キャンプに陣幕はいらない?必要性や効果、メリットデメリットを解説

キャンプに陣幕はいらない?必要性や効果、メリットデメリットを解説

「陣幕」というキャンプ道具をご存知でしょうか?

キャンプギアの中には、「必要ではないけれど、あれば便利」というものがたくさんあり、陣幕もその1つです。

しかし、用意すればどうしても荷物が増えてしまう陣幕は、はたしてほんとうに必要でしょうか?

先に断言いたしますが、陣幕があればキャンプが一段と楽しくなります。とくに、ソロキャンプではなおさらです。

この記事では、以下の項目を解説します。

  • キャンプでの陣幕の有用性
  • 陣幕のメリット・デメリット
  • 陣幕の選び方

ぜひとも最後までお読みいただき、キャンプにプライベート空間をもたらす陣幕の魅力にふれてください。

なお、WAQでは初心者の方でも使いやすい「焚き火陣幕」を販売しています。

燃えにくいTC素材を採用しており、ソロ〜2人のキャンプにちょうど良いサイズ感です。

ぜひ公式サイトもあわせてご覧ください。

キャンプに陣幕はいらない?

「あれば便利だけど……」というキャンプギアの中でも、購入するかどうかをためらう代表格が陣幕ではないでしょうか。

しかし、ソロやグループを問わず、区画整理されたキャンプ場を利用するキャンパーであれば、陣幕はその効果を発揮してくれます。

とくにソロサイトを設営する際にその傾向は強く、ソロキャンパーこそ陣幕を有効活用することで、より快適で楽しいキャンプになりますよ。

「陣幕」とは?

「陣幕」とは本来、戦国時代などの戦場で陣地を囲うために用意された、布製の幕体のことを指しています。

陣地を囲うための幕体を、キャンプ場での空間をわけるために利用したことで、広まっていった幕体がキャンプ用の「陣幕」です。

陣幕の2つのデメリット

キャンプ用陣幕の魅力を解説する前に、まずは陣幕のデメリットを確認しておきましょう。

  • デメリット1 荷物になる
  • デメリット2 景色が楽しめない

デメリット1 荷物になる

収納状態の陣幕

陣幕を用意する最大のデメリットは、荷物が増えるということです。

とくに大型の陣幕であれば、いくら荷物量に余裕がある車でのキャンプの場合でも、その負担は少なくないでしょう。

なお、今回の撮影に使用した陣幕は、ソロキャンプで大活躍するサイズ感の「WAQ 焚き火陣幕TC」です。

WAQ焚き火陣幕TCのスペックは下記のとおりです。

WAQ陣幕の製品詳細

風よけという観点からどうしても重さが出てしまうものの、収納サイズ117cm×10cm・重量7.6kgは、車での持ち運び移動が推奨されるサイズ感です。

徒歩やバイクなど、軽量さを求めるキャンプの場合は、サイズ感選びに注意する必要があります。

デメリット2 景色が楽しめない

陣幕の内側から見える景色

陣幕は、良くも悪くも視線をさえぎるため、周囲の景色が思う存分楽しめないという側面もあります。

もちろん360度全周の景色が楽しめないわけではありません。しかし、サイトの状況や地形、陣幕をどのように設置するかによって、景色の楽しみ方も変わってきます。

焚き火越しに自然を眺めることができない可能性もあります。

陣幕の5つのメリット

いくつかのデメリットがある陣幕ですが、それを補ってあまりあるさまざまなメリットがあるのも魅力です。

ここでは、そんな陣幕の魅力の内、代表的な5つをご紹介します。

  • メリット1 風よけ効果がある
  • メリット2 他キャンパーの視線が遮断できる
  • メリット3 サイトをおしゃれにできる
  • メリット4 冬場の暖房効果を上げる
  • メリット5 焚き火に集中できる

メリット1 風よけ効果がある

一般に焚き火をする場合は、テントを風上に設営して風下で焚き火をするようにすれば、火の粉が飛び散ってテントにダメージを与えたり、周辺の草木や他のキャンパーさんに迷惑をかける可能性が少なくなります。

とはいえ、サイトの形状や向きによっては必ずしもそのように設営できることばかりではありません。

しかし、陣幕があれば風の流れを遮断することができるで、レイアウトに自由度が増すのです。

また、風よけ効果があるということは、焚き火の燃焼効率も上がることにもつながります。焚き火料理を本格的に楽しみたいキャンパーさんにはもってこいでしょう。

メリット2 他キャンパーの視線が遮断できる

プライベート空間が確保できるのは、大きなメリットです。

繁忙期に広場タイプの区画整理されたキャンプ場などでは、近隣キャンパーの視線が気になる場合もあるでしょう。

とくにタープ泊スタイルや女性キャンパーの場合は、他キャンパーの視線を意識してしまうことも多いのではないでしょうか。

そんなときでも陣幕があれば、他のキャンパーの視線を遮断したプライベートなキャンプ空間が確保できます。

メリット3 サイトをおしゃれにできる

今回の撮影で使用したWAQ焚き火陣幕TCのような陣幕は、乱雑に放置されがちな調理グッズや焚き火用ギアなどを、ハンガーフレームにぶら下げることができます。

うまくレイアウトすればおしゃれなサイトのアクセントにもなりますし、写真映えすることまちがいなしです。

メリット4 冬場の暖房効果を上げる

焚き火の奥に陣幕を立てることによって、熱が逃げるのを防ぎ、効率的に手前側へと熱を集めることができます。

風をさえぎり熱効率を上げるということは暖房効果を高めることにもつながります。とくに冬場のソロキャンプでは快適性を上げてくれるはずです。

メリット5 焚き火に集中できる

陣幕ありのレイアウト

陣幕によって視線がさえぎられるとはいっても、完全に他のキャンパーからの視線をシャットアウトできるわけではありません。

しかし、焚き火の向こう側に陣幕を立てることで、着座状態での自身の視線もさえぎられますので、「他のキャンパーの姿が視線に入って落ち着かない」といった状態を回避することができます。

だれにも邪魔されずひとり焚き火を眺めながら、じっくりとお酒を飲みつつ自身の内面と語らい合う。そんな楽しみ方ができるのも、ソロキャンプで陣幕を使う魅力のひとつなのです。

陣幕の選び方!6つのポイント

陣幕の選び方6つのポイント

ソロキャンプでもプライベート空間を確保し、見た目的にもおしゃれな上、料理をするにも便利な陣幕。実際に購入する場合にはどのように選べばよいのでしょう?

ここでは、陣幕の選び方をいくつかのポイントにしぼってご紹介します。

ポイント1 形状で選ぶ

まず最初は、「形状の違い」で選ぶ方法です。

陣幕の形状は、主に次の3つにわけることができます。

  • 横長タイプ
  • 三角タイプ
  • リフレクタータイプ

横長タイプ

WAQ焚き火陣幕TC
WAQ 焚き火陣幕TC

本来の「陣幕」の意味を考えた場合、陣幕の正当といえる形状がこの横長タイプです。

ソロやデュオキャンプであれば、「1m程度の高さと2~3mほどの幅を持った長方形」で、広範囲にわたる視線をさえぎってくれる製品を選ぶとよいでしょう。

三角タイプ

出典元:楽天市場

コンパクトにまとまり携帯性にもすぐれているのが、三角タイプの陣幕です。

三角タイプでよりコンパクトに収まるものだと、徒歩やツーリングキャンプでも持っていけます。

ただし、風よけや熱効率を上げる効果は期待できますが、視線をさえぎる効果はごく限られたものになってしまいます。

とはいえ、これだけでもあるとないとでは、眼の前の焚き火に集中できる効果には大きな違いがあるでしょう。

リフレクタータイプ

出典元:Amazon

「リフレクター」は、反射板とも呼ばれます。正確には陣幕として開発されたものではありません。ですが、焚き火の熱効率を上げるという点では、陣幕代わりにできます

ただし、リフレクタータイプは高さが60~70cm程度のため、視線をさえぎるのに役立つとはいえないでしょう。

視線を防ぐよりも、火の粉が飛ぶのを防いだり風をよけたりなど、焚き火を楽しむことに特化したアイテムといえます。

ポイント2 サイズで選ぶ

陣幕のサイズは、地べたスタイルかハイスタイルかなど、自身のキャンプスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。

ソロキャンプでの目隠し効果を狙うのなら、ローまたはミドルチェアに座った状態の視線の高さを少し超える、高さ1mぐらいのものを選べばよいでしょう。

ただし、グループやファミリーキャンプなどで利用する大型の陣幕でも、高さはせいぜい1.5m程度の製品までしかありません。

ハイスタイルチェアに座った状態や立った状態での視線は遮れないことを、あらかじめ頭にいれておきましょう。

なお、人数の多いサイトで利用する場合は、高さではなく幅の広さで選ぶのがポイントです。

ポイント3 材質で選ぶ

陣幕は焚き火の風よけとして使用するため、TC素材や金属など、基本的に燃えにくい素材が採用されています。

TC素材とポリコットン素材を合わせた混紡生地の場合は、コットンの割合が多めのものを選ぶと、穴が開きにくいのでおすすめです。

ポイント4 機能性で選ぶ

WAQ焚き火陣幕TC
WAQ 焚き火陣幕TC

陣幕の内側にハンガーフレームが取り付けられ、調理器具や焚き火用ギアがかけられるようになっているなど、陣幕本来の用途以外の機能性を持った製品もあります。

また、TC素材の陣幕の内側に金属板をはめ込むことにより、輻射熱を強くして熱効率をさらに上げた製品もありますので、そうした高機能の製品を選ぶのもよいでしょう。

ポイント5 コスパで選ぶ

横長タイプの陣幕は、幕体とフレームがすべてセットになったものがほとんどです。

しかし、三角タイプの陣幕などは幕体のみで販売されているケースも多く、ポールを別途購入する、または現地で枝などを調達しなければいけない、といった製品もあります。

付属品の有無などはコスパにも直結するので、購入の際にはチェックすべきポイントです。

ポイント6 色・デザインで選ぶ

陣幕を選ぶ最後のポイントは、色やデザインで選ぶ方法です。

  • デザイン形状は、自身のキャンプスタイルに合わせて選べぶ
  • 色は、自身のもつ他のキャンプ道具(とくにテントやタープなど)の色とトーンを合わせる

上記のような基準で選ぶと、快適かつおしゃれなサイトが作り出せるはずです。

サイト内のカラーを統一することで、スタイリッシュなサイトになりますよ。

WAQ焚き火陣幕とテントとタープ
WAQ 焚き火陣幕TC

陣幕は焚き火をする際の風よけだけでなく、快適なプライベート空間を確保してくれる頼もしいアイテムです。なくてもいいけど、あったほうが快適に過ごせるのは間違いありません

とはいえ、「たくさんある陣幕の中から、風に吹かれても倒れにくく燃えにくい、機能性の高い陣幕を探す時間がない」という方もいるかもしれません。

そのような方におすすめなのが、WAQの「焚き火陣幕」です。

WAQ焚き火陣幕
  • 燃えにくいTC素材
  • ロースタイルキャンプにピッタリの高さ
  • アレンジ可能なアイアンフレーム付き

最大310cm×105cmとなり、ソロキャンプ〜デュオキャンプにちょうど良いサイズ感です。「焚き火の火の粉が気になる」「まわりの視線をシャットアウトしたい」という方はぜひチェックしてみてください!

まとめ

陣幕があればキャンプが圧倒的に楽しくなり、ソロキャンプにおいてはプライベートな空間づくりの助けになってくれます。

とくに女性のキャンパーさんであれば、他のキャンパーからの視線をさえぎることができるというのは重要です。本記事で紹介した選び方なども参考にして、ぜひあなたのキャンプに陣幕を取り入れてみてはいかがでしょうか。

陣幕の基本的な張り方については、こちらの記事で解説しています!

慣れていない方にもわかりやすいように、画像つきで一から手順を紹介しています。いつものキャンプに陣幕を取り入れようかなと考えている方は、ぜひ参考にご覧ください。

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