テントの寿命は10年差がつく?長く愛用するための適切なメンテナンス方法とは

テントの寿命は10年差がつく?長く愛用するための適切なメンテナンス方法とは

今使っているテントは、どのくらい前に購入したか覚えていますか?テントの寿命を把握しておくと、キャンプでのトラブル防止や長く愛用するのに役立ちますよ。

せっかく悩んで購入したテントですから、少しでも寿命を伸ばせたらうれしいですよね。テントは、適切なメンテナンスや保管方法を守れば、劣化を遅らせることができます。

この記事ではテントの平均的な寿命と、長持ちさせるための適切なお手入れ方法を解説します。

便利なテントのクリーニングサービスや、セカンドテントに最適なWAQのテントもあわせて紹介しますので、最後までご覧ください!

  • WAQでは、テントやタープなど「ワクワク」するキャンプアイテムを販売中!

    この機会にぜひチェックしてみてください!

 

テントの平均寿命

テントの寿命は一般的に5〜15年といわれています。ここでは、テントの種類別に平均寿命について解説します。

ポリウレタン・ポリエステル(化繊)テントの平均寿命

ポリウレタン・ポリエステルのテントは5年前後が寿命

ポリウレタン生地は、日光や熱に弱く、耐水性が低め。加水分解しやすく劣化しやすいため、一般的に5年前後が寿命といわれています。

一方ポリエステルのテントは、耐久性が高く耐水性にも優れた素材です。加水分解しにくいですが、生地のへたりによる経年劣化が多いです。寿命はポリウレタンと同じく、一般的に5年前後といわれています。

コットンやポリコットン(TC)テントの平均寿命

コットン・ポリコットン(TC)のテントは約15年が寿命

コットンやポリコットンは、ポリウレタンコーティングがされていないものが多く、加水分解しにくい素材です。

コットン100%のテントは、適切にメンテナンスすれば15年は持つといわれています。綿混素材のポリコットンも同様の寿命が期待できますよ。しっかりメンテナンスすれば、化繊のテントよりコストパフォーマンスがいいといえそうです。

テント

一般的に、防水処理が施されているコットンテントは、テントを約10〜20週間使用すると防水性が低下しはじめます。またポリウレタンやポリエステルなどと比べて吸水性が高く、水に濡れるとカビが発生しやすいため、乾燥させるなどのメンテナンスをしっかりする必要があります。

テントを持つ手元

防カビ加工されているテントは、カビにくくメンテナンスしやすいので、心配な場合は確認するといいでしょう。

テントの寿命を左右する4つの原因

テントの寿命を縮める原因

テントが寿命を迎えてしまう原因はさまざまです。

なかでも生地に施されたコーティング加工が剥がれてしまうのが一番の要因に。コーティングをはがす主な原因は4つです。

  1. 経年劣化
  2. 紫外線
  3. カビ
  4. 加水分解

それぞれの解説と対策を紹介していきます。

原因1 経年劣化

原因1経年劣化

経年劣化は自然現象の一つです。たとえば、食べ物が腐ったり、金属がサビたりすることが挙げられます。

自然現象なので基本的に避けられないことですが、基本的なメンテナンスで経年劣化を遅らせることはできます。

テントの寿命をのばす基本的なメンテナンス方法はこの次の章で解説するので、参考にご覧ください。

原因2 紫外線

原因2紫外線

紫外線を浴びると、テントの生地は徐々に劣化していきます。これは、コーティングが溶けて薄くなるのが原因です。

ポリウレタンは紫外線で黄色く変色するので見た目にも気になるところ。紫外線に強くするには、フッ素やシリコンコーティングするのが一般的です。

自分でなんとかしたい場合は、市販のテント専用UVカットスプレーでコーティングするといいでしょう。2,000円程度で売られています。

また、テント専門のクリーニングのUV加工だとムラなく仕上がるのでおすすめです。

原因3 カビ

原因3カビ

テントを保管するうえで一番注意が必要なのがカビ対策です。カビが発生すると生地の変色や加水分解が進むため、劣化が早くなります。一度カビが発生するとテントから取り除くのは大変です。

カビは菌糸によってコーティングごと生地をつらぬくので、コーティングが剥がれやすくなり、雨漏りの原因になります。かといって専用洗剤でカビを落とすとコーティングが薄くなり、悪循環におちいることも。

テントを撤収する際には、次のように多角的に対策するのが重要です。

  • 天日干しをする
  • 水分をしっかり拭き取る
  • 保管場所に注意する

テントやタープに使える防カビスプレーは、市販で2,000円程度で売られています。テント専用のクリーニングでの加工も安心できる対策です。

原因4 水分による加水分解

原因4水分による加水分解

ポリウレタンコーティングが加水分解すると、テントの生地がベタベタしてきます。加水分解は、水と化学物が反応して分解することを指します。加水分解すると、構造や性質が変化するためベタベタになってしまうのです。

何もしなくても空気中の水分で加水分解するのがやっかいなところですが、高温多湿な場所を避けることで劣化を遅らせられます

適切なメンテナンスに加えて保管場所にも注意しながら、加水分解を最小限に抑えましょう。

テントの寿命を延ばすメンテナンス方法

テントの寿命を延ばすメンテナンス方法

テントが劣化する原因をふまえてメンテナンスし、寿命をなるべく延ばしていきましょう。

基本的なことを意識するだけでもテントに余分な負荷がかからなくなりますよ。ここでは適切なメンテナンス方法を2つ紹介します。

  • 方法1 テントを適切に保管する
  • 方法2 テント専門のクリーニングサービスを利用する

方法1 テントを適切に保管する

テントを長持ちさせるには保管方法が重要です。

適切に保管しないと、一度の使用でカビやニオイが発生することも。とくに水に濡れた状態で長時間放置すると、耐水加工の機能も低下するので注意が必要です。

テントを保管する前のメンテナンス方法

テントを使ったあとは、以下のステップでメンテナンスしてから保管するようにしましょう。

STEP1水分を取り除く、STEP2乾燥させる、STEP3汚れを落とす、STEP4帰宅後にも汚れ&乾燥ケア
STEP
水分を取り除く
テントの水分を拭くイメージ

起床したら、なるべく早くテントについた水を取り除きます。

下のように便利な道具を使うと手間が減ります。

  • モップやワイパーを使って取り除く
  • セームタオルのようなスポーツ用吸水速乾タオルを使って拭き取る
STEP
乾燥させる
テントを乾燥させるイメージ

テントを設営した状態で解放して風通しをよくし、天日干しで乾燥させましょう。

雨が降っている場合は、できればテント用のドライバッグに収納して、帰宅したらすぐに乾燥させます。あらかじめタープの下にテントを張っておくと、撤収作業が楽ですよ。

STEP
汚れを落とす
テントの汚れを落とすイメージ

テント生地の表面が乾いたら軽く汚れを落として収納します。

STEP
帰宅後にも汚れと乾燥ケアをする
テントを干すイメージ

帰宅後は一度、収納袋から出して落とせなかった部分の汚れを丁寧に落としましょう。また、帰宅後にもしっかり乾燥させることが、カビが発生しにくくするコツです。

テントの保管方法

テントは高温多湿を避けて保管するのが基本です。

風通しのいいガレージで地面から離して保管するのがベストですが、そういった場所がない場合は収納アイテムを活用しましょう。

  • 衣装ケース
  • 収納ボックス
  • コンテナ

湿気対策に、乾燥剤や除湿剤を一緒に入れて保管するとさらに安心です。

乾燥剤

テントやタープを正しく保管するくわしい方法は、こちらの記事もあわせてご覧ください!

方法2 テント専門のクリーニングサービスを利用する

赤いアイロン

テントには専用のクリーニングサービスがあります。

水に濡れたテントは、個人で完全に脱水するのはなかなか難しいですよね。プロに任せたほうが確実にお手入れできて、結果的に費用対効果がいいこともあります。テント専用のクリーニングサービスは、こんな人におすすめです。

  • 自分でお手入れするのが面倒
  • 自宅で乾燥するのが難しい
  • プロに任せたい
  • カビや臭いが気になってきた
  • 防水・防カビ加工を施したい
  • 今のテントをなるべく長く愛用したい

ここでは、WAQと提携しているテントクリーニング.comさんを例に、テントのクリーニングサービスについて知っておきましょう。

テントクリーニング.com公式サイト

引用元:テントクリーニング.com【キャンパー5万人が利用中】

テントのクリーニングサービスとは?

テントを送る、特殊クリーニングを施してくれる、キレイになったテントが返ってくる

テントのクリーニングサービスは、提携しているキャンプ場やコンビニから、工場にテントを送るだけでテントをメンテナンスしてくれるサービスです。

汚れや劣化具合など、テントのコンディションにあわせて、デリケートな特殊クリーニングを施してくれるのが特徴です。

テントのクリーニング専用工場と、国家資格クリーニング師がクリーニングしてくれるから安心してお任せできますよ。

テントクリーニングの利用方法

テント撤収後に、ビニール袋に入れてキャンプ場やコンビニから送ります。このとき、汚れていても、濡れた状態でも大丈夫です。また、ガイロープもつけたままでもいいのがうれしいところ。いざというときに手軽に利用できます。

テントが工場に到着してから13日後、特急なら2日後に出荷してくれます。

配達のイメージ

雨でテントが濡れた場合には、乾燥サービスも便利ですコットンテントなどはとくに雑菌やカビが発生しやすいのですぐに乾燥させたいですよね。

水滴とテント生地

そういった緊急時にもキャンプ場から直接発送できるので、覚えておくと役立つサービスです。

オプションと料金例

テント専用のクリーニングサービスは、クリーニングだけでなくオプションも豊富です。加工を施せばキャンプの快適性、メンテナンスも容易になります。

テントの寿命を延ばすために施したい、主なオプション加工は3つです。

  • 撥水加工
  • UVカット加工
  • カビ防止加工

テントの状態によってオプションを追加するといいでしょう。

クリーニングの料金例

クリーニング費用はテントの大きさやメーカー、種類によって違います。検索で事前に確認できるので安心です。オプションはクリーニング料金にプラスしていきます。

フライシート インナーテント グランドシート シールドルーフ
クリーニング 7,260円 8,470円 2,420円 2,420円
撥水加工 3,630円 4,235円 1,210円
UVカット加工 2,178円
カビ防止加工 726円

参考:物理的な要因を減らすのもポイント

グランドシートで保護する、平らな地面で適切なテンションで張る、風向きに配慮し焚き火から十分距離をとる

メンテナンス以外に気をつけておきたいのが、物理的な影響です。

テント使用時には、次のように物理的な要因も減らしておきましょう。

  • グラウンドシートを使用してテントの底を保護する
  • 地面が平らで滑らかな場所を選び、適切なテンションで張る
  • 火の粉が当たらない風向きで、十分な距離に設置する

設営場所や火の配置などに配慮することで、大切なテントを守ることができますよ。

テントの寿命による買い替えを判断するポイント

ポリウレタンコーティングのテントの場合は、加水分解しているかが買い替えの判断基準です。

加水分解している生地

テントが加水分解すると、耐久性や強度が低くなり機能が低下していきます。穴が開いたり破れやすくなったりするので買い替えを検討しましょう。

また、古いテントだけでなく頻繁に使用するテントは劣化が進んでいる可能性があります。手持ちのテントのなかでも、使用頻度の高いテントは変化をよく観察することが大切です。

見た目で判断する目安

テントを設営する男性

次の項目に当てはまる場合は、一度メンテナンスや買い替えを検討しましょう。

  • テント生地のつなぎ目のシーリングテープが浮いてきた
  • テント生地の色や質感が変化してきた
  • テント生地に傷や穴が空いている
  • テント生地にカビが発生している
  • ボールがサビてきた

ポールの劣化も見逃さないように

ポールのサビなどもチェック

テントの生地だけでなく、ポールの劣化も買い替えの判断ポイントです。サビがでてきたら、強度が落ちて折れやすくなっています。

さらに、ポールがそれだけ劣化していれば、同じような環境下で使用されたテント生地も劣化している可能性があります。

ポールは単独で買い替えができるパーツです。なかには、関節ごとに販売しているメーカーもありますよ。キャンプ中の突風にあおられて折れてしまうといったトラブルがないよう、はやめの買い替えがおすすめです。

中古購入にご注意!

森の中のテント

未使用でも中古のテントを購入したら、製造されてから何年たっているか調べましょう。平均寿命に近い場合は、劣化している可能性もあります。一度、全体的に状態を確認して、劣化が気になる場合はクリーニングや買い替えを検討してくださいね。

ボロボロになっているテントを無理に使用すると、強度が足りずに倒壊したり飛ばされたりするなど、思わぬ事故の原因にもなります。寿命を的確に判断し、安心してキャンプを楽しみましょう。

セカンドテントにおすすめなWAQのテント

WAQ Alpha T/C SOLO DX

テントの買い替えをするなら、丈夫でメンテナンスしやすいものがおすすめです。

WAQのテントは、デザインだけでなく機能性・耐久性に優れた一面を持ちます。キャンプフィールドでの使いやすさもあり、メンテナンスもしやすいのが魅力!

ここでは、セカンドテントにおすすめなWAQのテントをご紹介します。

WAQ Paramount Dome

WAQ Paramount Dome

耐水圧2,000mmのシーム加工を施した「リップストップポリエステル」を採用しているテントです。強度があることに加え、乾きやすくカビが生えにくいのでメンテナンスがかんたんです。

WAQ Paramount Domeの生地

速乾性に優れるため、雨天時の撤収も比較的楽に済みますよ。360°メッシュにできるので通気性も抜群。熱がこもりやすい夏キャンプでも快適に過ごせます。

WAQ Paramount Dome

フロアシート付きで地面からの摩擦も軽減できます。自然になじむアースカラーのタン・オリーブ、サイトが引き締まるブラックの3色展開!

メンテナンスのしやすさを重視したいキャンパーさんのセカンドテントにおすすめです。

 

WAQ Alpha T/C(ソロ用)

WAQワンポールテント

耐久性に優れるポリコットン素材のワンポールテントです。コットンが含まれている生地なので劣化しにくく長持ち。加水分解しにくく難燃性があります。

これだけで設営できるオールインワン仕様なので、そのままキャンプ場に持っていける楽ちんさ。設営の手間もかかりません。

WAQ Alpha T/C

シチュエーションやその日の気分によって、3パターンの跳ね上げができるサイドフラップ付きです。

WAQ Alpha T/Cサイドフラップの跳ね上げパターン

アースカラーのタン・オリーブ、雰囲気たっぷりなブラックの3カラー展開。お手持ちのギアと相性のいいカラーを選べます。

ポリコットンは使い勝手のバランスがよく、快適に過ごせるので愛着が沸きますよ。長くテントを愛用したいキャンパーさんのセカンドテントにおすすめです。

WAQソロティピーテント

 

WAQ Alpha T/Cでは、「1〜2人用」「ファミリー用」サイズもご用意しています。人数やキャンプシーンにあわせてご検討ください。

WAQ Alpha T/C SOLO DX(1〜2人用)

WAQ Alpha T/C SOLO DX

煙突穴が標準装備、焚き火ストーブが使えるポリコットン素材のワンポールテント。SOLO DXにはフタマタポールが標準装備、ソロタイプよりも居住空間がさらに広く快適なのが魅力です。

WAQ Alpha T/C SOLO DX

ひとりでゆったり、またはデュオキャンプを楽しみたいキャンパーさんにおすすめです。

 

WAQ Alpha TC/FT(ファミリー用)

WAQ Alpha TC/FT

幅400cm×400cm、4〜5人まで対応したポリコットン素材のワンポールテントです。スカート標準装備で、オールシーズンに対応しています。

WAQ Alpha TC/FT

大人数で広々としたキャンプをお求めのキャンパーさんにおすすめです。

 

テントの寿命は適切なメンテナンスで決まる!

テントの寿命は約5〜15年とされており、しっかり乾燥させるなどのメンテナンスをしっかりすることで、寿命を延ばすことができます。

メンテナンスが面倒な場合や、カビや撥水機能の低下など劣化が気になったら、クリーニングサービスの利用を検討してみてください。プロのメンテナンスを受けるとびっくりするほどきれいになって、ますます愛着が沸きますよ。せっかく手に入れたお気に入りのテントを、できるだけ長く愛用していきましょう!

WAQではソロ〜ファミリーまで幅広くご使用いただけるテントを販売しており、長くご愛用いただけるようにテントクリーニングさんとも提携しています。テントの新調をお考えの場合は、この機会にWAQ公式ストアで詳細をご覧ください。

この記事に関連するWAQ製品

 

ブログに戻る