「コットで寝るときはマットもあったほうがいい?」と、コットを使うときにキャンプマットが必要か、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、「キャンプで寝るときに痛い思いをしたくない・寒い思いをしたくない」という方は、キャンプマットも一緒に使うことをおすすめします。
この記事では、下記を解説します。
- コット使用時にマットを併用したほうがいい理由
- コットとマット、それぞれの役割
- コットとマットを組み合わせるメリット・デメリット
- キャンプスタイル別おすすめキャンプマット
記事の後半では、多くのキャンパーから高評価を集めているWAQのキャンプマットも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
コットで失敗したくないならキャンプマットとの組み合わせが◎
コットだけでも十分寝られますが、「キャンプで失敗をしたくない」「寝心地をよくしたい」なら、キャンプマットと組み合わせるのがおすすめです。
その理由には、下の2つが挙げられます。
理由1 秋冬は「底冷え対策」が必要になる
コットの上にキャンプマットを敷くことで、底冷えを防げます。
コットは地面から距離をとれるため、地表から直接伝わる冷気を遠ざけられます。
しかし、コット下の空間は空気の通り道となります。暑い時期は涼しいものの秋冬の寒い時期は背中側がスースーしてしまい、コット単体で寝ると背中側に冷えを感じます。
「寝袋があれば大丈夫」と思うかもしれませんが、あたたかいダウン素材の寝袋(シュラフ)を使ったとしても、背面側は体重で潰されてしまい空気を溜め込むことができないため、寝袋の保温効果を発揮できません。
さらに背中側から体温が逃げてしまうため、寝袋に入っているのにいつまでたっても寒いという状態になります。
気温が5度以下になる秋冬キャンプでは底冷えが厳しくなります。
底冷え対策が不十分だと寒さで目が覚めて、まともに眠れないこともあるため、断熱性能の高いマットを使って対策しておくのがおすすめです。
なお、秋冬キャンプは断熱性を表す数値「R値」の高いインフレータブルマットがおすすめです。具体的には、「R値が4以上」のものを準備しておきましょう。
理由2 マットのクッション性が「痛み対策」になる
クッション性のあるキャンプマットを使うことで、コット単体で寝るときにおこる体の痛みを防げます。
コットにはシートの反発力があるものの、体圧をバランスよく分散させるクッション性はありません。シートの張りが強い場合、長時間使用すると背中や肩など体の一部に負荷がかかりやすい状態になって筋肉がこわばり、痛みが生じる恐れがあります。
逆にシートの張りがゆるすぎると、寝心地はよくなるものの腰が沈みこみすぎて負荷がかかってしまい、腰痛の原因になります。
このようなことから、寝心地をよくするためには、クッション性のあるキャンプマットと組み合わせるのがポイントです。
夏でもコットにマットは必要?
夏は、秋冬のように底冷えが厳しくなることはないので、マットがなくてもコットで寝られます。
しかし、前述したようにコットのシートにはクッション性がないため、体が痛くなる恐れがあります。
体に痛みが出るのが心配な方や、夏でも寝心地をよくしたいなら、キャンプマットの併用がおすすめです。
「キャンプマットと接する背中側が蒸れて暑くなりそう」と不安な場合は、冷感敷きパッドなどのひんやりアイテムを、キャンプマットの上に敷くと涼しく過ごせますよ。
下の記事では、夏キャンプでの暑さ対策について、細かく解説しているので、こちらも合わせてご覧ください。
>>夏キャンプひんやり快適に!暑さ対策の必需品、寝苦しい夜の対処法を紹介します
コット単体のキャンプは失敗することがある
SNS上では、コット単体で寝たことによるキャンプの失敗体験談がちらほらとみられます。
以下2つの失敗談から、マットの重要性を理解しておきましょう。
失敗談1 底冷えを体感した
こちらはコットと寝袋の準備をしていたものの、マットを使っていなかったため底冷えを体験したパターンです。
前述したように、寝袋を使ったとしてもコット下から伝わる冷気を遮断するものがなければ、保温性のある寝袋を使っていたとしても、寒い思いをする羽目になります。
失敗談2 コットと寝袋だけで寝たら、腰が痛くなった
2つめは、寝袋とコットだけで寝たため腰が痛くなった、という失敗談です。
キャンパーのなかには、荷物を減らす目的でマットを持ち込まなかったり、マットの必要性を十分に理解していなかったりすることもあるのではないでしょうか。
前述したように、コットにはクッション性がないため、体が痛くなる恐れがあります。寝袋にも、体圧をバランスよく分散するクッション性は備わっていません。
このため、体の痛みを防ぐためには、キャンプマットは必須アイテムといえるでしょう。
コット・マットそれぞれの役割を理解しておこう
コットとマットのどちらも、キャンプでの寝心地をよくする寝具ギアですが、それぞれの役割は異なります。
役割が違えば使用用途も違うので、コットとマットの役割をしっかり理解しておきましょう。
「コット」は地面から体を離して守る役割がある
コットはキャンプ用の簡易ベッドで、地面の凸凹などからキャンパーを守ります。
砂利だらけの河原など、地面のコンディションが悪くても、快適な寝床環境を作り出せます。
雨水や、ムカデといった地を這う虫たちなども気にせずに済むでしょう。
「マット」は地面から伝わる冷気・熱・凸凹を遮断する役割
キャンプマットにはクッション性と断熱性が備わっており、地面から伝わってくる冷気・熱・凸凹といったさまざまなダメージから、キャンパーを守ってくれるキャンプギアです。
キャンプマットには、次のような種類があります。
- 銀マット
- クローズドセルマット
- エアーマット
- インフレータブルマット
厚み3cm程度の銀マットや、厚み10cmほどのインフレータブルマットなど、バリエーション豊かです。
マットに厚みがあるほど、地面から伝わる影響を遮断できるので、寝心地がよくなります。
寒さを感じる秋冬キャンプでは、断熱性の高いキャンプマットが大活躍します。
コットとマットを組み合わせるメリット・デメリット
ここからは、コットとマットを組み合わせることで生まれる、メリットとデメリットを解説します。
メリット 長椅子としての快適性もアップする
コットは長椅子代わりに使えますが、十分なクッション性がないため長時間座っていると腰やお尻が痛くなることがあります。
コットの上にキャンプマットを敷くことでクッション性がプラスされ、座り心地がよくなります。お尻だけ深く沈み込むことも防げるので、腰にかかる負担も軽減できます。
また秋冬は、設置面となるお尻がスースーと冷えることも防げて、防寒対策にもなります。
食事やレクリエーションなど、座った状態で楽しむさまざまなキャンプシーンに役立つでしょう。
デメリット 設営・撤収の手間&積載量が増える
キャンプマットをプラスする分、準備や撤収などの手間が増えます。
とくにソロキャンプの場合、すべての作業を自分1人でおこなう必要があるので、設営&収納がかんたんにできるキャンプマットやコットを選ぶのがおすすめです。
デュオキャンプやグループキャンプなど複数人いる場合は、役割分担しておこなうことでスムーズに準備できるでしょう。
また、荷物が増えると積載量も増えます。
キャンプマットの種類によって、収納性や携帯性に違いがあるため、自身のキャンプスタイルに応じてキャンプマットを選ぶことをおすすめします。
次の章では、キャンプスタイルに応じた組み合わせ方を具体的に紹介しますので、参考にしてください。
キャンプスタイルによってキャンプマットを選ぼう
キャンプマットには、コンパクトサイズに収納できるものや折りたたんでも収納サイズが大きいものなど、さまざまな種類があります。
ここからは、キャンプスタイルに応じたおすすめのキャンプマットを紹介します。
繰り返しとなりますが、秋冬の底冷えが厳しい時期に使用する場合は、どのキャンプマットでもR値4以上のものを選びましょう。
移動手段が車以外なら「収納サイズ」重視
移動手段が徒歩や自転車、バイクなどで積載量が限られるなら、下記の「コンパクトに収納できて軽量なキャンプマット」と組み合わせるのがおすすめです。
- エアーマット
- クローズドセルマット
エアーマット
エアーマットはその名前のとおり、空気だけを注入して使用します。
ウレタン素材などのクッション材は含まれていないので、空気を抜いて折りたためば片手で収まるほどコンパクトになります。
ただし、尖った石や枝などがあたると破れて使い物にならなくなることもあるため、取り扱いには注意しなければなりません。
膨らませるためには自分の息を吹き込むか、エアーポンプなどが必要となり、設営に手間がかかります。
クローズドセルマット
クローズドセルマットは、広げるだけですぐに使えます。
とても軽くコンパクトに収納できるので、徒歩キャンプやツーリングキャンプに向いています。
ただし、厚みが薄いものが多く、エアーマットと比べるとクッション性はそこまで高くありません。
移動手段が車なら「快適性」重視
車で移動するオートキャンプでは、クッション性の高いインフレータブルマットが最適です。
インフレータブルマットはキャンプマットのなかでも高い機能性があり、デメリットは収納サイズの大きさくらいです。
バルブを開けば自動で空気を取り込んで膨らむため、設営にかかる手間も省けます。
厚さ5cm以上の製品を利用すれば、コット下から伝わる冷えをしっかり遮断することが可能です。
マットの厚みがあるほど冷えを遮断できて、寝心地もよくなりますが、収納サイズも大きくなります。収納サイズもチェックしたうえで、車の積載スペースに応じて選ぶようにすると安心です。
WAQおすすめのマットとコットを紹介
アウトドアブランドのWAQでは、コットと相性抜群で、快適な寝床を作り出せるインフレータブルマットを販売しています。
ここでは、以下3種類のキャンプマットを紹介します。
WAQ インフレータブルマット8cm | WAQ RELAXING WIDE MAT | WAQ RELAXING CAMP MATシングルサイズ |
¥6,980 | ¥12,800 | ¥14,800 |
・使用サイズ:190 × 65cm ・収納サイズ:65 × 20cm |
・使用サイズ:210 × 80cm ・収納サイズ:82 × 20cm |
・使用サイズ:200 × 70cm ・収納サイズ:77 × 22cm |
コット寝スタイルにキャンプマットをプラスしようと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
「WAQ インフレータブルマット8cm」「WAQ RELAXING WIDE MAT」
8cm厚のWAQ インフレータブルマットシリーズでは、下記の2種類をご用意しています。
- シングルサイズ(65 × 190cm)「WAQ インフレータブルマット8cm」
- ワイドサイズ(80 × 210cm)「WAQ RELAXING WIDE MAT」
ウレタンと空気で膨らませるので、エアーベッドのように不自然に体が浮く感覚がなく、ふかふかの寝心地が特徴です。
オートバルブを開放すれば空気を自動で取り込むため、その間にコットの設営を済ませられるなど、作業を効率化できるのもうれしいポイント。
排気モードもあるので、撤収作業にかかる負担も軽減できます。
それぞれのマットのR値は以下のとおり。どちらもR値が4以上で、真冬の底冷えもしっかりと遮断できます。
商品 | R値 |
WAQ インフレータブルマット8cm | 6.5 |
WAQ RELAXING WIDE MAT | 8.5 |
利用者のレビュー紹介
ここでは実際に購入されたお客さまのレビュー詳細を紹介します。
昨年より夫婦で使用しております。
真冬でもコットの上に敷くだけで暖かいですし、滑ることもありません。(後略)
引用元:インフレータブル式マット 8cm WAQ 【1年保証】車中泊 キャンプ用インフレーターマット
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もう購入して5回くらい使用しましたが、寝心地は大変満足しています。エアーの入れ具合で好みのクッションにでき腰痛持ちの私にはピッタリです。
ワイドが800mmなので、ゆったりと寝られます。収納も大きめの袋なので、簡単でした。
引用元:WAQ RELAXING WIDE MAT リラクシング ワイドマット 厚み8cm【送料無料 / 1年保証】
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底つき感もなく寝返りもできて最高です♪
引用元:WAQ RELAXING WIDE MAT リラクシング ワイドマット 厚み8cm【送料無料 / 1年保証】
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「真冬でもあたたかい」「底つき感なく、寝返りが打ちやすい」「腰痛もちキャンパーにぴったり」と好評をいただいています。
通常のシングルサイズのコットを使用されている方は、「WAQ インフレータブルマット8cm」を。
幅広のワイドコットを使用されている方は、「WAQ RELAXING WIDE MAT」をチェックしてみてください。
「WAQ RELAXING CAMP MATシングルサイズ」
「WAQ RELAXING CAMP MATシングルサイズ」は、地べたスタイルにも対応できる厚さ10cmのマットです。
極厚ウレタンを使用してさらに寝心地がアップ。体全体が優しく包み込まれるような寝心地を体感できます。
こちらも自動で膨らむオートバルブを搭載。吸気モードと排気モードの切り替えで、準備や撤収作業の負担を減らせます。
R値は10.5と、真冬のキャンプにも耐えられる断熱性があります。
利用者のレビュー紹介
ここでは、「WAQ RELAXING CAMP MATシングルサイズ」を実際に利用されている方々のレビューを紹介します。
(前略)冬キャンには暖かくてとても良いです。河原で直に敷いても石のゴツゴツ感はあまり気にならないで片付け後のお昼寝してます
引用元:キャンプマット 10cm シングルサイズ WAQ RELAXING CAMP MAT【送料無料・1年保証】
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コット 【WAQ 2WAY フォールディングコット】 の上に敷いて使ってます。
このマットを使う前は腰が痛かったのですが、今は快適な朝を迎える事が出来てます。
今回は2個目の購入でした。買って良かったです。
引用元:キャンプマット 10cm シングルサイズ WAQ RELAXING CAMP MAT【送料無料・1年保証】
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コットと一緒に家族分購入。キャンプでは熟睡できないものと諦めていましたが、こちらを使用してからは快眠できており最高の寝心地です。我が家のキャンプでは必需品となりました。
引用元:キャンプマット 10cm シングルサイズ WAQ RELAXING CAMP MAT【送料無料・1年保証】
– アウトドアグッズ・キャンプ用品の通販ならwaq-online
「冬キャンに使っても暖かい」「使用してからキャンプで熟睡できるようになった」など、断熱性の高さや寝心地のよさが好評のキャンプマットです。
ご興味のある方は、この機会にぜひ公式ストアをご覧ください。
コットとマットを組み合わせて、快適な寝床を作ろう
キャンプではコットだけでも寝ることができますが、キャンプで寒い思いや痛い思いをして失敗をしたくないなら、キャンプマットと組み合わせることをおすすめします。
とくに秋冬など底冷えが厳しくなる時期は、キャンプマットがないと寒くて眠れずキャンプを断念せざるを得ないこともあるので注意しましょう。
WAQでは寝心地を追求したマットなどの寝具ギアをご用意しています。キャンプでの寝心地をよくしたい方は、この機会にぜひ公式ストアをご覧ください。
なお、コットのシートの張り具合は、デニール数によって微妙に変わります。
下の記事では、300Dと600Dのシートを使って、座ったときや寝転んだときの沈み込みの違いを、比較検証しています。
シートの張り具合といった細かな違いにもこだわりたい方は、ぜひ参考にご覧ください。