ワンポールテントとは、通常のドーム型テントとは違い1本のポールだけで設営できるテントです。ティピーテントと呼ばれることもあります。
テント設営に自信がないキャンプ初心者の方でも、時間をかけず比較的かんたんに設営できるテントです。
今回は、
- ワンポールテントのメリット
- ワンポールテントのデメリット
- 設営時のポイント
- 雨風への耐性
を中心に、ワンポールテントの魅力や特徴をご紹介します。
ワンポールテントの特徴
1.他のテントには無い独特の形状
ワンポールテントの特徴は、なんといっても独特の形状。屋根部分がとんがった三角形で、天井の中央に高さがあるため、開放感があります。
サイズによっては、テント内では大人でも膝を曲げず立つことができます。中で着替えをしたいときも窮屈に感じることがありません。
2.ポール1本とペグだけで設営できる
ワンポールの名のとおり、設営の際に使用するポールは真ん中に使う1本のみ!そのため収納時もドーム型に比べると軽く、収納もコンパクトにすることができます。
コンパクトで軽量なテントも多いため、女性のみで行う女子キャンプでも無理なく設営することができます。
ワンポールテント4つのメリット
ワンポールテントのメリットを4つ紹介します!
- メリット1 サイトをおしゃれにできる
- メリット2 設営がかんたん
- メリット3 コンパクトかつ軽量
- メリット4 きちんとしたペグダウンが学べる
各メリットを詳しくみていきましょう。
メリット1 サイトをおしゃれにできる
ドームテントなどの他とは違う、特徴的な三角形のとんがり屋根。1本のポールを使って幕を押し上げるシンプルなデザインのためドームテントには無いおしゃれさがあります。
大人数でも使用できるほどの大きなモノポールテントをいい感じに飾り付ければ、今流行りのグランピング気分を味わうこともできますよ。
メリット2 設営がかんたん
実用面でみても、構造が単純なため設営が楽なのもメリットです。ツールームテントやドーム型テントはメーカーで設営方法もさまざまなのと比較して非常にかんたんです。
地面と接する部分をしっかりペグ打ちすることができれば、あとはポールを押し上げるだけで設営完了!1人ですべて行う必要があるソロキャンプではテントの設営は短い方がいいですよね。
メリット3 コンパクトかつ軽量
テントの重量が重くなる主な原因は、ポールの数にあります。ワンポールテントならポール1本のみのため、ドーム型に比べて軽量です。1人用サイズなら、女性でも楽に持ち運べるぐらいのものもあります。
収納するとコンパクトな大きさになるのも魅力の1つ。どうしても荷物量に制限が出てしまうツーリングや登山では、軽量でコンパクトなワンポールテントが活躍しやすくなります。
メリット4 きちんとしたペグダウンを学べる
ドーム型などの自立式テントに比べてワンポールテントはほとんどが非自立式です。そのため強風が吹いても倒壊しないようにするためにはしっかりとしたペグダウンは必須。
キャンプをする上で必ず必要になってくる技術のため、初心者の方でもステップアップしながらおしゃれに楽しめるのも、メリットといえるでしょう。
ワンポールテント3つのデメリット
続いては、ワンポールテントのデメリット3つを紹介します。
- デメリット1 おこもりキャンプだと狭く感じることもある
- デメリット2 中心にポールがある
- デメリット3 前室なしの場合はタープが必要なときもある
それでは、詳しく解説します!
デメリット1 おこもりキャンプだと狭く感じることもある
上部にいくほどせまくなる構造は、雨天や冬期などにテント内にこもって楽しむ「おこもりキャンプ」の際も少々手狭に感じてしまいます。
とはいえ、ワンポールテントの入り口は当然斜めになっているため、入り口を開ければ雨がそのまま吹き込んできますので、開放的な雨の日キャンプというのは難しいでしょう。
デメリット2 中心にポールがある
テント内のちょうど真ん中部分にポールが立っていることによって、真ん中にもデッドスペースができるため大きなテーブルなどは置きにくくなります。
ポールがど真ん中にくることで、テント内のスペースレイアウトを考えるときにデメリットと感じてしまう人は多いでしょう。インナーテント内のレイアウトが多少制限されますが、丸型テーブルを置くことで解消することもできます。
デメリット3 前室なしの場合はタープが必要なときもある
悪天候でのキャンプで前室がないワンポールテントの場合は、入り口を開け閉めするたびにテントの中に雨が入る可能性もあります。それを防ぐにはテントの入り口にタープをかぶせるように配置するなど、対策を行う必要があります。
設営のポイント
設営時のポイントは次のとおりです。
- なるべく平坦な場所を選ぶ
- 地面にあったペグを選ぶ
それでは詳しく解説していきます!
なるべく平坦な場所を選ぶ
地面としっかりと固定することが必須なワンポールテントは、設置場所を選ぶことが大切。テントの地面と接する部分が傷んでしまわないように、石や岩の少ない場所を選び、取り除けそうな場合は取り除いてしまいましょう。
また、キャンプ場内の傾斜がきつい場所では地面との固定を均等にできないため、バランスよくテントが張れません。設営が終わった後のレイアウト変更がしにくいのも初心者の方に気をつけてほしいポイントです。設営前にしっかりとレイアウトをイメージし、いい感じのテント配置を決めてから設営してください。
地面にあったペグを選ぶ
ワンポールテントの強度を決める重要なのは「ペグの種類」です。テント購入時、セットとしてペグがついていることもありますが、アルミ素材のものがほとんど。
アルミ製のペグは、強度が弱くすぐ折れることも……。キャンプ場のなかには、地面が固くペグ打ちに手こずるケースもあります。
地面にしっかりとペグを打つために、強度の強い鍛造ペグを準備しておくと安心です。また紛失の可能性もあるので余分に多めのペグを用意しておくことをオススメします。
地面が固い・砂地などでペグが打てないときの対処法
地面の下に木の根っこや石が埋まっていたり、雨でぬかるんでいたりなど、うまくペグが打てないこともあります。
そんなときは、周囲にあるちょうど良さそうな木や石にガイロープをくくりつけるなどして、設営する方法があります。
その他にも、
- 水を入れたバケツ
- 砂や砂利をいれた袋
- 車
などを重りがわりとして利用するのもありです。
砂浜や雪など、サラサラとした地面に設営したい場合は、砂浜用や雪中用のペグを使用するのがおすすめ。
砂浜用や雪中用のペグは、通常より長いのが特徴。抜けにくくするための返しがついている種類もあります。
ワンポールテント(ティピーテント)は雨風に弱い?
キャンプ当日、あいにく天気が悪く、雨が降っていたり風が強かったりすることもあるはず。そんなとき気になるのは、ワンポールテントの耐久性ではないでしょうか。
ワンポールテントの雨や風に耐えられるのかについて解説します。
しっかりペグダウンすれば風にも強い!
ワンポールテントは、真ん中のポールを中心として放射状にペグダウンし設営するため、風に強いのが特徴です。またワンポールテントの三角すい(円すい形)の形は、風の流れを受け流す構造のため、耐風性のあるテントといえます。
ガイロープがたるまないようにピンと張り、しっかりペグを打ち込むことで、強風に強いテントとなります。
とんがり屋根で雨でも平気
ワンポールテントは、テントの中心部分に1本のポールを高く立てて設営するため、屋根に雨が溜まる心配がありません。また、コットンやポリコットン製のものは、水分を吸収する性質があるため、雨の打ち付ける音も気にならないというメリットもあります。
ただし、キャノピー(前室)がついていないワンポールテントの場合は、出入りするときに雨水が入りやすくなります。
ワンポールテントで雨対策をしたい場合は、雨除けとなるキャノピー付きのモデルを選ぶか、出入り口部分を覆うようにタープを設営するのがおすすめです。
アウトドアブランドWAQではソロ用・ファミリー用ティピーテントの販売もしています
アウトドアブランドのWAQでは、ポリコットン素材を使用したティピーテントを販売しています。
ソロ用とファミリー用の2サイズ展開で、ソロキャンプやファミリーキャンプなどさまざまなスタイルに合わせていただけます。
WAQ Alpha T/C(ソロ用ティピテント)
こちらのWAQ Alpha T/C(ソロ用ティピテント)は、ソロキャンプでのおひとり様用にちょうどいいサイズ感のティピーテントです。
サイドフラップのアレンジできるため、自分にピッタリの快適空間を演出することも可能。タープのように前に張り出すこともできるため、雨の侵入も防げます。
さらに、インナーテントも付属されているため、蚊などの虫に悩まされる夏でも快適に過ごせますよ。
ポールの組み立てもかんたんで、手順さえ覚えてしまえば1人でもササっと設営できます。
ソロ用のティピーテントをお探しの方は一度チェックしてみてください。
WAQ Alpha TC/FT(WAQファミリーテント)
4〜5人まで対応しているこちらのファミリーサイズ。
インナーテントの中は大人4人がゆったりと過ごせる空間のため、小さなお子様連れのご家族におすすめです。
天井についているベンチレーターは4箇所設置されているため、テント内に新鮮な空気が取り込めます。
強度の高いスチール製のペグが標準セットなのは嬉しいポイント。
ファミリーだけでなく、友人同士やカップル、夫婦などの2人キャンプにもおすすめです。
まとめ
おしゃれでナチュラルテイストなデザインが多めのワンポールテントについてご紹介しました。
テント内にデッドスペースができてしまうなどのデメリットがあるものの、1人でもかんたんに設営できて、風や雨にも強いというメリットもたくさんあります。
さらにワンポールテントを1つ持つことで、
- キャンプをする上で身につけておきたいペグダウン
- 平坦な場所を見極める力
など、キャンプに必要な力が自然と養われますよ。
初めてのテントを購入してみたいとお考えの方は、この機会にワンポールテントも候補に入れてみてはいかがでしょうか?
初心者向きの他のテントについては、こちらの記事もぜひご覧ください。