もあります。
火おこしに慣れないうちは、このような事態に備えて着火剤を持っていくと安心です。
下記の記事では、失敗しない火起こしの手順を解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
作った料理をこぼす・落とす
「お肉を焼いている途中に手があたり、地面に落としてしまった」という切ない体験は、キャンプあるあるです。
キャンプで使う折り畳み式のテーブルやバーナーは、土台部分が細く不安定です。
また砂利の上など、不安定な足場の上に置いておくとちょっとした刺激でもかんたんに転倒します。
せっかく作った料理が台無しになるのを防止するためにも、なるべく安定した場所で、慎重に作業するよう意識しましょう。
トイレットペーパーが置かれていない
一部のキャンプ場では、トイレの設備自体はあるものの「トイレットペーパー」が置いてないところもあります。ご想像の通り、トイレットペーパーなしの場合は、悲惨なことになります。
「各時トイレットペーパーを持参のうえで利用してください」という意味なので、事前に確認した上で持ってい香流けばいけません。
現地についてから忘れたことに気づいたときは、キャンプ場周辺のコンビニなどでトイレットペーパーを購入しましょう。その他、水に流せるタイプのポケットティッシュを使って対処するのもありです。
車のガス欠を起こす
幹線道路沿いであればガソリンスタンドはどこにでもありますが、峠道などではそうはいきません。峠道のガソリンスタンドは数十kmごとに一店、といったような、非常にまばらな間隔で位置しています。
そのため、道中でガソリンを気にせずに走ってしまうと、「気が付いたらガス欠」「近くにガソリンスタンドがない!」
という事態に陥る可能性もあります。
ガソリンはメーターが1つになる前に、こまめに給油しておくことがおすすめです。
また、あらかじめ自宅からキャンプ場までの道中で、ガソリンスタンドがどのあたりにあるのかも確認しておきましょう。
キャンプに失敗はつきもの!経験を活かして事前準備&対策を万全にしよう
キャンプは楽しいことも多い反面、さまざまなトラブルや失敗はつきものです。とはいえ、失敗を経験しなければ上達への道もありません。
自然の中で楽しむアクティビティでは、天候の影響や野生動物との遭遇など、予測できない事態の発生も多いです。キャンプ場によっては、近くに頼れる人がいない可能性もあります。
キャンプを安全に楽しむためには、突然のアクシデントやトラブルに備える、自己責任の意識をしっかり持つことがポイントです。
今回紹介した、他人の失敗談やキャンプでのよくある失敗を理解した上で、必要なアイテムや知識を蓄えておくなど事前準備をしっかりしておきましょう。
なお、キャンプで忘れがちなアイテムやあると便利なグッズについては、下記の記事にまとめています!ぜひ参考にご覧ください。