キャンプに使う5種類のランタンの特徴と失敗しない選び方

キャンプに使う5種類のランタンの特徴と失敗しない選び方

キャンプで使うランタンにはたくさんの種類があります。そのため、「どのランタンを選べばよいのかわからない」と悩む初心者キャンパーの方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、次の内容を中心に解説します。

  • ランタンの種類や特徴
  • キャンプで使うランタンの選び方
  • ランタンを使用するときの注意点

ランタン選びで失敗したくない方や、自分にぴったりのランタンを手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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どんなシーンにも最適な明かりを。

キャンプで使うランタンの基本知識

ランタン

ランタンは圧力をかけて使う「加圧式」と、圧力なしで使える「非加圧式」の2種類に分けられ、燃焼方式が異なります。ここではそれぞれの仕組みについて詳しく見ていきましょう。

加圧式ランタン

加圧式ランタンは、燃料タンクに圧力をかけ、気化させた燃料を燃焼させることで光源となるマントルを発光させます。

参考:マントルとは?
発光しているマントル

小さな布の巾着に見えますが、発光物質が塗られていて、ランタンの「電球」の役割を果たします。

使用前に「空焼き」をおこない、繊維を灰化させて発光可能な状態にします。

非加圧式ランタンよりも強い光を生み出すので、強力な明かりを求めるときや広範囲を照らすのに最適です。

ただし使用前には「ポンピング」「マントルの空焼き」という作業となります。空焼きで炭化したマントルは非常にもろくて壊れやすく、初心者には扱いが難しく感じることも多いでしょう。

ポンピング・空焼きのイメージ図

また、ジェネレーターやゴムパッキンの交換など定期的なメンテナンスも欠かせないので、どちらかというと中級者や上級者向けです。

該当するランタン

ガソリンランタン、一部のオイルランタン

非加圧式

ランタン4種の画像

非加圧式ランタンは圧力をかけずに使用できるランタンです。

綿製の芯と燃料を使って自然燃焼させるものやガスを使うもの、電子的な仕組みで動作するものなどがあります。多くのオイルランタンやガスランタン、LEDランタンがこれに該当します。

構造がシンプルでかんたんに扱え、メンテナンスも楽なものが多く初心者向きです。

該当するランタン

LEDランタン、一部のオイルランタン、ガスランタン、キャンドルランタン

キャンプで使うランタンの種類・特徴

ここからはキャンプで使うランタンの種類をひとつずつご紹介します。それぞれに特徴があるのでしっかりと押さえていきましょう。

種類1 LEDランタン

LEDランタンを点灯している様子

LEDランタンは、バッテリーや電池で動作します。ランタンのなかでも安価で安全性が高く、手軽に使えるのでキャンプ初心者に人気です。

LEDランタンは広範囲を照らせて明るさ調整可能なものが多く、サイト全体を照らすメインランタンから、手元を照らすサブランタンまで臨機応変に活躍します。

火を使わないのでやけどや火事などの心配も少なく、一酸化炭素中毒の危険性もないので、テント内でも安心して使えますよ。

テントの中にLEDランタンを設置している様子

携帯性に優れているものが多く、汎用性も高いので、ひとつ持っておくと重宝するでしょう。

「WAQ LED LANTERN2」は13,400mAhのリチウムイオン電池を使用。持続時間が最大60時間と大容量のLEDランタンです。

最大1650mlの光量で、屋外でのメインランタンとしても使用できます。

「昼光色・昼白色・電球色」と3パターンでの切り替えが可能。明るさも4段階で調整できるため、室内灯にも最適です。

モバイルバッテリーとしても使用でき、満充電状態から使用すれば、iPhone 13Proの充電が2.5回まで可能です。

IP67相当の高い防水機能も付いているので、突然の雨でも安心して使えますよ。

ご興味のある方は、ぜひこの機会に詳細をチェックしてみてくださいね。

種類2 オイルランタン

オイルランタンとパラフィンオイル

オイルランタンは、「パラフィンオイル」や「灯油」を燃料とします。燃料系ランタンのなかでは比較的安価で、デザイン面でも魅力的なものが多く、コレクションしやすいキャンプギアのひとつです。

一部加圧式のものもありますが多くは非加圧式で、綿製の芯に燃料を染み込ませ、火をつけて使います

オイルランタンの芯

非加圧式のオイルランタンはさらに「テーブルランタン」と「ハリケーンランタン」の2種類にわけられます。

テーブルランタン

卓上に置いて手元を優しく照らす。雰囲気作りに最適。

ハリケーンランタン
ハリケーンランタン

風に強く、長時間の燃焼が可能。

ランタンスタンドに引っかけたりコンテナボックスやラックの上に置いたりして、オイルランタンの淡い明かりを観賞するのもおすすめです。

ハーブ系のパラフィンオイルを使えば、虫除け対策も可能ですよ。

キャンプの夜をさらに彩る「WAQ Nocturne Lamp」は、温かみのあるゆらめく炎が魅力。

一定の光量で約5時間点灯できる効率的な設計で、上質なひとときを演出します。

素材には耐久性のあるステンレス製を使っており、お手入れもかんたん。市販のパラフィンオイルで手軽に補充できるので、オイルランタンを使ったことがない方でも扱いやすいです。

カラーは高級感のある「シルバー・ブロンズ・ブラック」の3色展開。

手軽に使えるオイルランタンが欲しい方は、ぜひ商品詳細をチェックしてみてください。

種類3 ガスランタン

組み立て前のガスランタン

ガスランタンは、その名のとおりガスを燃料とします。

ガスランタンは「マントルを使うタイプ」と「マントル不要のタイプ」に分けられ、それぞれ発光の仕組みと用途が異なります。

マントルを使用するタイプ、マントルが不要なタイプ
マントルを使うタイプ マントル不要のタイプ
燃焼方式 炎の熱に反応したマントルが白熱し、光を放つ ガスが直接燃焼して光を発する
特徴 非常に明るく、広範囲を照らせるためメインランタンとして最適
マントルの交換や空焼きの作業が必要
マントルが壊れやすいので慎重な取り扱いが求められる
炎のゆらめきを楽しめる
柔らかな明かりで、テーブル周りやサブランタンとして最適
マントル不要のため、破損のリスクが少なく扱いやすい
使用シーン 複数人でのキャンプや夜間作業時など、明るさを必要とするシーンに最適 卓上ランタンとして、キャンプの雰囲気作りに最適

明るさを重視するなら、広範囲で強い光を放つマントルを使用するタイプのガスランタンがおすすめです。

夜キャンプの雰囲気作りや、キャンプ初心者で扱いやすさを重視するなら、マントル不要のタイプが最適。

キャンドルタイプのガスランタン

OD缶やCB缶と連結させてツマミを回すだけでかんたんに点火できて、汚れたときも拭くだけで済み、メンテナンスの手間が少ない点も魅力ですよ。

種類4 ガソリンランタン

ヴィンテージランタン

ガソリンランタンは、ホワイトガソリンを主な燃料とし、非常に明るい光を放ちます。

燃料コストが安く、長時間使用に適していて、気温が低いなかでも安定した火力を保ちます。しっかりとお手入れすれば、10年20年も使えるキャンプアイテム。使い込むたびに味がでてヴィンテージ感も楽しめますよ。

ガソリンランタン

ただし長持ちさせるためにはしっかりとしたメンテナンスが必要です。ガソリンを抜きとる作業なども必要なので、初心者にはやや扱いにくい場合があります。

種類5 キャンドルランタン

キャンドルランタンを点灯している様子

キャンドルランタンは、ロウソクを燃料としたシンプルなランタンです。ほかのランタンと比べると光量は控えめですが、雰囲気作りやテント内でのリラックスシーンに最適です。使い方もロウソクに火を灯すだけなので、取り扱いがかんたんなのも特徴です。

瓶や針金を使えば、手作りキャンドルランタンも楽しめますよ。

キャンプで使うランタンの選び方

4種のランタンの明るさを比較した画像

キャンプに欠かせないランタンは、使用シーンや機能面を考慮して選ぶことで、より快適で安全なアウトドア体験を実現できます。

「どのようなシーンで使うのか」「どんな機能が必要なのか」を踏まえて、自分にぴったりのランタンを見つけましょう。ここでは、選び方のポイントを2つの視点からご紹介します。

選び方1 使用シーンで選ぶ

食卓とランタン

キャンプでの活動内容や目的に応じてランタンを選びます。

「全体を照らしたい」「調理などの作業時に明るさがほしい」など明るさを重視する場合はガソリンランタンやガスランタンを。「雰囲気を重視したい」「リラックスしたいとき」には、オイルランタンやキャンドルランタンが適しています。

また、「テントの中で使いたい」「安全面を重視したい」場合は、多様なシーンに対応できるLEDランタンがよいでしょう。LEDランタンのなかでも高輝度のものを選ぶと、全体を照らすメインランタンとして使えますよ。

燃料系のランタンをテントの中で使うと、一酸化炭素中毒やテントなどに引火する恐れがあります。楽しく安全にキャンプを楽しむためにも、テント内で使うランタンは電気式を選ぶようにしましょう。

選び方2 機能面で選ぶ

ランタンを選ぶ際には、機能面も重要です。環境や用途にあわせて、以下の機能をチェックしておくと失敗が少なくなります。

  • 防水性能
  • 明るさ調節機能
  • 持続時間
  • 軽量性・携帯性
  • フックやカラビナの有無

防水性能

雨天や湿気が多い環境で使う場合、防水機能付きのランタンが安心です。突然の天候変化に備えて、防水性能がIPX4以上の製品を選ぶとよいでしょう。

明るさ調節機能

使用シーンにあわせて明るさを調整できるランタンは非常に便利です。

テント内では柔らかな明かり、テーブル周りでは手元を照らせる適度な明るさ、広いキャンプサイトでは最大の光量といった使い分けができますよ。

持続時間

ランタンの使用時間もあらかじめチェックしておきましょう。とくに夜間の活動が多い場合は、長時間使用できるものを選ぶと安心です。

軽量性・携帯性

持ち運びのしやすさや、ランタンそのものの重さも重要です。とくにバックパックキャンプやツーリングなど積載量が限られている場合は、軽量でコンパクトなデザインを選ぶと負担が減ります。

フックやカラビナの有無

タープ下やランタンスタンドなど高い位置に吊り下げて使う場合は、カラビナやフックが付いているものが役立ちます。

LEDランタンをカラビナでテントにぶら下げている様子

キャンプでランタンを使用するときの注意点

ランタンを安全かつ快適に使用するためには、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。消灯時間を守るマナーや、必要な数をしっかり準備することで、よりスムーズでトラブルの少ないキャンプを楽しむことができますよ。

ここでは、ランタン使用時に気をつけたいポイントを詳しく解説します。

注意点1 消灯時間を守る

夜のキャンプ場

多くのキャンプ場では消灯時間が設定されています。消灯時間を守らなければほかのキャンパーに迷惑をかけてしまうこともあるので、事前にキャンプ場のルールを確認して守るようにしましょう。

なお消灯後は、明るさを落としたLEDランタンなどを使用して、静かに過ごすのがおすすめです。

夜間に内側でLEDランタンを点灯したテントの様子

注意点2 必要な数を持っていく

キャンプに持って行くランタンは「テーブル用・テント内用・移動用」など使い分けできるように、必要個数を持っていくようにしましょう。行動にあわせて使い分けができると効率的で便利です。

ランタンを3つ点灯している様子

必要な個数は人数やキャンプスタイルによって異なるので、こちらの記事も参考にしてください。

WAQで販売しているヘッドライトは、手をかざすだけでON/OFFができる優れもの。点灯パターンは5段階で調整が可能です。

全体を広範囲に照らせるので、夜間のトイレ移動や作業時に重宝しますよ。

WAQ LEDヘッドライト

なお、虫の出る季節では、ランタンを複数設置することで虫除け対策ができます。夜に活動する虫は灯に寄ってくる習性があります。

離れたところに明るく光るランタンを、テーブル周りにはやや暗めに光るランタンを置くことで、拠点から虫を遠ざけることができますよ。

ランタンの配置で虫除けするイメージ図

ランタンと一緒に用意しておきたいアイテム

キャンプでランタンを使う際には、燃料やバッテリーの予備、設置を便利にするアクセサリーなどの補助的なアイテムをそろえておけば、安心してキャンプを楽しめます。

補給用の燃料や替えのバッテリー

燃料やバッテリーは、ランタンの使用時間を左右する重要なアイテムです。とくに3泊以上の長期滞在や寒冷地で使用する場合は、使い切ってしまう可能性もあるので、余裕を持たせて準備しておきましょう。

ランタンスタンドやランタンハンガー

キャンプサイトの広範囲を照らしたいときには、ランタンスタンドやランタンハンガーがとても便利です。高い位置に設置することで影を作りにくくなり、明かりを均等に広げられますよ。

ランタンスタンドは高さ調節が可能なタイプがおすすめ。また、一本脚タイプや三脚タイプ、テーブルにはさむタイプなどさまざまな形状があるので、使用シーンに応じて使いやすいものを選びましょう。

ランタンハンガーは、取り付けたいポールの直径に合わせたものを選ぶと失敗せずに済みますよ。

キャンプスタイルにあったランタンを探してキャンプを楽しもう

ランタンは、夜間の安全性を確保して、快適な空間を作るために欠かせない重要なアイテムです。

種類やその特徴をしっかりと理解し、自分のキャンプスタイルに合ったランタンを選ぶことで、さらに充実したキャンプを楽しめるでしょう。ぜひ自分にぴったりのランタンを見つけて、特別なひとときを過ごしてください。

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