「キャンプの椅子って必要?それともいらない?」
椅子はなくてもキャンプはできます。ただ、食卓や仕事場に椅子があるように、キャンプシーンにも椅子があるとグッと快適に過ごせます。
外で長時間過ごし、体力を使う機会が多いアウトドアには休息ツールとして活躍しますよ。焚き火を眺めてリラックスするひとときには、ぜひ用意したいところ。
この記事では以下を紹介します。
- キャンプチェアの特徴
- 自分にぴったりなキャンプチェアの選び方
キャンプスタイルによって自分にフィットする椅子を選ぶのが、快適なキャンプライフの要です。見た目の満足感だけでなく、耐久性・収納性もしっかりチェックすると、キャンプのQOL(クオリティ オブ ライフ)が格段にあがりますよ。
WAQでは、見た目のおしゃれさにもこだわった、座り心地のよいウッドチェアやリクライニングチェアなどを販売しています。
設営がかんたんで機能性も高く、お家での普段使いもおすすめです。
ご興味のある方は公式ストアをご覧ください。
キャンプチェアの素材と構造
キャンプチェアは下記のように4つの要素で構成されており、それぞれが快適さを左右します。
- 背:角度・高さ
- 座:生地の素材・クッション性
- 肘:アームレストの有無
- 脚:フレームの素材
ここでは、キャンプチェアの素材と構造を解説するので、選ぶ際のヒントにしてくださいね。
【座面・背面】生地の種類と特徴
まずは「座面」「背面」に使われる生地から見ていきましょう。押さえておきたいポイントは以下の2つです。
- 難燃性(火に強い)かどうか
- 通気性があるかどうか
難燃性の有無は「焚き火のしやすさ」に、通気性は「暖かさ・蒸れやすさ」に影響を及ぼします。
生地の加工では「クッション性があるか」もポイントです。座面や背面のクッション性は、長時間座るときの快適さに直結します。なお、取り外せるシートであれば、シーンに合わせて付け替えができて便利ですよ。
ここでは「素材」「加工」に分けて、生地の種類・特徴をかんたんに解説します。
素材の種類・特徴
- ポリエステル(PU)
-
- 代表的なファブリック素材のひとつ
- 軽くて丈夫
- 通気性が低いため夏場は蒸れやすく、冬場は暖かく過ごしやすい
- 化繊なのでメンテナンスが容易で火に弱い
(難燃加工がされていれば焚き火も安心) - 比較的安価で幅広いデザインが楽しめる
- ナイロン
-
- ポリエステルと同様の特徴がある
- ポリエステルよりも軽くて丈夫
- 比較的高価格
- コットン
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- 肌触りがよく適度な通気性があるため、夏場も冬場も使いやすい
- 風合いがよくデザイン性も高い
- 比較的火に強いのが魅力
- 湿気を含みやすく重くなりやすい
- 汚れやすくメンテナンスが難しい
- ポリコットン(TC)
-
- ポリエステルとコットンのハイブリッド素材
- 両方の特徴を持ちバランスがいい人気の生地
加工の種類・特徴
- キルティング加工
-
- 保温効果があり、暖かく過ごしやすい加工
- クッション性が高く座り心地がいい。長時間座っても快適に過ごせる
- ヘタリにくく耐久性がある
- デザインによってカジュアルな印象になりやすく、好みに差がでる
- メッシュ加工
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- 通気性が高く、蒸れにくいのが最大の特徴
- 夏場や海などのシーンにぴったり
- とても軽いので、風が強い場所では飛ばされないよう注意が必要
- 火が燃え広がりやすく焚き火シーンには不向き
- PVC加工(ポリ塩化ビニール)
-
- 紫外線や雨風に強くなり耐久性が向上する加工
- 通気性がないので蒸れやすい
- 汚れにくくメンテナンスしやすいが、劣化によって黄ばみやすい
- 低コストなので安価
- 難燃加工
-
- 燃えやすい素材を燃えにくくする加工
- 万が一、火がついても燃え広がりにくいので安全
- 焚き火が欠かせないキャンパーにぴったり
背もたれの角度と高さ
メインの椅子を選ぶときは、基本的に「背もたれ」付きをおすすめします。というのも、体重を預けられる背もたれ付きの椅子は、休息の質をあげてくれるからです。
背もたれがないスツールタイプやベンチタイプの椅子は、使い方に合わせて取り入れましょう。コンパクトで携帯性に優れるので、気軽なアウトドアシーンでも活躍します。スタンドや机、オットマンなど工夫次第で用途やオリジナリティがアップします。
角度
背もたれの角度が大きくなればなるほど、リラックス感がアップします。
後ろに倒してくつろぐことを重視するのであれば、140度以上倒せるものがおすすめです。
後傾している場合は、頭まで支えられるかも重要です。頭まで背もたれがない場合は、長時間座っていると首が疲れることも考慮しましょう。
リクライニングチェアなら「段階別」か「無段階」かを選べます。ただし、リクライニング機能のない椅子と比べて壊れやすい可能性があるため、フレーム素材の丈夫さを確認しましょう。
フレーム素材については、後述で詳細に解説します。
高さ
背もたれが高いハイバッグタイプは、よりリラックス感がアップします。その反面、収納サイズが大きくなり重くなるので、積載量に余裕があるなら取り入れたいタイプです。
長時間使うときは、オプションとして頭を支えるヘッドレストがあると快適ですよ。
アームレスト
アームレストがあると体圧を分散できて、腕が疲れにくくなります。
ドリンクホルダーや小物入れなどの便利なオプション品を後付けしやすくなり、スマートフォンや飲み物が手元に置けるので使い勝手もアップしますよ。
アームレストがない場合、腕や脚の周りが開放的になります。あぐらをかく、足を広げる癖のある人は、アームレストなしのほうが快適な場合もあるので、好みに応じて選択するといいでしょう。
素材や収納サイズもチェック
なおアームレストは直接肌に触れる部分でもあるので、使用されている素材を確認するのもポイントです。木材や布だと、触れたときに温もりがあり肌当たりがよいですが、金属だと熱さや冷たさを感じたりします。
またアームレストがついている場合、それに応じて椅子のサイズも大きくなるので、収納サイズや重さも確認しましょう。
フレーム
座った拍子に脚がゆがんでしまった!を防ぐためには、丈夫さに直結するフレームの素材と耐荷重をチェックしましょう。
フレームの素材
- アイアン
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- スチールより頑丈で重い
- 無骨でかっこいい雰囲気がある
- スチール
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- ベーシックな素材
- 丈夫で重さがある
- アルミ
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- ベーシックな軽量素材
- 丈夫さはスチールに劣る
- 木
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- スチールより軽い
- あたたかみのある手触りと美しさで、キャンプの安らぎ度がアップ
- 保存状態により反りや割れの心配がある
- 木によって模様が違い、個性が豊か
フレーム素材は丈夫になるほど安定感が増して、座り心地もアップします。軽量でコンパクトなほど座り心地がやや劣る傾向があります。
また、脚の先が細いとやわらかい地面には不向きです。雨天の際にぬかるみにはまってしまう可能性があるのを考慮しましょう。
WAQでは木製やアイアンフレームを採用した、しっかりと安定感のあるキャンプチェアを販売しています。
使いたいときは開くだけでOKのかんたん設計で、座面のクッション性も◎
使いやすく座り心地のよいキャンプチェアをお探しの方は、この機会に公式ストアで詳細をご覧ください。
キャンプスタイル別!キャンプの椅子の選び方
キャンプチェアを選ぶときは、想定しているキャンプスタイルに合わせます。
知っておきたいポイントは「①椅子の高さ」「②収納サイズ」です。
キャンプの楽しみ方や移動手段によって、キャンプチェアの選び方は変わります。ここでは、キャンプスタイル別のキャンプチェアの選び方を解説します。
①椅子の高さ
キャンプチェアは高さによって特徴が違います。高さの種類は大きく分けて3つです。
- ハイチェア
- ローチェア
- グラウンドチェア
それぞれ使い勝手が違うため、リビングにはハイチェアを、焚き火にはローチェアと使い分けるキャンパーもいるほどです。
種類1 ハイチェア(座面高 45〜50cm程度)
家のダイニングテーブルでも使える高さで、ハイテーブルと組み合わせると食事や作業がしやすいのが特徴です。座りやすく立ち上がりやすいため、腰への負担が軽くなります。
ただし、比較的重くかさばるので、持ち運びや収納に苦労することもあります。
ハイチェアは、以下のようなときにおすすめです。
- 立ったままの作業が多い
- 大人数のキャンプ、BBQでのハイスタイルを想定している
種類2 ローチェア(座面高 25〜35cm程度)
足を伸ばしてくつろげる、子どもも使いやすい椅子です。スツールもこの高さが多く、アウトドアでは比較的ベーシックな高さといえます。
座面や背面にしなやかな素材が使われていると、立ち上がりづらく腰に負担がかかります。
ローチェアの多くは軽量でコンパクトなため、持ち運びに便利です。ローテーブルと組み合わせたロースタイルのキャンプと相性がよく、地面が近く焚き火シーンにぴったり。
ソロからファミリーまで幅広いキャンパーに使いやすく、雰囲気重視のキャンプにもローチェアがおすすめです。
種類3 グラウンドチェア(座面高 〜25cm程度)
お座敷感覚に近いのに、チェアの快適さはそのままなのが特徴のグラウンドチェア。地面が近いので自然との一体感がアップします。足を伸ばす、あぐらをかく姿勢でもくつろげます。座面が低いため、ちいさな子どもでも使いやすいでしょう。
ただし、ほぼ地面の高さから立ち上がるので、膝や腰に負担がかかりやすいのがデメリットです。頻繁に作業するときには不向きといえます。
ローチェアよりもさらに軽量でコンパクトで、持ち運びが楽です。焚き火シーンに最適で、超ロースタイルによっていつもよりじっくり焚き火が楽しめます。座椅子タイプであれば、座面にクッション性があると快適度もあがりますよ。
大人数やファミキャンよりも、のんびりとしたソロやデュオにおすすめなキャンプチェアです。ローテーブルよりも低いラックやミニテーブルを使えば、秘密基地感が高まるため、雰囲気重視のキャンパーにもおすすめです。
②収納サイズ(組み立て方)
キャンプに行く際の車は、コンパクトカー?それともワゴン車でしょうか?積載量が限られる場合は、コンパクトで持ち運びやすさを重視したいところです。
椅子の収納サイズは「組み立て方」がポイントになり、次の3パターンがあります。
組み立て方によって座り心地も変わるため、自分の好みに合うかもチェックしておきましょう。
パターン1 折りたたみ式
パタンと半分に折りたためるので収納時に平たくなります。シンプルな構造で設営・撤収が楽です。
折りたたみ式は、荷物の間に差し込んで積載ができます。座面や背もたれが丈夫でしっかりした座り心地で、安定性は抜群です。
ただし収納サイズは大きめなので、持ち出しには車が必須です。
パターン2 組み立て式
フレームと座面を別々に分解するタイプで、軽量でコンパクトです。パーツを一つずつ組み立てていくので、設営と撤収には少し手間と時間がかかります。
包み込まれるような座り心地で安心感があります。デイキャンやツーリング、椅子を持って外に出かけるチェアリングなどの気軽なアウトドアに最適です。
パターン3 収束式
フレームを中心に向かってまとめて畳むタイプです。開くだけでかんたんに設営できますが、太く長さのある状態のまま袋に入れるので収納には力とコツがいります。収納時に高さがあるので積荷できるかをチェックしておきましょう。
フレームが太くて丈夫、しなやかで安定感のある座り心地が特徴です。持ち出しには車が必須です。
見た目も機能性も◎ WAQのキャンプチェア3選
WAQのキャンプチェアは優れた機能性が魅力。標準装備なのがうれしい、快適度がアップする便利なオプションについてもまとめています。
ここでは、見た目も機能性も叶えるWAQのキャンプチェアを紹介します。
WAQ Folding Wood Chair | WAQ Reclining Low Chair | WAQ Relaxing Comfort Chair |
展開サイズ:約55×54×68cm 収納サイズ:約55×61×8cm |
展開サイズ:約79×61×52cm 収納時:約72×64×10cm ストレージバッグ:約20×36×7cm |
展開サイズ:約57×51×110cm 収納サイズ:約65×14×91cm 肘置き:約幅6×奥行き58cm テーブル:約29×24cm ドリンクホルダー:直径約9.5cm |
WAQ Folding Wood Chair
ロースタイルを楽しめるおしゃれで高機能なウッドチェアです。
- 耐荷重90Kg
- 収納サイズ:約55×61×8(cm)
- 座面高:約31cm
フレームは天然木(ドイツビーチ)を採用したウッドフレーム。深みのあるカラーリングで大人のキャンプにマッチします。
座面全体にキルティング&生地内ウレタンシート加工が施されていて、快適な座り心地です。
生地は厚手の難燃性シートで、火の粉が飛んだ部分のみ焦げて、穴が開いても燃え広がらないため安心安全にお使いいただけます。
手持ちのギアに合わせて選べる、タン・オリーブ・ブラックの3カラーをご用意しています。
標準装備のオプション
アームレストにはドリンクホルダーを付属。スマートフォンを置いておくときも便利です。
背面には雑誌や小物が収納できる収納ポケットと、カラビナをかけられるウェビングベルトもついています。ずっと座っていたいシーンにも、手元の収納が豊富なのはうれしいところ。
開くだけでかんたんに設営、折り畳むだけで持ち運びも楽。
足につける保護キャップがついていて、状況に応じて取り外し可能です。
汚れに対処しやすいので後片付けも楽ですね。
WAQ Reclining Low Chair
人気のローチェアがリクライニングに!贅沢なロースタイルのキャンプチェア。
- 耐荷重90Kg
- 収納サイズ:約72×64×10(cm)
- 座面高:約28cm
無骨なローバーチェアでありながら3段階リクライニングに対応しています。
また、Folding Wood Chairと同じく、火の粉が飛んできても燃え広がりにくい難燃性のシートです。
キルティング&生地内ウレタンシート加工が施されていて快適な座り心地。
丈夫なアイアンフレームは、重量があるものの無骨な雰囲気が強調されてかっこいいですね。
こちらも折りたたみ式なので開くだけのかんたん設営。タン・オリーブ・ブラックの3カラーです。
標準装備のオプション
取り外し可能なヘッドレストが標準装備です。
ジッパー式の、取り外し可能な多機能ストレージバッグ・ドリンクホルダー付き。
座面下や肘置きにつけられて小物収納に便利です。
ストレージバッグは、保冷剤を入れると簡易的なクーラーバッグとして使えますよ。
WAQ Relaxing Comfort Chair
楽しさも無段階!リクライニングチェア。
- 耐荷重100Kg
- 収納サイズ:(約)65×14×91(cm)
- 座面高:約53cm
90〜120度の間で自由に角度調整ができるWAQのリクライニングチェアは、ほぼ仰向けの無重力状態を体験できます。
ゆっくり星を眺める、テントサウナに必須なととのい椅子にと、使い方次第でキャンプライフを格上げしてくれます。
座面シート全体には1cmのウレタン入り。適度なクッション性で座り心地がよく、寝ているときも背中側の冷気・暖気を通しにくいですよ。座面表面には燃え広がりにくい生地が使われていて、万が一火の粉が飛んできても安心です。
リクライニングは丈夫さと安定感が気になるところ。WAQのリクライニングチェアはスチールフレームを採用しており、自分の好きな角度にしたらロックレバーで固定する安心設計です。
撤収にはロックレバーを解除して折り畳むだけ。普通の椅子より大きく重量もありますが、折りたたんで持ち運びやすい持ち手付きです。
標準装備のオプション
自由に位置を調整できるヘッドレスト付きで、頭だけでなく腰もサポートします。リクライニング時の首への負担も軽減されます。
飲み物や小物を手元に置けるサイドテーブル付き。
キャンプでのリラックスタイムの「動きたくない」を応援してくれますね。
自分に合ったキャンプチェアで豊かな休息を
キャンプで一番触れる機会が多い椅子。身近な存在だからこそ、自分に合ったキャンプチェアを選びたいですよね。
合わない椅子を使うと疲労がたまるため、意外にも買い替えの対象になりやすいギアです。
自分のキャンプスタイルにあった椅子を選んで、快適なキャンプライフを過ごしてくださいね。