寝心地のよいコットを選ぶときに、チェックしておきたいのがシートのD(デニール)数です。なぜなら、デニール数によって「コットの張り具合」が異なるからです。
コットの張りが弱いと、体が沈み込んで腰が痛くなったり眠りにくくなったりする可能性もあるため、シートの硬さは重要なポイントとなります。
そこで今回は、300Dと600Dのコットを実際に使用して、寝心地や座り心地がどの程度違うのか、比較検証をおこないました!
コット選びに悩んでいる方は、ぜひ自分にぴったりなコットを選ぶ際の参考にしてください。
WAQでは、600Dの生地を採用したコットを販売しています。
ハイ・ローの2Way仕様で、テントの大きさや好みに合わせて高さを調整できます。
ご興味のある方は、ぜひこの機会にWAQ公式ストアをご覧ください。
コットの沈み込みはD(デニール)で変わる
コットの生地には、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維が使用されています。
これらの合成繊維には「D(デニール)」が表記されており、このデニールの数によって、生地の厚みや耐久性が変わります。
まずは、このD(デニール)についてくわしく見ていきましょう。
D(デニール)とは
「D(デニール)」とは、繊維や糸の太さを表す単位のことです。
デニール数が大きいほど、糸が太くなり生地の厚みが増します。例えば、300Dよりも600Dのほうが繊維が太くなり密度が濃くなる分、硬さや厚みがあり丈夫です。
沈み込みにくいコットを求めるなら、よりデニール数の大きいものを選ぶのがよい、といえるでしょう。
同じデニール数でも沈み込み具合には個人差がある
とはいえ、デニール数の大きいコットを選んでも、沈み込み具合には個人差があります。その理由は、使用するキャンパーの体重に差があるためです。
例えば、以下のように同じデニール数のコットを使用したとしても、体重によって沈み込み具合が変わります。
体重72kg、身長180cm
体重95kg、身長174cm
このため、デニール数はあくまでも参考程度に考えるようにしましょう。
【実演】300Dと600Dのコットで、沈み込みの違いを比較検証
今回は、体重63kgの筆者が300Dと600Dのコットを使って、沈み込み具合にどのくらい違いがあるのかを検証しました。
なお撮影では、WAQ 2WAY フォールディングコットを使用しています。
ご興味のある方はぜひ公式ストアでご覧ください。※300Dは販売終了(2024年8月時点)
検証1 300Dのコットに座ったときの沈み込み
300Dのシートは、地面に足を付けた状態で腰をかけたとき、多少のバネ感はあるものの、深く沈む感覚はほとんどありませんでした。
腰痛持ちであっても、地面に足を付けた状態であれば、長時間座っても腰にダメージが残りにくいでしょう。
一方、全身を乗せて座ったときは、負荷がかかるお尻の部分がグッと沈み込みます。
一点に体重がかかるような座り方をすると、腰に負担がかかりやすくなる感覚がありました。このような体勢で長時間座る場合は、腰が痛くなる可能性があります。
検証2 600Dのコットに座ったときの沈み込み
600Dのコットは生地に厚みがあり、手で押しても反発力を感じるくらい硬く強い張りがあります。300Dと比べると、座ったときにもシートの硬さを感じます。
全身を乗せて座ったとき、300Dのコットはアーチ状に沈み込む感覚がありましたが、600Dのコットはフラットな状態をキープしつつ、負荷が集中する一部分だけが沈むような感覚です。
シートのたわみ感も少なく、しっかりと安定しています。
検証3 300Dのコットに寝転んだときの沈み込み
300Dのコットは、横になるとちょうどよいやわらかさがあり、コット全体がほどよく沈み込む感覚があります。体全体がつつみ込まれるような寝心地です。
横向きになったり寝返りを打ったりするときは、体重のかかる面が沈み込みますが、ハンモックのように極端な沈み込みではなく、しっかりと安定感があります。
仰向けになったときもシートが体にフィットします。背中や腰などに負担がかかることもなく、痛みを感じることもありませんでした。
ただし、反発力が若干足りず、上体を起こすときに多少の力が必要でした。やわらかめのシートで、体にフィットする寝心地を好む方には最適ですが、沈み込みを減らしたい場合は合わない恐れがあります。
検証4 600Dのコットに寝転んだときの沈み込み
600Dのコットで仰向けに寝ると、シートの硬さを感じ、肩や腰の部分に強い反発力があります。
300Dのコットと比べるとシート全体に弾むような感覚があって沈み込みも少なく、寝返りが打ちやすい&上体も起こしやすいです。
「よりフラットな状態で座ったり寝転んだりしたい」「体の沈み込みを最小限に抑えたい」「強い張り感が欲しい」場合は、600Dのコットが最適でしょう。
ただし、コットのシートにはクッション性がありません。寝るときにコット単体で長時間使用していると、腰や背中が痛くなる可能性があります。とくに腰痛持ちの方の場合は、キャンプマットとの組み合わせをおすすめします。
また、コットとキャンプマットの組み合わせにおいては、やわらかさのある300Dよりも、硬さのある600Dのほうが、マットを均一に支えることができ安定感に優れているといえます。くわしくは記事の後半で紹介するので、ぜひご覧ください。
600Dシートを採用したWAQフォールディングコットを紹介
アウトドアブランドのWAQでは、600Dシートを採用したコットを販売しています。
ガッチリ体型の男性でもゆったりと寝転べる、ワイドサイズのコットも販売しているので、ぜひチェックしてみてください。
WAQ 2WAYフォールディングコット(600D)
まず最初に紹介するのは「WAQ 2WAYフォールディングコット」です。キャンプスタイルを選ばずに大活躍するコットです。
190cm×65cmで、標準体型の方ならゆったり眠れるサイズ感です。
レバー付きの脚部で、女性一人でもかんたんに組み立てられます。
重さは約3.2kgと軽量で、コンパクト収納が可能。
カラーバリエーションは、「タン・オリーブ・ブラック・ベージュグレー」となっています。※2024年7月時点
ご興味のある方は、ぜひこの機会に下記よりWAQ公式ストアをチェックしてみてください。
WAQ 2WAY WIDE COT(600D)
先に紹介した「WAQ 2WAYフォールディングコット」から、さらに横幅も長さも大きくなった「WAQ 2WAY WIDE COT」。
幅81cm×長さ210cmで、体格のいい男性でもゆったりと横になれます。腕にポールが干渉することもなく、ノンストレスで寝返りを打てます。
カラーバリエーションは、「タン・オリーブ・ブラック・ベージュグレー」となっています。※2024年7月時点
ワイドサイズの大きめなコットをお探しの方は、WAQ公式ストアでチェックしてみてください。
コット沈み込み防止には「キャンプマット」の併用がおすすめ
コット使用時は、クッション性が備わっているキャンプマットと併用することで、気になる沈み込みを防げます。
また前述のように、コットのシートにはクッション性がありません。コット単体で長時間寝ていると、体の一部に負荷がかかり、背中・肩・腰が痛くなる恐れもあります。
コットの快適性を上げたい場合は、クッション性の高いキャンプマットとの併用がおすすめです。ここからは、WAQの人気アイテムであるキャンプマットを紹介するので、ぜひご覧ください。
おすすめキャンプマット①「WAQ インフレータブル式マット 8cm」「WAQ RELAXING WIDE MAT」
ウレタンと空気で膨らませる「WAQ インフレータブル式マット 8cm」。
全身をフラットに支えてくれるフカフカの寝心地が特徴です。
中に入れる空気の量を調節することで、自分好みの硬さにできます。
前述で紹介した「WAQ 2WAYフォールディングコット」とサイズぴったりで相性抜群。
裏面に滑り止め加工を施しているので、コットと組み合わせてもズレる心配もなく、快適に眠れます。
車中泊やピクニックなど、その他アウトドアシーンでも大活躍するキャンプマットです。気になる方は、WAQ公式ストアでチェックしてみてください。
おすすめキャンプマット②「WAQ RELAXING WIDE MAT」
8cmマットでは、ワイドサイズの「WAQ RELAXING WIDE MAT」もご用意しています。
長さ210cm・幅80cmで、大柄な男性もゆったりと横になれます。
前述で紹介した、「WAQ 2WAY WIDE COT」とサイズの相性もピッタリ。
気になる方は、WAQ公式ストアで詳細をご覧ください!
おすすめキャンプマット③WAQ RELAXING CAMP MAT シングルサイズ
「WAQ RELAXING CAMP MAT」は、厚み10cmのキャンプマットです。コットを組み合わせることで、自宅のベッドのようなフカフカな寝床が完成します。
極圧ウレタンマットが、全身にかかる体圧を分散してくれるため、お尻だけが不自然に沈み込むこともありません。
中の空気量を調整すれば、パンパンにしたりやもちもちな弾力にしたりなど、好みの硬さにできます。
8cmマットにはない弾力性があるため、さらに上質な寝心地を求める方におすすめの組み合わせです。
下の記事では、キャンプで寝るときの快適性を上げるコツをお伝えしています。
キャンパーから高評価をいただいているWAQのコット&キャンプマットを使って、寝床作りの実例を画像つきで紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。