自然のなかで楽しむキャンプは、非現実的で開放的な気分になれる魅力があります。
しかし、その開放さゆえに、春や夏など虫が活発になる季節は蚊などが寄ってきやすい欠点もあります。タープ泊のような自然に近い場所でおこなうキャンプスタイルでは虫対策が必須です。本記事では以下を解説します。
- タープ泊に効果的な虫対策
- タープ泊の虫対策におすすめなカンガルースタイル
また記事の後半では、タープ泊の虫対策で大活躍するWAQのインナーテントについてくわしく紹介します。虫の被害に遭いたくない方はぜひ参考にしてください。
WAQでは、火の粉に強いTC素材のヘキサタープを販売しています。
ポールなど他の部品を買い足す必要がないオールインワンタイプなので、商品到着後すぐに設営できます。ご興味のある方はこの機会にWAQ公式ストアをご覧ください。
タープ泊では虫対策が必須
タープ泊はテント泊と比べると設営&撤収がかんたんで、その手軽さから初心者から玄人まで幅広く愛されるキャンプスタイルです。ただし、密閉空間を作れるテント泊と違って、タープ泊は屋根しかない状態でキャンプをするため虫が入り放題です。
より自然に近い形でキャンプを楽しめるメリットはありますが、テント泊のように物理的な遮断ができないので、虫が近寄って来ないように対策をする必要があります。
対策が必要な虫の種類は、大きくわけて2タイプあります。
- 蚊・蛾・ハチ・ハエのように飛び回るタイプ
- 毛虫・アリ・ムカデのように地面を這うタイプ
それぞれ対策法は異なるので、これから紹介する方法で多角的に対処していきましょう。
効果的なタープ泊の虫対策
ここからはタープ泊で効果的な虫よけ対策の詳細をお伝えします。
基本的なことからタープ泊のデメリットを補う対策までぬかりなくおこなうことで、虫の多い季節でも快適なタープ泊ができるようになります。
対策1 虫よけスプレーを使う
飛び回る蚊やアブなどから身を守る基本の虫よけ対策として、虫よけスプレーを身体にふきかけておきましょう。
虫よけスプレーは、ピンポイントで肌を守れて、虫よけ効果の時間も長いというメリットがあります。スプレーする箇所は、首・手首・足首など、洋服で保護しにくい箇所を中心に守るとよいでしょう。
服の上から刺されるのが心配な場合は、服にスプレーできるノンパウダータイプを選ぶのがおすすめです。
なお、可燃性ガスを使用したスプレー缶タイプは、焚き火やバーナーなど火気の近くで使用したりすると、引火や爆発の恐れがあります。
また炎天下の車内に放置した場合も、破裂する可能性があるため、保管場所にも注意を払いましょう。
対策2 コットを使う
タープ泊ではほとんどの場合地面がむき出しとなるため、 地面を這うムカデ・アリ・毛虫などの虫対策も必要です。このような虫たちに対しては、地面から距離をとれるコットを使えば物理的に侵入を防げます。
とくに高さをとれるハイコットを使用すると、これらの虫たちを遠ざけることができるので安心できるでしょう。さらに万全な対策をとるなら、グランドシートを敷いてから、その上にコットを配置するのがおすすめです。
林間サイトなど、多くの木々に囲まれたキャンプサイトでタープ泊をする場合は、コットを準備しておきましょう。
対策3 肌を露出しない
虫対策の基本は、長袖・長ズボンにするなど肌を露出しないことです。
虫よけ効果のあるキャンプウェアもリリースされているので活用するのもおすすめです。例えば、Foxfireの防虫・紫外線カット素材「スコーロン」が挙げられます。
服以外にも、帽子をかぶったり首にタオルを巻いたりして、肌の露出部分をなるべく減らしましょう。
蚊やアブなどは汗に反応して寄ってくる傾向があるので、汗をかいたらこまめに拭き取るのもポイントです。
対策4 蚊取り線香・虫よけ線香・空間スプレーを使う
まわりの空間など広い範囲にわたって虫を寄せ付けたくない場合は、蚊取り線香や「森林香」などの虫よけ線香を使いましょう。風上に配置しておくと、タープ全体に煙が行き渡って効果を発揮します。
上記の写真のように、余ったペグを使って蚊取り線香を配置するとよいでしょう。
なお、蚊取り線香と虫よけ線香では、適用害虫が異なります。蚊取り線香は蚊にも効果がありますが、虫よけ線香は「ユスリカ・チョウバエ・アブ」が対象となります。適用害虫をチェックしておきましょう。
タープに蚊取り線香のニオイが付くのが嫌なら、空間タイプの虫よけスプレーに切り替えるのもありです。空間タイプは、ワンプッシュで12〜24時間の虫よけ効果が期待できる優れたアイテムです。
ただしタープ泊のように開放的な空間だと、虫よけ効果が落ちることがあります。タープにあたるように噴霧したり、寝具に降りかかるように噴霧したりするとよいでしょう。
対策5 インナーテントを使う
タープ下にインナーテントを配置するカンガルースタイルで、物理的に虫の侵入を防ぐ対策法もあります。
カンガルースタイルとは、大型テントやタープの下に小型のインナーテントを組み合わせるキャンプスタイルのことです。フライシートのかわりにタープを使うことで、設営・撤収も容易になり、快適に過ごせるようになります。
画像のようにメッシュタイプのインナーテントを使えば、通気性を確保した上で壁を作り出せます。蚊をはじめハチやアブなどの危険な虫からも物理的に身を守れて、万が一タープ内に虫が侵入してきても、インナーテントの中から殺虫スプレーで撃退できるのもメリットです。
カンガルースタイルは設営の手軽さや快適さを追求するとたどり着くスタイルなので、初心者から玄人まで幅広い層に受け入れられています。
どうしても虫が苦手なら、前述で紹介した蚊取り線香や虫除け線香と組み合わせて虫対策をしましょう。タープ下にインナーテントを配置し、風上から蚊取り線香を焚けば虫対策はバッチリです。
なお今回の撮影で使用しているインナーテントは、WAQ 2WAYコット専用の「WAQ Astra CTインナー」です。
通常サイズの「WAQ 2WAY フォールディングコット」と、ワイドサイズの「WAQ 2WAY WIDE COT」に対応しており、全面メッシュタイプなので夏場でも快適に過ごせます。
記事の最後では「WAQ Astra CTインナー」の詳細をお伝えするので、タープ泊に使えるインナーテントをお探しの方はぜひご覧ください。
対策6 ランタンの照度を下げる
蛾など夜に活動する虫は、ランタンなどの人工的な光に寄ってきます。食事のときなど手元で使うランタンは照度の高いものではなく、少し暗めのぼんやりと灯るものがおすすめです。
拠点から離れた箇所に光量の大きいランタンを設置して、虫が寄ってくるのを減らす方法もあります。
なお、虫の多い季節にはオイルランタンがおすすめです。ミントやユーカリなど、虫よけ効果のあるハーブ成分を含んだオイルを使って点火させるとよいでしょう。燃焼している間は、忌避効果が期待できますよ。
ランタンの照度を調節しながら虫除けすることもポイントなので覚えておきましょう。
タープ泊のインナーテントにおすすめな「WAQ Astra CTインナー」
今回の撮影で使用した「WAQ Astra CTインナー」は、ロー&ハイに切り替え可能な「WAQ 2WAYフォールディングコット」「WAQ 2WAY WIDE COT」専用のインナーテントです。
手軽に楽しみたいタープ泊との相性が抜群です。ここからは「WAQ Astra CTインナー」の特徴を紹介します。
特徴1 オールメッシュのインナーテント
高さを生み出すフレーム構造を採用した、全面オールメッシュのインナーテントです。
巷で販売されているインナーテントのなかには、居住スペースが狭く窮屈に感じるものもありますが、こちらは寝転んでも圧迫感がなく、開放的な居住スペースを確保できます。
サイズは195cm×70cmで、アーチ型の構造がストレスフリーの環境を作り出し、身長175cmの筆者でもゆったり快適な睡眠がとれます。
座面から天井までの高さは通常タイプだと約88cm、ワイドサイズだと97cm。座った状態でも頭が当たらない余裕のある天井高です。
居住スペースを十分確保できるため、広々と快適に過ごせますよ。
特徴2 コットと一体型
別ブランドのメッシュインナーとコットを組み合わせると、サイズが微妙にあわずにはみ出したりずれたりすることがあります。こちらはWAQのコット専用設計となっているのでサイズがピッタリ。
さらにインナーテントとコットを固定するバックルも付いています。ピンと張れて使用中のズレも防止できるので、隙間から虫が入ってくる心配もいりません。
特徴3 メッシュポケット・ランタンフックが標準装備
内側にはスマートフォンなどの小物を収納できるメッシュポケットが2箇所ついてるので、コット上を広く使えます。
またランタンを吊り下げられるランタンフックもあるので、寝る直前まで手元を明るく照らしておけます。
すでにWAQのコットをお持ちの方や、タープ泊のためにコットやインナーテントを購入しようと検討している方は、ぜひこの機会にWAQの公式ストアをご覧ください。
虫の被害に逢いやすいタープ泊では対策を徹底しよう
今回紹介した虫対策をしっかりおこなうことで、虫が多い季節でも快適なタープ泊ができます。
虫が多くなる夏場の夜は、蚊や蛾、毛虫以外にも、カブトムシのような昆虫がタープ内に飛び込んでくることもあります。その他にもさまざまな虫が寄ってくるので、メッシュタイプのインナーテントや地面から距離をとれるコットを使って、物理的に虫の侵入を防ぎましょう。