キャンプ料理を作る際に役立つキッチンテーブル。
近年では、足を伸ばしてリラックスするロースタイルが主流になってきたため、「キッチンテーブルはいらない」と考えるキャンパーも多いです。
とはいえ、キッチンテーブルがあったほうがいいキャンプスタイルもあります。
キッチンテーブルを持っていくか持っていかないかは、自分のキャンプスタイルと照らし合わせて検討するのがおすすめです。
そこでこの記事では、以下の内容を解説します。
- キッチンテーブルが必要なキャンプスタイル
- キッチンテーブルが不要なキャンプスタイル
- キッチンテーブルの代用におすすめなキャンプギア
キッチンテーブルを準備する必要があるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
キッチンテーブルが不要か必要かはキャンプスタイルによって変わる
結論からいうと、キッチンテーブルは必ずしも必要というわけではありません。
ソロキャンプ・グループキャンプ・ファミリーキャンプなど、キャンプスタイルによって、キッチンテーブルが必要か不要かは変わります。
なかには、代用テーブルで十分なケースもあります。
「キャンプに何を求めて、何を大切にするか」は人それぞれなので、自身の状況に合わせて選択をするようにしましょう。
「キャンプにキッチンテーブル持っていく?持っていかない?」アンケートで聞いてみました!
WAQでは、Instagramを通じてキャンパーの皆さんに「キッチンテーブルを持っていくか、持っていかないか」について実際に聞いてみました!
さまざまな意見が寄せられたので、キッチンテーブルを用意するか悩んでいる方は、参考にしてみてください。
持っていく派の意見
【子どもや犬がいるから】
- 子供が小さいのでハイタイプで手が届かないとこにキッチン用品を置きたいから。
- 子供達の火傷などの怪我対策、普通のテーブルの上を清潔にしておきたいため。
- 子供がいるので食事用と調理用で分けています🔪
- 子供がいて、危ないので、調理は別の場所でやります👍
- 我が家はfamilycampなのでやっぱりお皿とか置くものが多いのでテーブルは必須アイテムです☺️
- ファミキャンは持っていく。料理の量が多くなるので。
- 🐕🦺(犬)がいるので持っていきます♪
【快適性が欲しいから】
- 車でキャンプに行くので、快適性を求めて持っていっちゃいます🚗
- 車で行くなら持っていきます。見えるところに並べられてカップなどを蹴飛ばす心配がないです。
- 焚き火料理、ガスコン料理同時にやることがあるので、食材置きに広くないと大変なので持ってます‼️
【その他】
- キャンプで料理をするのが楽しい‼️
- いつもソロですがテーブルはデカいの持っていきます。テーブルの上にごちゃごちゃ置くの好き。
小さい子どもがいるファミリーキャンプや、ワンちゃんなどのペットがいる場合は、包丁や火などの危険物を手の届かないところに置くなど、安全を考慮して持っていくという方が多いようでした。
また、調理に必要なスペースを確保するためなど、快適性を重視する方やキャンプ料理を楽しみたい方などには、なくてはならない重要なアイテムであることがわかります。
持っていかない派の意見
【重い・荷物を減らしたいから】
- 重いし、設営撤収が手間なので。
- 重くて邪魔
- かさばるから
- 荷物を減らしたい
- 極力荷物少なめにしたいので🤩
- 荷物になるから持っていきません!
- 積載の関係で持っていかない😭本当は欲しいけど😂
- 車の積載量を減らすためです。普段食べるテーブルをIGTテーブルに変え、ツーバーナーも持っていかなくなり、なるべくキャンプ場で切るものを減らして調理しています。
【代用テーブルで間に合うから】
- アルミコンテナがそのままテーブルになる
- 他のテーブルで代用できるから。
【キャンプ料理を簡素にしているから】
- ゴミを増やさないように料理はある程度家で仕込んでいくことが多いから
- 下準備して行っちゃう&お尻が椅子から離れられないのでやめました✨
【その他】
- 持っていっても使用しないことが多かったので。
- そもそもキッチンテーブルを持ってない。使ったことがない。
- 料理ほとんどしない
- なくてもなんとかなるから
荷物の軽量化や設営・撤収の手間を省くために、キッチンテーブルは持っていかないとする意見が多くみられました。
また、代用品をテーブルとして使用する方や、そもそもキャンプで料理をしないためキッチンテーブルは不要と考える方もいるようです。
次の章では、キッチンテーブルが必要なスタイルと、不要なスタイルについてくわしく紹介します。
キッチンテーブルが必要なキャンプスタイル
次は、キャンプにおいて一般的にキッチンテーブルが必要とされるキャンプスタイルを解説します。
先ほどご紹介したアンケートの回答とあわせて、参考にしてください。
人数の多いキャンプ
参加人数が多いグループキャンプなどでは、効率よく作業を進めるために、キッチンテーブルを準備するのがおすすめです。
大人数で食事の準備をする場合には、各自が役割分担をするケースが多いです。
その際、食材や調理器具などを広げられる十分な作業スペースがなければ、効率的に作業できません。
「作業スペースが空くまで待たなければいけない」など非効率となり、料理が完成するまでに時間がかかってしまいます。
ハイスタイルのキャンプ
背の高いチェアやテーブルでキャンプを楽しむ「ハイスタイル」では、キッチンテーブルを準備することをおすすめします。
自宅と同じように、キャンプでも立った状態で調理をしたい場合は、ハイタイプのキッチンテーブルが必要です。
とくに腰痛持ちのキャンパーは、座ったままや中腰の状態で長時間作業するのは辛く感じることも多いため、必須のキャンプギアといえるでしょう。
ハイスタイルのキッチンテーブルがあれば、小さな子どもやワンちゃんの手が届かない場所で安全に調理ができます。
キッチンテーブルが不要なキャンプスタイル
ソロキャンプやロースタイルキャンプの場合は、キッチンテーブルがなくても代用テーブルを使えば十分なことが多いです。
ソロキャンプ
軽量な装備でおこなうソロキャンプでは、キッチンテーブルはなくてもOKです。
とくに移動手段が徒歩やツーリングの場合は、持ち運べる荷物の量に限りがあります。
このため、「コンパクトにまとめたいソロキャンプでは、キッチンテーブルは不要」と考える方も多いです。
ソロキャンプでは、設営から撤収までの作業をすべて自分ひとりでおこわなければいけないため、キッチンテーブルを省くことで負担軽減にもなります。
ロースタイルのキャンプ
ローチェアやローテーブルなどを使って低い位置でキャンプを楽しむロースタイルでは、キッチンテーブルは必須アイテムではありません。
ロースタイルキッチンでは、コンテナなどのキャンプギアをキッチンテーブルとして代用できるからです。
下の画像のように、キャンプで使うコンテナやボックスの上に、天板やすのこを置けば便利な代用キッチンテーブルの完成です。
次の章では、代用キッチンテーブルとして使えるキャンプギアを紹介します。
キャンプ用キッチンテーブルの代用アイテム
収納系のキャンプギアは、キッチンテーブル代わりに使えます。
代用アイテムとしておすすめなのは、次の3つです。
それぞれのメリット・デメリットを、下記の表にまとめているのでご覧ください。
メリット | デメリット | |
折りたたみコンテナ | ・スタッキングで高さを出せる ・折りたたむとコンパクトになる |
・重いものを載せると破損する可能性がある ・軽めの食器を置く程度の役割になる |
収納ボックス | ・耐荷重が大きいものが多い ・構造上、雨が降っても浸水しにくい |
・車の積載スペースをとる |
アウトドアワゴン | ・使用中は、荷物保管庫としても活用できる | ・ロック機能がない場合は安定しにくい |
それでは各アイテムの特徴をくわしくみていきましょう。
代用アイテム1 折りたたみコンテナ
収納が必要なときに開閉して使う、折りたたみ式のコンテナです。
スタッキングすることで高さをつけられるので、代用テーブルに高さを求めるなら、準備しておきたいキャンプギアです。
使わないときは、折りたたんでコンパクトに収納できることもメリットです。
しかし、コンテナのフタ部分の強度が弱いため、軽めの食器を置く程度の役割になります。
重たいものを置くと破損する可能性があるので注意してください。
とはいえ、ソロキャンプであれば、容量30L程度のコンテナがあれば、十分活躍できるレベルでしょう。
代用アイテム2 ハードタイプの収納ボックス
ハードタイプの収納ボックスも、代用テーブルとして役立ちます。
商品によっては耐荷重100kgのものがあるなど、重たいものを載せても耐えられる強度があります。
このため、ウォータージャグ置き場としてもおすすめです。
さらに、構造上雨に濡れても浸水しにくいので、突然の悪天候でも安心できるといったメリットもあります。
ただし、コンパクトに折りたためないため、車載スペースをとるのがデメリットです。
また、荷物をたくさん詰め込むと重くなるため、持ち運ぶだけで疲れてしまいます。
そのため、車の横付けが可能なオートサイトのときに活用するのがよいでしょう。
代用アイテム3 アウトドアワゴン
キャンプの荷物を運ぶのに便利なアウトドアワゴンは、100均やホームセンターにある天板やすのこを取り付けることで、代用テーブルとして活用できます。
なお、アウトドアワゴンを活用した代用テーブルは、ロースタイルとハイスタイルどちらとも相性が抜群です。
キッチンテーブルとして使っている間は、キャンプ中に使用しないアイテムを収納する収納庫としても活躍します。
ただし、タイヤにロック機能がついていない場合、傾斜のある場所に置くと安定しない可能性もあります。
ストッパーとなるものを使ったり平坦な場所に設置したりと、工夫が必要なことも頭に入れておきましょう。
アウトドアワゴンをキッチンテーブルとして活用することにご興味のある方は、下の記事でもわかりやすく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
>>アウトドアワゴン+すのこでテーブルに!専用テーブルのあるWAQワゴンも紹介
WAQでは、代用キッチンテーブルとして活躍する「アウトドアワゴン」と「アウトドアワゴン専用テーブル(アルミ・ウッド)」を販売しています。
アウトドアワゴンは8cmの極太タイヤで、凸凹道や砂浜などの悪路でもグングン進みます。
専用テーブルにはロール式を採用。
コンパクトに収納できるだけでなく、テーブルとして使用中でもワゴン内のアイテムにアクセスしやすいのが特徴です。
お得になる同時購入オプションをはじめ、単品でも販売しているので、ご興味のある方はWAQ公式ストアをご覧ください。
代用キッチンテーブルを利用するなら「天板」を準備しよう
代用品を使う場合は、平らな状態にする&安定性を確保するために「天板」を準備しましょう。
天板として使える素材には、いくつかの種類があります。
ここでは、キッチンテーブルの天板としておすすめな素材を3つご紹介します。
素材1 ウッド素材
ウッド素材は熱に強く、熱いスキレットやダッチオーブンも置けます。
このウッド素材のよいところは、使用し続けると次第に、オンリーワンの味がでてくることです。
欠点としては、汚れが付きやすく、水に濡れると劣化が早くなることがあります。
ニスなどで防水加工がされているものを選ぶ、または自分で防水加工を施すことをおすすめします。
素材2 プラスチック素材
プラスチックは汚れが付きにくく、水洗いができます。
それゆえに、衛生的に管理しやすいメリットが強みといえるでしょう。
しかし、熱に弱いため、ガスバーナーの熱で溶けたりする可能性もあります。
また、重すぎるものを置くと破損するといったデメリットもあります。
素材3 アルミ素材
アルミは、軽くて強い優秀な素材です。
金属製のため炎や熱にあたっても溶けたり燃えたりしにくく、ガスコンロを置く代用テーブルに向いています。
強いて欠点をあげるならば、錆びたり衝撃で変形したりすることがあるくらいです。
100均グッズで代用キッチンテーブルの「天板」を自作できる
100円均一やホームセンターで販売されているすのこを活用すれば、天板を自作できます。
ここでは、100円均一で手に入れた小さいサイズのすのこを使って、簡易的な自作天板の作り方を紹介します。
作成に必要なアイテムは次のとおりです。
- すのこ
- ペンチ
- 接着剤
- 水性ニス
- 刷毛
- 作業用のシート、または新聞紙
- 紙ヤスリ(トゲや手触りが気になる場合)
それでは、作成ステップを一つずつみていきましょう。
ステップ1 すのこを解体する
まずは、すのこを解体して「板」だけにします。ペンチでつかんで、やさしく外すとよいでしょう。
コツは一箇所ずつ、ていねいに外すことです。
無理やり引っ張ると、すのこが割れてしまうので注意してください。
100円均一で販売されているすのこは、表面加工されていないことがほとんどです。
トゲや手触りが気になるなら、紙ヤスリを使って滑らかにしましょう。
ステップ2 接着剤でくっつける
板を接着剤でくっつけて、好みの長さにしていきます。
大きな一枚の天板にしたり複数枚に分けた天板にしたりと、最適な長さにしていきましょう。
あらかじめ代用テーブルの寸法を測っておくと、効率よく作業が進められます。
接着には、木工用ボンドではなく「木工用の瞬間接着剤を使う」のがポイントです。
木工用ボンドは、乾燥までに時間がかかり、接着面によっては浮き上がりが発生してしまうことがあります。
一方、木工用の瞬間接着剤は短時間で乾燥し、キレイに仕上げられます。
接着できたらしっかりと乾燥させましょう。
ステップ3 水性ニスを塗る
接着剤が完全に乾いたら、水性ニスを塗って仕上げましょう。
ニスを塗ることで木材の腐食を防ぐ効果が得られます。
1〜2日ほど天日干しすれば完成です。
さらにリメイクしたいなら、ガストーチバーナーで炙って焦げ目を付けるのもおすすめです。
自作天板の使用は安全面に配慮する
上記で紹介した自作天板は、簡易的なアイテムなので、耐久性や強度には不安が残ります。
とくにアウトドアワゴンに自作天板を取り付けたい場合は、重量オーバーに注意しなければなりません。
例えば、ダッチオーブンのなかには重さが10kgになるものがあります。また、水を入れたウォータージャグも5kgや10kgになります。
重すぎるものを置いたり1点に重さが集中した置き方をしたりすると、天板がその重さに耐えられず、破損することも考えられます。
その拍子に熱々の鍋や料理が落ちると、ヤケド・怪我・キャンプギアの破損などの予期せぬ事態につながりかねません。
代用キッチンテーブルを安全に使用するためにも、耐荷重や強度に配慮することをおすすめします。
自作天板を制作するときには、耐荷重がわかる計算サイトを活用すると便利です。
「いちいち計算しながら作るのは面倒」「自作天板だと少し不安かも」という場合は、最初から代用テーブルとしての使用が想定されているキャンプギアを選ぶことをおすすめします。
WAQのアウトドアワゴン専用テーブルなら重たいものを載せても安心
WAQのアウトドアワゴン専用テーブルは、「耐荷重15kg」なので、ダッチオーブンなどの重たいものを載せても安心です。
素材は「アルミ」と「ウッド」の2種類をご用意しています。
アルミ素材のカラーは、「ブラック」「シルバー」の2色展開です。
ウッド素材は、ナチュラルな雰囲気でサイトとの一体感を楽しめます。
気になる方はこの機会にチェックしてみてください。