ワンポールテントの畳み方。1人でもできる簡単な方法を画像付きで解説

ワンポールテントの畳み方。1人でもできる簡単な方法を画像付きで解説

「ワンポールテントがうまく畳めなくてケースに収まりきらない」「ワンポールテントの撤収方法を教えて欲しい」など、このような悩みや疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?

説明書や公式ページなどでは、設営方法については詳細に解説してあっても、撤収方法や畳み方については説明されていないケースが多いです。

そこで今回は、アウトドアブランドWAQのワンポールテント「Alpha T/C」を使って、1人でもかんたんにワンポールテントを撤収できる畳み方を、画像つきで解説します。

ワンポールテントの畳み方を知りたい方は、ぜひご参考にしてください。

アウトドアブランドのWAQでは、TC素材を使用したワンポールテントを販売しています。

ソロ用・デュオ用・ファミリー用の、3タイプをご用意しています。

ソロ用・デュオ用には「二又ポール」を、デュオ用・ファミリー用には「煙突穴」を標準装備しているので、心地よくゆったりとくつろげます。

ご興味のある方は、この機会にぜひ公式ストアをチェックしてください。

>>WAQ公式ストア「ワンポールテントを見る」

ワンポールテントは設営も撤収もかんたん

ワンポールテントをうまく畳むためには、まず、かんたんな構造を理解しておきましょう。

ワンポールテントは、横から見ると三角形、上から見ると四角形をした、全体的に四角錐のフォルムをしています。

ワンポールテントの構造

※ただし、多人数用の大型ワンポールテントだと、底面の形状が6や8といった多角錐のものもあります。

設営時は、四角形をした底面の四隅にペグを打ち込み、三角形の頂点となる天頂部分を1本のポールで持ち上げるだけで、初心者でもかんたんに立ち上げられます。

ワンポールテントを組み立てる男性

撤収方法は、その手順を逆にするだけですが、畳み方にはちょっとしたコツがあります。

というのも、ワンポールテントにはサイドフラップなどの張り出し部分がついているケースが多いです。

サイドフラップを張り出したワンポールテント

こうした張り出し部分や三角屋根の頂点がかさばってしまうため、うまく畳めなかったり、畳んではみたもののいびつにふくらんでしまったりすることがあります。

しかし、ワンポールテントの構造をしっかりと理解しておけば、サイドフラップに悩まされることなく、きれいに畳めるようになります。

ワンポールテントの畳み方【WAQ Alpha T/Cで実践解説】

ここからは、ワンポールテントの畳み方を画像付きで解説します。

今回の撮影では、WAQのソロ用ワンポールテント「WAQ Alpha T/C」を使用しています。

底面 240×240cm・高さ 150cmといった、1人で使うのにちょうどよいサイズ感のソロテントです。

フタマタポールも標準装備なので、自由なレイアウトが楽しめます。

WAQ Alpha T/C ワンポールテント

WAQではその他にも「キャンプがもっと楽しくなる」ワクワクするキャンプギアを販売しています。

気になる方は、ぜひこの機会に公式ストアをチェックしてみてください。

>>WAQ公式ストアを見る

ステップ1 インナーテントを畳む

では、早速畳み方を解説します。

まずは、テント内のさまざまな道具を片付けたら、インナーテントを畳みましょう。

ワンポールテント内に設置されたインナーテント

インナーテントの四隅をとめている、ベルトやペグ、そして上部から吊るすフックをはずします。

外した状態のインナーテント

作業しやすい場所に広げたら、メッシュ部分が外側に出ないように、布地のすべてがインナーテントの底面部分に収まるように整えましょう。

メッシュ部分を畳んだ状態のインナーテント

次に、縦に二つ折りにします。

二つ折りにしたインナーテント

ここからさらに三つ折りにします。

さらに二つ折りにしたインナーテント

最後には、二つ折りにして形を整えます。

コンパクトに畳んだインナーテント

インナーテントは底面がシンプルな長方形をしており、側面の生地もメッシュ素材で薄手なため、かんたんに畳めるはずです。

ステップ2 ポールやロープを撤収する

次は、テントを支えているポールやロープを撤収します。

基本的には、どのような形のワンポールテントでも、手順に大きな違いはありません。

まずは張り出し用のポールと、ワンポールテントの四辺を引っ張り、形状を整えているロープをすべてはずしてペグを回収しましょう。

張り出し用のポールを外したワンポールテント

この段階では、本体の四隅を固定しているペグは、まだはずしません。

四辺を支えるロープは、幕体に取り付けたままでもはずしてしまっても、どちらでも構いません。

ワンポールテントのガイロープを外す

ロープを取り付けたまま本体を畳む場合は、自在金具を端に寄せておきましょう。

次に使うときにスムーズにほどけるようになります。

ガイロープの自在金具は端に寄せる

端に寄せたあとは、下の画像のようにまとめておけばOKです。

束にまとめたガイロープ

次に、幕体の一部をまくりあげ、センターポールをはずします。

ワンポールテントの幕体を捲り上げる

センターポールをはずせば、テントは完全にぺしゃんこになります。

ワンポールテントのセンターポールを外す

はずしたポールは折り畳みます。

ポール専用の収納袋がついている場合は、しっかりとしまっておきましょう。

折り畳んだ状態のポール

次に、張り出し部分をしまいこむように、入口側のファスナーを完全に閉め、シンプルな四角錐の形に戻します

ワンポールテントのファスナーを閉める

このとき、天頂部に取り付けられたベンチレーションの開口部を支える支柱は、はずしておきましょう。

天頂部のベンチレーション

四隅のペグを刺したままであれば、この段階でこうした正四角形の状態になるはずです。

正四角形の状態になったワンポールテント

ここまでで、幕体を畳む準備ができました。

ステップ3 本体を畳む

最後は、一番問題となる幕体を畳んでいきましょう。

なお、今回は、以下の2パターンの畳み方を紹介します。

「シンプルパターン」と「三角形パターン」それぞれの特徴は以下のとおりです。

シンプルパターン 三角形パターン
布地のかさばりを無視して畳める
キャンプ場でパパッと撤収したいときなどにおすすめ
なるべくシワをつけずに畳める
きれいに収納したいときにおすすめ
シンプルパターンで、布地が偏りうまく収納できない場合にも使える

まずは、シンプルパターンの畳み方から解説します。

パターン1 シンプルパターンの畳み方

まずは、四隅のペグにつながれたベルトを最大までゆるめます。こうすることで、次に使用するときに張りやすくなります。

ペグに繋いだベルトを緩める

ベルトをゆるめたら、前側(入口側)2ヵ所だけペグを抜いてください。

ワンポールテント前側のペグを抜く

奥側のペグを2ヵ所残しておくことで、1人でも畳みやすく、風が強いときでも安心して撤収作業をおこなえます。

奥側のペグ2つを残した状態のワンポールテント

固定したままのペグ側に向けて、テント全体を二つ折りにします。

ワンポールテントを2つに畳む

二つ折りにした状態がこちらです。

ワンポールテントを二つ折りにする

シンプルパターンの畳み方では、天頂部の布地が集まった部分などは無視して、全体をざっくり二つ折りにすればOKです。

さらに細長くなるように二つ折りにします。

ワンポールテントを細長くなるように畳む

ここまできた段階で、最後のペグ2本を抜きましょう

最後のペグを抜く

細長くなった幕体を半分に折ります。

細長い状態の幕体をさらに畳む

しっかりと空気を抜きながら、三つ折りにします。

三つ折りにした状態

三つ折りに畳むときは、ヒザなどで軽く体重をかけながら、テント内に入り込んだ空気を抜くようにして畳んでいくのがコツです。

幕体の空気を抜きながら畳む

このとき、端の形状がそろっていないスカート部分(テントを立てたときの下側)が内側に来るように畳むことで、よりきれいに畳むことができるでしょう。

パターン2 三角形パターンの畳み方

次は、「三角形パターン」の畳み方をご紹介します。

先にお伝えした「シンプルパターン」の、「固定したままペグ側に向けてテント全体を二つ折りにする」状態のところから始めます。

二つ折りにした状態の幕体

この状態から、天頂部(センターポールの支え用に補強された部分)を手で持って、2ヵ所のペグから遠ざけるように引っ張り、変形五角形のような形にしてください

変形五角形に畳んだ幕体

上の画像で、左側に重なって見えるのは、張り出し部分をつくる布地です。

こうした部分もしっかりと形を整え、できる限り平坦になるようにします。

次に、五角形の両端をファスナーにそって内側に折り込み、大きな三角形になるように形を整えてください。

大きな三角形になるように畳む

天頂部を奥側に折り込みます。

天頂部を奥側に畳む

さらに、両サイドを内側に折り込み、全体的に四角形になるようにします。

四角形に畳んだ状態の幕体

最後は、奥に二つ折りにして長方形になれば、シンプルパターンと同様に下処理は完了です。

二つ折りにして長方形にした幕体

ステップ4 パーツをあわせて畳む

「シンプルパターン」と「三角形パターン」、どちらの形でも最終的に長方形の形に整っているはずです。

なお、今回使用した「WAQ Alpha T/C」の場合、この長方形の短辺は、付属する収納袋の横幅とぴったりのサイズになりました。

収納袋と畳んだ幕体とインナーテント

畳んだ幕体の短辺にあわせて、収入袋を用意します。次に、幕体の上に最初に畳んだインナーテントをのせてください。

幕体とインナーテントを合わせた状態

インナーテントが内側になるようにして、端からていねいに本体を巻き込んでいきます。

このとき、インナーテントを巻き込まずに別々にしまうこともできます。

しかし、インナーテントはツルツルした化繊素材のため、袋の中でバラバラになってしまいがちです。

そのため、本体とともに巻いてあげたほうが、きれいに収納できるでしょう。

このようにしっかりと巻き込むことができました。

コンパクトに巻いた状態の幕体

「WAQ Alpha T/C」のようなTC素材のテントだと、この状態で手をはなしてもズレてしまうようなこともないので安心です。

畳んだワンポールテントを、ロープで固定すれば完成です。

巻き上げた幕体をロープで止める

ステップ5 収納袋にしまう

しっかりと畳まれたテントは、そのまま収納袋にすっぽりと収まります。

幕体を収納袋にしまう

さらに、ポールとペグ、ロープの袋を収納します。

ポール・ペグ・ロープの袋を収納袋に入れる

収納袋のファスナーを閉めていきましょう。

収納袋のファスナーを閉める

紹介した方法で畳んでいけば、しっかりとファスナーを閉めることができるはずです。

「シンプルパターン」の畳み方であまりに一部だけがかさばってしまった場合や、収納袋が小さい場合、うまくファスナーを閉められない場合もあるでしょう。

そんなとき、もしも画像のようなコンプレッションベルトがついているタイプの収納袋であれば、「先にコンプレッションベルトのほうをしっかり止めてから、ファスナーを閉める」ようにすれば、比較的ラクに閉められるようになります

収納袋のコンプレッションベルトを閉める

ペグやロープなどのしまい忘れがないかを確認して、問題なければ撤収完了です。

ワンポールテントの収納が完成

ワンポールテントの畳み方をマスターしてスマートに撤収しよう

今回紹介した「シンプルパターン」「三角形パターン」どちらの畳み方も、2ヵ所のペグを抜かずに途中まで作業することがコツです。

テントをきれいに畳んで収納することは、次のキャンプの設営をラクにすることにもつながるので、今回紹介した方法をぜひ試してみてください。

もし撤収時に雨が降っている場合は、大きめのビニール袋やコンテナボックスなどにざっくりと詰め込んだまま持ち帰り、後日しっかりと干してから改めてきれいに畳んで保管することをおすすめします。

なお、大切なテントを長く使うためには、使用後のお手入れも欠かせません。テントの保管方法については、下の記事も参考にしてください。

>>テントやタープの正しい保管場所&保管方法|物置に保管するときの注意点も解説

この記事に関連するWAQ製品

ブログに戻る