キャンプデビューしたい初心者なら、まずは居住空間であるテント選びが必須!
テントは、日光や雨風からキャンパーを守る重要なキャンプギアのひとつです。実際にテントを購入する前には、テントの種類と特徴を押さえて、自分にぴったりのテントを選びましょう。
利用シーンに合わせて選ばないと、設営に時間がかかってしまったり、狭くて快適に過ごせなかったりすることもあります。
ここではテントを選ぶ際に役立つ知識である以下を解説します。
記事の後半では、初心者におすすめなWAQの人気テントも紹介します。ぜひ最後までご覧くださいね。
WAQでは、初心者でも扱いやすく、ソロ〜ファミリーでお使いいただけるテントを販売しています。
カスタマイズできるオプションパーツもご用意しているので、使い方の幅も広げられます。
テント購入を検討している方は、この機会にぜひ公式ストアをご覧ください。
テントの種類5つと特徴
テントには大きく分けて5つのタイプがあります。
- ドームテント
- ツールームテント
- ワンポールテント
- ワンタッチテント
- ロッジ型テント
ここでは、設営のしやすさや特徴までそれぞれ解説します。
種類1 ドームテント
半球状の形でもっともベーシックなテントです。定番のテントなので、種類が豊富で選びやすいのが初心者にうれしいポイントです。軽量でコンパクトだから持ち運びも楽。
また、ポールを天井で交差させて立てるシンプルな構造が多く、設営は比較的かんたんです。価格も比較的お手頃です。
小さなドームテントを使う場合は、リビングスペースとしてタープが欲しくなることもあります。キャンプ場では、ドームテントとタープをセットで設営しているキャンパーも多いですよ。
シンプルな構造で設営しやすく軽量、価格もお手頃なところがキャンプデビューにぴったり。初心者ならまずはこれがおすすめです!
種類2 ツールームテント
寝室とリビングがついている2室1体型のテントです。人気の派生テントには、トンネル型(かまぼこ型)などもあります。
広々とした居住空間が特徴で、雨がふったときも過ごしやすくおこもりキャンプにもぴったり。タープがなくても快適にリビングスペースが使えます。
設営は比較的時間と手間がかかります。とはいえ、タープが必要ないのでその分は手間が省けるともいえるでしょう。価格は比較的高めです。
広くて居住性、快適性が高いのが魅力なツールームテントですが、価格が比較的高めなところや、設営や撤収に手間がかかることを考えるとややセカンドテント向きです。
種類3 ワンポールテント
中央に1本のポールを立てて設営する、三角シルエットのテントです。ワンポールテントは、アメリカ先住民の移動住居である「ティピー」とも「モノポールテント」とも呼ばれます。デザインがおしゃれで人気なテントのひとつです。
パーツが少なくシンプルで設営しやすいのが特徴で、比較的軽く持ち運びしやすいところも魅力的。
真ん中にポールが立つので、部屋の中心にデットスペースが生まれるのが弱点ながらも、背が高く圧迫感がないのもメリットです。テントの中で腰を曲げずに立てるので着替えるときも便利です。
なお、この弱点はオプションで「フタマタポール」を購入することで解消できますよ。
設営方法がとてもシンプル。はじめはコツがいりますが慣れるととてもかんたんです。キャンプ初心者におすすめなテント。
種類4 ワンタッチテント
秒で終わるほど設営がかんたんなことが特徴です。設営方法は以下の2パターンです。
- パッと手を離すだけのポップアップ式
- 傘のようにフレームを広げる方法
普通のテントと比べると、雨風に弱いなど機能面が比較的落ちる傾向があります。ただし、最近では機能が向上し、宿泊にも耐えうるテントもあります。選ぶときは機能性についての記載も確認しましょう。
テントと骨組みがオールインワンの構造をしています。ポールが折れるなどすると丸ごと買い換える必要があり、パーツの故障で代えが効かないのが注意ポイントです。テント自体の価格は比較的お手頃です。
宿泊には機能面でやや不安が残りますが、圧倒的な設営の早さからピクニックやデイキャンプなどの気軽なアウトドアレジャーにぴったりなテントです。
種類5 ロッジ型テント
家のようなデザインが特徴的なテントです。90年代に人気だったタイプで、レトロで可愛らしい見た目やグランピングブームから人気が再燃しています。
デッドスペースが少なく居住空間が広いので、レイアウトしやすく快適に過ごせるのが特徴です。人数が多いグループやファミリーに最適で、雨の日のおこもりキャンプにもおすすめなテント。
大きなサイズが多く重いので、設営にも時間がかかります。狭いキャンプ場や林間サイトには設営が難しいこともあるのでよく確認するようにしましょう。比較的価格は高めです。
設営に手間がかかることに加え、価格が高く携帯性が低い傾向があるため初心者には難易度が高めなテントです。
テントの構造と素材
テントはこの3つの要素で成り立っています。
- フライシート:屋根と壁
- ポール:柱
- ペグ:地面に打ち込む杭、テントを固定させるのに必須
テントの強度・軽さ・快適さは、フライシート・ポールの組み立て方(構造)・素材で違いがでます。
ここでは、テントの構造とテント生地の素材についてかんたんに解説します。
テントの構造
テントはポールの本数や交差数によって強度が変わります。たとえば同じドームテントでも、テントの構造次第で設営のしやすさや広さ、重さもさまざまです。
「こういった構造のテントがある」というのを覚えておくだけでも、テント選びで迷ったときに役立ちますよ。
代表的なテントの構造はこちらの4タイプです。
ジオデシック構造 |
ポールの交点を増やし、限りなく球体に近い形にした構造 球体は世の中で一番、耐久性がある構造体 居住空間が広く、非常に丈夫で風に強い ポールが多いので重くなりがち 設営は比較的難しい |
クロスフレーム型(X型) |
基本的に2本のポールを天井で交差させた構造でテントではベーシック メインポールが3本以上で自立するテントもある シンプルな構造で設営しやすい 軽くて収納もコンパクトで携帯性に優れる ジオデシック構造よりは劣るが、耐風性に期待できる |
A型(H型) |
2本のポールを両サイドに三角形に組み、天井をつなぐようにポールを1本通すブランコのような構造 角度によってポールがAの形状に見えたりHの形状に見える シンプルな構造で比較的設営がかんたん 高さのある空間で雨水がたまりにくい 雨などの上からの力には強いが横風に弱い ポールの本数が少ないのでコンパクトで持ち運びしやすい |
魚座型 |
2本のポールを2箇所で交差させた構造 上から見るとクロスしているポールが魚座の形に見える 天井が平らで面積が広いため上の圧迫感が少ない 2個所の交差で生地にテンションがかかるため強度がある ポールを通したらフックをかけるだけのかんたん設営 |
テントの生地と素材
テントは生地の種類によって耐水性・耐紫外線・強度が違います。テント内の快適さだけでなく、携帯性、焚き火のしやすさにも影響があるので、テント選びでは重要なポイントです。
生地の種類は大きく4種類。それぞれの特徴はこちらです。
ポリエステル(PU) |
軽量でコンパクト 価格が手頃 火に弱い 耐水性が高い |
コットン |
重い 通気性がいい メンテナンスが大変 火に強い |
ポリコットン(TC) |
ポリエステルとコットンのいいとこ取り バランスがいい |
ナイロン |
ポリエステルより軽量でコンパクト ポリエステルより強度が高く、熱に弱い 耐水性が高い 価格が高い |
テント生地の素材選びについて、詳しくはこちらで徹底解説していますので、参考にしてください。
テントポールの材質
ポールには、テントやタープなどを支える太いポールと、テント入り口のひさしを支えるための細いポールがあります。
これらは材質により重さや強度に違いがあります。そのため付属の重いポールから軽量で丈夫なポールに買い替えて、携帯性を高めるキャンパーもいるほど!覚えておくと自分なりにカスタマイズしたいときにも役立ちますよ。
テントポールは大きく3種類。それぞれの特徴はこちらです。
スチール |
強度が高い 重い サビや変色などの劣化がある |
グラスファイバー |
弾性がある 折れやすい スチールより軽くアルミ合金より重い |
(主にジュラルミン) |
アルミニウム合金
弾性をもつ素材で軽い 加工によりアルミの軽さと合金の強度がある スチールやグラスファイバーに比べて高価 |
テントの選び方のポイント
テントは見た目だけではなく、それぞれのキャンプスタイルに合わせて選ぶのが大切です。所有している車のサイズを念頭において、購入する前にどのようにキャンプを楽しむのかを想像してみましょう!
ここでは、キャンプにおいて優先したいポイントを絞りながら、順を追ってテントの選び方を解説します。
ポイント1 広さ(人数)で選ぶ
まずはテントのサイズを決めましょう。基本は「収容可能人数」を目安にしてサイズを選びます。
「収容可能人数+1以上」が基本
テント内でゆったり過ごしたい場合は「収容可能人数+1人以上」のテントを選ぶことをおすすめします。もし雨が降っても快適に過ごしやすく、荷物を置くスペースも確保しやすいです。
また、子どもがいる場合は、着替えスペースなどの使い勝手を考えたサイズ感を。
大人数は人の行き来が多い分、窮屈に感じやすいためより大きめのサイズ感を選ぶのが失敗しないコツです。
ソロ | ディオタイプ(2人用) |
ファミリー(大人+子ども) | 収容可能人数+1人 |
グループ(6人以上) | 収容可能人数+1〜2人 |
高さも考慮しよう
「キャンプ中から腰が痛くなった……」というのは、実はキャンプあるあるです。自分の背丈よりも天井が低いテントだと、移動の際に常にかがんだ状態になるので、腰に負担がかかります。
もし、身長が高かったり、腰への負担が心配だったりする場合は、かがんで移動することも考慮して身長よりも高さのあるテント選びをしましょう!
ポイント2 利用シーンで選ぶ
利用シーンで選ぶのも、テントを選ぶポイントのひとつとなります。
お泊まりキャンプなら安心できる機能性のテントを
キャンプ場で一晩過ごすのであれば、テントの機能性を重視しましょう。急な雨風をしのげて、一晩寝泊まりできるスペースを確保する必要があります。
ピクニックやデイキャンならポップアップテント
公園でのピクニックや海水浴、デイキャンプなどの日帰りで使う場合は「ポップアップテント」がおすすめです。圧倒的に設営と撤収がかんたんで、携帯性にも優れる場合が多いです。
また、公園ではペグダウンが禁止されているところがあり、その場合でもポップアップテントは自立するものが多く使いやすいのが特徴といえます。
ポイント3 季節で選ぶ
テントには対応している季節があり、春夏秋の3シーズンと、冬を含めた4シーズンが基本です。秋冬などの寒いシーズンもキャンプを楽しみたいなら「スカート付き」の4シーズン対応テントがおすすめです。
なお、季節にあった色で選ぶと、さらにキャンプ気分が上がるでしょう。下の記事では、テントの色を選ぶときのコツを紹介していますので、あわせてご覧ください。
冬場のキャンプに必須な「スカート」
冬にも対応しているテントは、スカートがあることで寒さに強い仕組みになっています。スカートはフライシートの下の隙間を埋めるパーツで、雨風や冷気をシャットアウトしてくれるなくてはならないパーツです。
夏場は熱がこもったり通気が悪くなったりするので巻き上げて使います。害虫の侵入も防いでくれるので夏の夜にも活躍します。
4シーズンで迷ったら「ポリコットン生地」
テントの生地で迷うことがあればポリコットン(TC素材)がおすすめです。通気性・保温性に優れているので、夏は涼しく冬は暖かに過ごせます。
ただし、ポリコットンではない場合でも、薪ストーブをインストールできるテントなら冬でもあたたかく過ごせますよ。
ポイント4 予算で選ぶ
安いテントであれば1〜3万円の価格帯、機能性や居住空間がよくなってくると5〜10万円ほどが相場です。
キャンプをはじめる際は必要なギアも多く、まとまった金額が必要な場合が多いですよね。ただ、「テント」は厳しい自然環境からキャンパーを守ってくれる重要なギアです。
高機能なテントでもセール期間を狙えば安く手に入れられることもあります。一晩を安全に過ごすために優先して投資するのがおすすめ。せっかくなら快適なキャンプを楽しみましょう。
ポイント5 設営・撤収のしやすさで選ぶ
初心者キャンパーでとくにおさえておきたいテント選びのポイントは、設営・撤収のしやすさです。
設営しているときが一番無防備
設営が複雑なテントを選んでしまうと、テントを張るのに1時間以上かかってしまったり、立てられなかったり、撤収に手間取ってチェックアウトに間に合わなかった!なんていうこともあります。
また設営中は屋根がないため、強い日差しや雨にさらされるなど、体力を多く消耗してしまうこともあります。キャンプの時間を長く安全に楽しむために、なるべく設営&撤収がかんたんにできるシンプルなテントを選びましょう。
設営のしやすさならワンタッチテントが一番ですが、本格的なアウトドアキャンプを楽しみたいなら「ドームテント」や「ワンポールテント」が安心です。設営がシンプルなものは比較的軽量で持ち運びしやすいものが多いですよ。
また、キャンプデビューの前に設営と撤収の練習をしっかりしておきましょう!
キャンプデビューにおすすめなWAQのテント
初心者におすすめなテントはシンプルで設営のしやすい「ドームテント」と「ワンポールテント」です。
WAQのテントにはおしゃれで高機能、長く使い続けられるテントがそろっています。テントの快適性アップに欠かせない、便利なオプションパーツも一緒にご紹介します。
WAQのドームテント
WAQ Paramount Dome | WAQ Paramount Dome専用オプション ベスティブル | WAQ Paramount Dome専用オプション インナーテント |
タン・オリーブ・ブラック | タン・オリーブ・ブラック | ブラック |
フライシートサイズ:410×355×195cm 収納サイズ:約72×27×27cm |
フライシートサイズ:135×175×135cm 収納サイズ:約58×13×13cm |
フライシートサイズ:320×270×180cm 収納サイズ:約62×17×17cm |
WAQ Paramount Dome
最大幅4m、最大天井高2mと、ソロからファミリーまで対応の居住性が高いドーム型テントです。クロスフレーム型ドームで、シンプルな構造だから一人でも迷わずに設営できます。
テントの生地には、耐水圧2000mmのシーム加工を施したリップストップポリエステルを採用しています。軽量ながらも強度があり、雨にぬれても乾きやすいからメンテナンスも容易です。
ポールも軽量で丈夫なアルミ合金製です。
さらに、スカート装備でオールシーズンに対応しています。
専用インナーテントや拡張オプションがあるため、「もっと広くしたい」「さらに快適に過ごしたい」といった場合にも安心です。
WAQのドームテントは扱いやすい中型サイズで、設営方法や居住性が高バランス。機能性にも優れているので、初心者におすすめの人気テントです。
WAQ Paramount Dome専用オプション ベスティブル
前室のスペースを拡張できるオプションです。荷物置き場としても使えて、より広く快適に過ごせます。
コンパクトに収納できて連結もかんたんです。
WAQ Paramount Dome専用オプション インナーテント
4〜5人が横に寝転べるインナーテントです。テントに合わせて全面メッシュになるので通気性抜群。
便利で雰囲気づくりにもぴったりなランタンフック付きがうれしい。
オールブラックで遮光性が高いのが特徴。夏場でも開放的なキャンプをお楽しみいただけます。
WAQのワンポールテント
WAQ Alpha T/C | WAQ Alpha T/C SOLO DX | WAQ Alpha TC/FT |
タン・オリーブ・ブラック | タン・オリーブ・ブラック | タン |
フライシートサイズ:約240cm×240cm× 150cm インナーテントサイズ:230cmx110cmx 135cm 収納サイズ:約57×22×22cm |
フライシートサイズ:約300cm×300cm×180cm インナーテントサイズ:290cm×150cm×170cm 収納サイズ:約58×28×28cm |
フライシートサイズ(外寸):400×400×250cm インナーテントサイズ:380×265×185-190cm 収納サイズ:約75×31×31cm |
WAQ Alpha T/C
焚き火が近くで楽しめるソロ用のワンポールテントです。火の粉が当たっても燃えにくいTC素材のテント生地で安心、遮光性も通気性も兼ね備えているマルチなテント。
ソロにぴったりのサイズ感ながらコットも使用できます。
推しポイントは、たった10分で設営できるところです。軽量で丈夫なアルミ合金製ポールで携帯性にも優れます。
WAQ Alpha T/C SOLO DX
Alpha TCと比較して底面積が約1.5倍広く、高さが約1.2倍の居住性がアップしたワンポールテントです。ソロからデュオまで楽しめるサイズ感。
居住空間を快適にする魅力的なオプション「フタマタポール」が標準装備されています。テントの形に沿った構造のポールで、ワンポールテント内のデッドスペースを解消、ど真ん中のポールがなくなるため、WAQのダブルマットも並べられる広さに。
さらに、冬キャンプに嬉しい煙突穴も標準装備です。
薪ストーブのインストールができるので冬場もあたたかく過ごせます。
WAQ Alpha TC/FT
幅400cm×400cm、4〜5人まで対応のファミリー対応テントです。テント内はダブルマットを2枚並べられる広々した快適空間。
小型テントを中に入れたカンガルースタイルも楽しめる大型テントです。
2人以上での設営を推奨していますが、とてもシンプルでかんたんに設営できます。設営時間の目安は、なんと15〜20分!
設営&撤収が楽ちんなファミリーキャンプテントをお探しの方は、ぜひ公式ストアでチェックしてみてください。
WAQ Alpha TC専用フタマタポール
WAQ Alpha TCでは、別売りパーツとして専用フタマタポールをご用意しています。
ワンポールテントの弱点である「センターポール」というデッドスペースを解消できる夢のオプションアイテムです。テント内を広く使えて快適さアップ。レイアウトも自由に楽しめます。
ジョイント部分にはフックバー搭載で、インナーテント、ランタンなどをつり下げられます。
WAQ Alpha T/Cとを購入するときは、こちらもぜひチェックしてみてください!
WAQ Alpha T/C SOLO DX 専用 フロントウォール
ソロDX専用フロントウォールは、前室をより広く過ごしやすくした拡張オプションです。
フラップを跳ね上げた状態でもクローズが可能で、プライベート性がアップします。
ソロDXの自由度をより高めたい、アップデートしたい人にぴったりです。
テントはキャンプを共にするパートナー
キャンプフィールド最大のギアであるテントは、キャンプを快適に過ごす上で重要な要素であると同時に、これからのキャンプスタイルのベースになります。
一緒にキャンプを楽しむパートナーとして、ぴったりなテント選びのヒントになれば幸いです。
自分にぴったりのテントを手に入れたら、必ずキャンプデビューの前にテントの張り方や撤収の方法を確認しましょう。必要であればオプションの購入も忘れずに!