多くのブランドからさまざまな焚き火台が販売されています。どのような焚き火台を選べば良いのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
自分の使用目的やキャンプシーンにあった焚き火台を選ぶことで、さらに楽しいキャンプが楽しめます。
そこで今回は、以下について解説します。
- 使用目的別でわかる焚き火台の選び方
- 焚き火のやり方
キャンプに行く事前の知識として、ぜひ参考にしてください!
アウトドアブランドのWAQでは、固くて丈夫なアイアンフレームの焚き火台を販売しています。
直火調理が楽しめるゴトク付きなので、本格的なキャンプ飯も楽しめます。この機会にぜひ公式ストアでチェックしてみてください。
焚き火台の必要性をしっかり理解しておこう
金属製の大きな受け皿と脚部が組み合わさった、焚き火をするための台のことを焚き火台といいます。受け皿の上に薪を組んで、地面に直接火があたらないようにするのが役割です。
焚き火台は、暖を取ったりランタン代わりに灯したり、キャンプ気分を盛り上げるアイテムのひとつです。
素材は、アルミやステンレス、チタンなどさまざま。各アウトドアメーカーからは、いろんな形やサイズの製品が販売されています。
多くのキャンプ場が直火NG
多くのキャンプ場では、焚き火台を使用せずそのまま地面で焚き火を行う「直火」を禁止しています。
その理由は主に次の通りです。
- 芝生が燃えるなど景観が損なわれるため
- 土中にいる微生物に影響があるため
- 灰の処理など後片付けに手間がかかるため
燃えカスとなった炭は、自然分解されない上に、後片付けも大変。気づかずに木の根の上に直火で焚き火をしてしまうと、木にもダメージを与えかねません。
一方、焚き火台を使うと、芝生や土中の微生物に影響を与えずに焚き火を楽しめます。直火と比べると、後片付けも楽になります。
このような理由から「焚き火をするときは焚き火台を使うこと」と取り決めているキャンプ場が多いのです。
さらにキャンプ場の中には、焚き火台から落ちる灰などから地面を守るために、難燃性の焚き火台シートの併用を定めているところもあります。
マナー違反をするキャンパーが増えた
焚き火台の使用を必須としているキャンプ場が増えている背景には、マナーの悪さが目立つため、といった要因もあります。
直火OKとしているキャンプ場でも、焚き火の後片付けを行うのはキャンパーとして守るべき行為です。
しかし残念なことに、アウトドアブームでキャンプをする人が増えたのと同時に、焚き火の後片付けをせず焚き逃げするをなどマナー違反をするキャンパーも増えました。
アウトドアの本場であるアメリカやヨーロッパなどでは、基本的に耐火性の焚き火シートや焚き火台などを使用し、決められた場所で焚き火をするのが当然とされています。
アウトドア先進国では、景観保護や自然保護のために、アウトドアのマナーがキャンパーの方にも理解されています。
失敗しない!焚き火台の選び方4つの基準
焚き火台選びで失敗しないためには「どのような使い方をしたいのか?」「何人でキャンプに行くのか?」といったように、使用目的やシーンを明確にしましょう。
使用目的で選ぶ
暖を取りたい
「寒い時期に焚き火で暖をとりたい」という場合は、炎が燃え上がりやすい四角型のタイプが最適です。深さがあると、薪を立てかけることもできて便利。
焚き火台で料理をしたい
焚き火台を使って料理をしたい場合は、焼き網をセットできるフラット型の焚き火台がおすすめです。焼き網が大きく、しっかり固定できるものを選ぶと安定しやすいですよ。
ダッチオーブンなど重量のあるものを上にのせて調理したい場合は、耐荷重もあわせてチェックしておくと安心。
観賞用として楽しみたい
観賞用として楽しみたい場合は、炎がよく見える浅型の焚き火台がおすすめです。パーツが少ないため、お手入れも楽ちんです。
薪も組みやすく初心者向きです。
ただし、浅型の焚き火台は風の影響を受けやすいため、風が強い火は火の粉が飛ぶ可能性もあります。薪の量や風の向き、周辺に燃えやすいものを置かないなど、注意を払うことも忘れずに。
使用人数やサイズで選ぶ
ソロキャンプなど荷物をなるべく減らしたいときは、ミニサイズの焚き火台がおすすめ。
大人数でぐるっと火を囲んで楽しむグループキャンプやファミリーキャンプで使いたいときは、4人以上の大型サイズが最適です。みんなでグルっと円になって焚き火を楽しめますよ。
携帯性で選ぶ
- 車で行くのか
- バイクや自転車で行くのか
- 公共交通機関を使って徒歩で行くのか
キャンプ場に向かう交通手段によって、持ち運びできる荷物の量は左右されます。
荷物の積載量に限りがある場合は、軽量かつコンパクトに折りたためる焚き火台がおすすめです。
メンテナンスのしやすさ・耐久性で選ぶ
焚き火台は、ススや焦げ付きなどの汚れがこびりつくため、耐久性のある素材であることは必須です。焚き火台でお肉を焼くなど調理する場合は、油汚れもつきます。
強度があり、メンテナンスしやすいものを選ぶなら、ステンレス素材がおすすめです。
焚き火台を選ぶときは、素材もしっかりチェックし、耐久性に問題がないかを確認しましょう。
失敗しない焚き火のやり方
続いてこちらでは、以下3点を使った焚き火のやり方をご紹介します。
- 焚き火台
- 薪、小枝
- 着火剤
焚き火台での焚き火に失敗しないためにも、ぜひ参考にご覧ください。
1.着火剤・木枝を置いて着火する
焚火台の中央に着火材や細めの小枝(直径1cmほど)などを置きます。さらにその上に、中サイズの薪(直径3〜4cmほど)を置いて、火をつけます。
使用する薪は、しっかり乾いているものを選ぶと火がつきやすくなります。
薪を並べるときは、空気の通り道を作るように、少し間隔をあけるのがポイント。
万が一着火材を忘れてしまった場合は、くしゃっと軽く丸めた新聞紙や、松や杉などの枯れ葉を使ってもOKです。
2.徐々に太い薪を投入して火を育てる
中くらいの薪にも火がまわり、炎が安定してきたら、太い薪を投入していきます。
そのあとは、火が消えないように炎の大きさが小さくなってきたら、薪を追加して火力を保つようにしましょう。
こちらの記事では、写真付きで4パターンの薪の組み方を紹介しています。薪の種類や使い分けの方法についても解説しているので、ぜひご覧ください。
ハーブを一緒に焚くと虫除け効果も期待できる
焚き火は、炎の熱さや煙だけでも、虫よけの効果が期待できるとされています。
さらに、そこへ虫除け効果があるといわれているハーブの枝や葉っぱも一緒に燃やすと、蚊除け対策を強化できます。
一緒に使うハーブは、蚊を寄せ付けないとされている、以下の種類がおすすめ。
- レモンバーム
- ローズマリー
- ホワイトセージ
ホワイトセージは、下の画像のようにバンドルタイプのものを購入すると便利。
ローズマリーなどもバンドルタイプのものが販売されていますが、すぐに手に入れたいという場合は、大手スーパーの食品売り場でも手に入ります。
ハーブの香りを感じる、幻想的な焚き火タイムが楽しめるはずです。焚き火の際は、蚊除けにハーブを活用する方法もぜひ試してみてください。
なお、焚き火の薪の組み方には、調理に向いている組み方や鑑賞向きの組み方などさまざまあります。
焚き火台を使ってマナーを守りながら焚き火を楽しもう!
キャンプで焚き火をしたいときは、行き先のキャンプ場が直火を禁止しているか?を事前に確認しておきましょう。焚き火を楽しんだあとは、きちんと後片付けをするなど、マナーも守ることを忘れずに。
使用人数や目的によって、どのような焚き火台を選ぶのかも変わります。焚き火台を購入する前に、使用目的なども明確にしておきましょう。
下の記事では、焚き火をするときに必要な道具や、テントとどのくらい離すべきかについて解説しています。キャンプで焚き火台を初めて使うという方は、ぜひご覧ください!
焚き火のときは風よけとなる陣幕もあるととても重宝します。陣幕のメリットや使い方については、下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。