ファミリーキャンプの団らんに欠かせないアイテムのキャンプテーブル。
キャンプ初心者のなかには「ファミリーキャンプにテーブルは1個で充分」と考えている方も多いかもしれません。しかしファミリーキャンプでテーブルが1個だけだと、不便さを感じる場面が多々あります。
そこで今回は、以下をくわしく紹介します。
- ファミリーキャンプにテーブルが何個必要か
- キャンプにおけるテーブルの役割
- ファミリーキャンプに適したテーブルの選び方
- テーブルの代用品
これからファミリーキャンプを始める方や、テーブル1個のファミリーキャンプで不便さを感じている方は、ぜひ参考にしてください。
ファミリーキャンプにはテーブルが何個あればいい?
ファミリーキャンプに必要なテーブルの数は決まっていません。
各家庭によってキャンプをする人数や荷物量が違うので、何個のテーブルが必要かは断言できないためです。
また、テーブルの個数はキャンプ用品にかけられる予算や、車の車載スペースによっても変わります。
一般的には、食事の場になるメインテーブルに、調理などに使う作業テーブルを加えた「2つ使い」がおすすめです。これで、キャンプの快適度はかなり上がります。
余裕があれば、さらに「焚き火やコンロ周りで使うテーブル」を加えるとよいでしょう。
テーブルを3つ使えば、物の定位置が決まり、キャンプサイトをすっきりした状態に保てます。
なお、予算や車載スペースに余裕があるなら、テーブルは好きなだけ持っていって構いません。
ファミリーキャンプはテーブルが多いほど快適になる
キャンプテーブルは、食事の場以外にも、調理台や物置き台としての役割も担います。
そのため、ファミリーキャンプでテーブルが1個だと、テーブルの上がごちゃごちゃしてしまいます。
テーブルの上に物がたくさんあると食事の妨げとなるため、別の場所に移動させなければなりません。
さらに、テーブルからどけた物を置く場所が無くて、困る場合もでてきます。
食事・作業台・物置きなど役割の数だけテーブルがあれば、物を移動させたりテーブルの上が物で溢れたりするのを防げます。物の置き場所が無くて困るなど、キャンプでの小さなストレスも減らせるでしょう。
メインテーブルとサブテーブルの用途
ファミリーキャンプでは、テーブルを以下のように使い分けると快適に過ごせます。
- 団らんの場となる「メインテーブル」
- その他の用途の「サブテーブル」
ここでは「メインテーブル」「サブテーブル」の用途をくわしく紹介します。
メインテーブルの用途
「メインテーブル」は食事やコーヒータイム、カードゲームなど、家族の団らんに活躍します。
人が集まるメインテーブルでは、スマートフォンや財布、ウェットティッシュ、虫除けスプレーなどを置くため、テーブル上がごちゃごちゃしがちです。
天板下に荷物を収納できる製品を選んだり、荷物置き場となるサイドテーブルを追加したりすることで、テーブル上をすっきりした状態に保てます。
サブテーブルの用途
予算や積載スペースに余裕があれば、何個か持っていきたいのが「サブテーブル」です。
サブテーブルには、以下のような用途があります。
- 調理台として
- 焚き火・コンロ周りの台として
- サイドテーブル・物を置く台として
ひとつずつみていきましょう。
サブテーブルの用途1 調理台として
サブテーブルは食材の下ごしらえをしたり、ガスコンロで加熱調理したりする調理台として活躍します。
キャンプの調理台には、調理専用の「キッチンテーブル」という選択肢もありますが、キャンプテーブルに比べて高価です。
予算に余裕が無い、なるべくコストを下げたい場合は、比較的安価なキャンプテーブルを調理台として使うのがおすすめです。
サブテーブルの用途2 焚き火・コンロ周りの台として
焚き火台やバーベキューコンロを使う際は、火バサミやグローブなど、さまざまなアイテムが必要です。
アイテムを置ける台が無いと、仕方なく地面に置くことになりますが、アイテムが汚れることもあり、見た目にもよいとはいえません。
火周りのアイテムを置く「サブテーブル」があると作業しやすく、アイテムも汚れず、焚き火やコンロ周りがすっきり片付いた状態になります。
また、焚き火台やコンロ周りに台があると、食べ物や飲み物を置くことが可能です。
そのため、火を扱っている人も一緒に飲み食いしながら作業が進められます。
「WAQ BURNER MINI TABLE」は、焚き火台やバーベキューコンロ周りのサブテーブルとしても活躍するミニテーブルです。
丈夫なスチール製で、熱くなった鍋や火バサミ、ガストーチなどでも直接テーブルに置けます。
SOTOの人気シングルバーナー「ST-310」「ST-340」をビルトイン可能。
風防も付属しており、安定した火力でガス調理ができます。
風防は五徳としての役割も果たし、大きいサイズの鍋やフライパンなどを置いたときもガタつきにくくなります。
さらに「WAQ MULTI LOWTABLE-F」の天板部分に、はめ込んでの使用も可能。マルチに活躍するテーブルです。
ご興味のある方はこの機会にWAQ公式ストアをぜひご覧ください。
サブテーブルの用途3 サイドテーブル・物を置く台として
「サブテーブル」は、サイドテーブルや物を置く台としても重宝します。
木陰やハンモックでのくつろぎタイムには、お供としてコーヒーやお酒はつきもの。ミニテーブルがあれば、飲み物が置けるサイドテーブルとして活躍します。
また鍵や財布、スマートフォンなどの小物を置く台として使えば、小物が行方不明になりにくく、バタバタ探すこともなくなるでしょう。
さらに夏場はクーラーボックスを地面にじかに置くと、地面から伝わる熱でボックス内の温度が上昇します。ミニテーブルをクーラーボックス置きとして使えば、ボックス内の温度上昇を防ぐことが可能です。
ただし、クーラーボックス置きにする場合は、テーブルの耐荷重までしっかりチェックしましょう。
ファミリーキャンプに適したテーブルの選び方
複数使いすることで、ファミリーキャンプがより快適になるキャンプテーブル。
ここからは、ファミリーキャンプに適したキャンプテーブルの選び方を紹介していきます。
選び方1 天板のサイズ
まず重要なのが、天板のサイズです。とくに「天板の幅」に着目して製品を選びましょう。
メインテーブルの天板サイズ
家族みんなで使う「メインテーブル」は、家族分のチェアを並べたときの幅を考えると、必要な天板幅が決まります。
アウトドアチェアは、1人掛けだと幅55〜60cm程度、2人掛けのベンチタイプだと幅100cm前後の製品が増えています。
「どのようなチェアを何個並べるか」を想定し、適した天板幅の製品を選びましょう。
人数ごとの天板幅の目安は、以下のとおりです。
- 3人:90~120cm
- 4人:100~120cm
- 5~6人:120cm以上
- 7人以上:テーブル2個使い
サブテーブルの天板サイズ
サブテーブルは、用途によって必要な天板サイズが違います。
「どのような用途で何人で使うか」を考えて、適した天板サイズのテーブルを選びましょう。
選び方2 ハイタイプかロータイプか
近年、キャンプスタイルは「ハイスタイル」と「ロースタイル」に分けられることが多くなっています。
ハイスタイルのキャンプに用いられるのが「ハイテーブル」で、ロースタイルキャンプに用いられるのが「ローテーブル」です。キャンプスタイルの中心となるメインテーブルを選ぶ際は、「ハイ」か「ロー」かを決める必要があります。
ここからは「ハイテーブル」と「ローテーブル」それぞれの特徴やメリットをくわしく紹介します。
ハイテーブルの特徴やメリット
ハイスタイルのキャンプに使われる「ハイテーブル」。高さは70cm程度で、家庭用のダイニングテーブルと同等です。
ハイスタイルのメリットは、立ち上がる際に身体にかかる負荷が少ないことがあげられます。
立ったり座ったりの動作が楽で、立ち上がる際にもテーブルを支えにしやすいため、足腰が弱い方や腰痛持ちの方にはとくにおすすめです。
ハイスタイルで座る場合、背筋を自然に伸ばすことができて食事中の姿勢も正しやすいため、キャンプでも子どもの食事マナーを重視したい方にも最適です。
また調理をする場合、腰を曲げたりせず、自宅のキッチンで料理をするときと同じ感覚で作業できるのも嬉しいポイント。
ナイフやハサミ、熱々の鍋などを子どもの手が届かないところに置けるのもハイテーブルならではの利点です。
ローテーブルの特徴やメリット
流行が続く、ロースタイルキャンプに用いられるのが「ローテーブル」です。
高さ30~40cm程度のものがローテーブルに分類されます。
ローチェアとセットで使うことで、自宅のソファ周りのような、視線が低めのくつろぎ空間が作れます。足を伸ばしてリラックスできるのもメリットです。
地面と距離が近くなるロースタイルキャンプは、自然との距離が縮まる感覚を楽しめます。
焚き火との距離も近いので、ぼんやりと炎を眺めながらゆったり会話を楽しめるのもロースタイルの醍醐味です。
キャンプではできるだけのんびり過ごしたい方におすすめのスタイルです。
選び方3 収納方法
キャンプテーブルの収納方法は、大きく2つに分けられます。
- 折りたたみ式
- 組み立て式
収納方法の種類によって、持ち運びのしやすさが変わります。それぞれ設置の手間や、収納サイズが違うので、最適なものを選びましょう。
メリット | デメリット | |
折りたたみ式 | 設置・収納がかんたん | 収納サイズが大きめ |
組み立て式 | 収納サイズがコンパクト 天板を外してカスタマイズも可能 |
設置・収納に時間や手間がかかる |
折りたたみ式
「折りたたみ式」は脚部と天板の一体型で、広げるだけであっという間に設置&収納できます。f
収納時は、天板を半分か3分の1に折りたたみます。天板が同サイズの「組み立て式」と比べると、収納サイズは大きめとなります。
メインテーブルとして使う場合、サイズが大きいものを選ぶと持ち運びがしにくくなったり車載スペースをとったりするため、注意してください。
しかし、天板サイズが小さいテーブルであれば、収納サイズもさほど気になりません。
サブテーブルとして使うのであれば、扱いがかんたんな折りたたみ式もおすすめです。
組み立て式
組み立て式は、さらに次の2種類に分けられます。
- ロール式
- はめ込み式
ロール式
「ロール式」は、天板と脚部のパーツが分かれており、天板を巻いて収納できます。
天板が大きくても、コンパクトに収納できるので、メインテーブルにおすすめのタイプです。
設置方法は、まず脚部分を組み立てて、その上に天板を広げてセットします。広げればすぐに使える「折りたたみ式」に比べると、やや手間や時間がかかります。
「WAQ Folding Wood Table」は「ロール式」の木製テーブルです。
天板の幅は90×60cmで、ファミリーキャンプのメインテーブルとしても、サブテーブルとしても使いやすいサイズです。
天板は天然木が使われ、ナチュラルでおしゃれなテントサイトが作れます。
高さは45cmと50cmの2段階で調整可能。
チェアの高さや子どもの成長に合わせて、好みの高さが選べます。
はめ込み式
「はめ込み式」も、脚部と天板が別々のパーツでできています。天板は、数枚のパネルに分解できます。
収納サイズはコンパクトで「ロール式」同様、ファミリーキャンプのメインテーブルにおすすめです。
一部パネルを外して、フラットバーナーなどのアイテムをビルトインできる製品が多いのも魅力の一つです。
設置手順は、まず脚部を広げて、その上に枠を組み立てます。枠に数枚のパネルをはめ込めば完成です。「折りたたみ式」と比べると、設置や収納に手間や時間がかかります。
「WAQ MULTI LOWTABLE-F」は、ファミリーキャンプのメインテーブルにおすすめな「はめ込み式」のテーブルです。
幅は115cmで、3~6人家族にぴったりのサイズです。
収納サイズは70×27×20cmとかなりコンパクトで、荷物の多いファミリーキャンプでも積載スペースを取りません。
天板パネルを外せば、SOTOガスバーナーをセットできる「WAQ BURNER MINI TABLE」のビルトインが可能。安定した火力で、テーブル上で調理が楽しめます。
さらに天板の下には、スマホなど小物が置ける収納ネットが標準装備。
ごちゃつきがちなテーブル上をすっきりした状態に保てます。
選び方4 素材
キャンプテーブルは、素材によっても使い勝手が違います。
素材ごとの特徴を押さえて、家族のキャンプスタイルに合うテーブルを選びましょう。
メリット | デメリット | |
木製 | ナチュラルで温かみがある | 熱い物をじかに置けない |
ステンレス | 熱い物をじかに置ける 頑丈 |
やや重い |
アルミ | 熱い物をじかに置ける 軽い |
やや耐久性に劣る |
スチール | 熱い物をじかに置ける 頑丈 無骨な雰囲気 |
重い |
布 | 軽量 | 熱い物をじかに置けない 耐久性や安定感が劣る |
木製
ナチュラルな雰囲気で、おしゃれなテントサイトが作れる木製テーブル。
使い続けることでオンリーワンの味がでてくるのも魅力の一つです。
熱に弱いので、熱い鍋などを置く際は「鍋敷き」が必要です。
ステンレス製
ステンレス製は熱に強く、火バサミや鍋などをじかに置けます。
耐久性にも優れており、重い鍋なども安心して置けます。
アルミ製
アルミ製テーブルは軽量で持ち運びしやすいため、徒歩でのキャンプや登山のテント泊にも向いています。
金属製であるアルミはもちろん熱に強く、熱い物でもじかに置けます。
スチール製
無骨な雰囲気が魅力のスチール製テーブル。かっこいいテントサイトを目指している方におすすめです。
スチールは頑丈で熱に強いため、熱いダッチオーブンなどもじかに置けます。
他の金属製に比べて、重い点はデメリットとなります。
布製
頑丈なポリエステル素材などが使われる布製テーブル。
一番のメリットは軽量さで、折りたたむとコンパクトサイズになるため、徒歩キャンプや登山のキャンプ泊のお供にも適しています。
ただし熱に弱いので、熱い物はじかに置けません。
ほかのテーブルと比べると耐久性や安定感が劣るため、軽い荷物を置くサブテーブルとしての利用が適しています。
キャンプテーブルの代用品
ファミリーキャンプ初心者は、購入するキャンプ用品が多いので、テーブルを何個も購入するのは予算的に難しいことがあります。また車の積載スペースが狭い場合も、複数のテーブルが車に積み込めないこともあります。
そういった場合は、キャンプテーブルの代用品を使うのもよいでしょう。
「クーラーボックス」「コンテナボックス」「アウトドアワゴン」は、テーブルの代用品としておすすめなアイテムです。
代用品1 クーラーボックス
キャンプの必需品である「クーラーボックス」は、テーブルの代用品にしやすいアイテムです。
クーラーボックスは持ち手が付いていて、上部が平らでない場合があります。
そういった場合はスノコやベニヤ板などを置くとフラットになり、テーブルとして使いやすくなります。
代用品2 コンテナボックス
キャンプ用品を収納するコンテナボックスも、テーブルの代用品におすすめのアイテムです。
コンテナボックスのなかには、テーブルとしても使えるように天板付きの製品も販売されています。
別売りで専用天板が販売されているコンテナボックスもあるので、活用すると便利です。
>>キャンプにキッチンテーブルは必要?不要?代用テーブルの作り方も紹介
代用品3 アウトドアワゴン
ファミリーキャンプでキャンプギアを運ぶ際に活躍する「アウトドアワゴン」。
すのこや天板をプラスすることで、テーブルの代用品になります。
「WAQ アウトドアワゴン」は容量106L、耐荷重150kgで、たくさんの荷物を一度に運べる頼もしいワゴンです。
ハンドルは一般的なワゴンより長めで、背の高い方が引っ張っても足に当たりにくくなっています。背の低い子どもでも扱いやすいよう、ハンドルを短くすることも可能です。
8.5cmもある特大タイヤは幅も太く、芝生や砂利道、段差のある場所でもグングン走行します。
収納方法には「収束式」を採用しているため、コンパクトなサイズに収納が可能。
別売の天板を載せれば、テーブルとしても使用可能です。
「WAQ アウトドアワゴン」の天板として使えるのが「WAQ アウトドアワゴン専用 アルミテーブル」。
付属のポールをワゴンにセットし、天板をはめるだけで、ワゴンが幅93cmのテーブルに早変わりします。
素材は軽量で丈夫なアルミ素材。サビにくく、汚れもさっと拭き取れます。
カラーはシルバーとブラックの2色展開。どちらもカッコいいテントサイト作りにおすすめカラーです。
ナチュラルなテントサイトにおすすめなのが、「WAQ アウトドアワゴン専用ウッドテーブル」。アルミテーブル同様、ワゴンに載せて天板として使えます。
ワンタッチ式を採用しているため、取り付けもかんたん。
中に入れている荷物へのアクセスもかんたんになり、いちいち天板を外さず中の荷物が取り出せます。
ご興味のある方は、ぜひWAQ公式ストアをご覧ください。
テーブルが何個かあるとファミリーキャンプがさらに快適になる!
キャンプテーブルは、ファミリーキャンプの団らんに欠かせないアイテムです。
テーブルには調理台や物置き台などのさまざまな役割があるため、ファミリーキャンプで1個だけだと不便さを感じる場合があります。
ファミリーキャンプでは必要な個数のテーブルを使い、キャンプの快適性をアップするのがおすすめです。
キャンプスタイルや予算、車載スペースを考慮しながら、テーブルを何個使うのが妥当かを、まずは家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
家族にちょうどよいテーブルの個数を見つけて、さらに快適にファミリーキャンプを楽しんでくださいね。