ワンポールテントの虫対策5選|夏場のフロアレステント向けの虫よけグッズも

ワンポールテントの虫対策5選|夏場のフロアレステント向けの虫よけグッズも

ワンポールテントはフロアレスのモデルが多く、機密性が低いです。そのため、虫との戦いとなる夏場には、虫対策が必要です。

本記事では、ワンポールテントでできる虫対策5選をご紹介します。

あわせて、キャンプで使えるさまざまな虫よけグッズもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

アウトドアブランドのWAQでは、ソロ用のワンポールテント「Alpha T/C」を販売しています。

ポールやロープなど、設営に必要なアイテムが揃っているオールインワンタイプなので、はじめてテントを買う方にもおすすめです。

そのほかにも、1〜2人用・ファミリータイプ用のサイズをご用意しているので、この機会にぜひ公式ストアをご覧ください。

WAQソロティピーテント

設営がかんたん&快適に過ごせるワンポールテント

設置されたワンポールテント

フロアレスなワンポールテントは、設営がかんたんかつ快適なテントとして、初心者からベテランキャンパーまで多くの方に愛用されています。

そこでまずは、ワンポールテントの虫対策を考える前に、メリットとデメリットを確認しておきましょう。

ワンポールテントのメリット

ワンポールテント最大のメリットは、設営と撤収のかんたんさです。

ワンポールテントを設置している様子

幕体を地面に広げ四隅をペグで固定したあと、中央に1本のポールを設置するだけでテント自体は立ち上がります。張り綱や張り出し用のポールを設置するなどの手順も必要ですが、基本的な手順はたったそれだけです。

慣れた人であれば5〜10分で設営を完了させることも可能です。

前面を開けて設置されたテント

さらに、ほとんどのワンポールテントは前面・後面の両方を開けるようになっているため、すべてオープンにすれば通気性も抜群です。

前面、後面ともに開けて設置しているワンポールテント

とくにTC素材の製品なら遮光性も高いため、夏場でも快適に過ごせますよ。

虫対策はワンポールテント最大のデメリット

ワンポールテントのデメリットは、2ルームテントなどと比べると虫対策が大変なのがデメリットです。

基本的に屋根しかないワンポールテントは、その構造上地面がむき出しのため、地面を這うアリやムカデなどに対しては無防備です。

ワンポールテントの中に座っている様子

また、開放的な風のとおり道がつくれる分、蚊やアブなどの飛ぶ虫にもしっかり対策しなければなりません。キャンプのベストシーズンである夏場などは、とくにその対策が重要です。

ワンポールテントの虫対策5選

ワンポールテントの虫対策方法5点

ここからは、ワンポールテントの虫対策として次の5つの対策方法を解説します。

それではそれぞれの対策を詳しくみていきましょう。

対策方法1 インナーテントを使う

ワンポールテントの虫対策でもっとも手軽なのが、「インナーテント」を取り付ける方法です。

インナーテント

メッシュタイプのインナーテントを利用すれば、通気性の確保と虫対策が同時におこなえます。

インナーテントの多くは床部分がバスタブ状に立ち上がった形状をしていますので、飛ぶ虫と地面を這う虫両方の対策となるでしょう。

ただし、ワンポールテントのなかには、インナーテントが別売りとなっている製品もあるので、購入時は確認するようにしてください。

インナーテントを使用する際は、焚き火の配置場所に注意してください。

ワンポールテントの素材が、火に強いTC素材だったとしても、メッシュなどのインナーテントは、ほとんどがポリエステルなどの化繊素材を使用しています。

化繊素材は火に弱いため、インナーテントの近くで焚き火をするなどは控えてください。

対策方法2 コットを使う

テントの中に置かれたコット

グランドシートなどを敷いていたとしても、コットを使用して地面からなるべく距離を取るのがおすすめです。

コットを利用すれば、アリやムカデなどの虫を気にせずに体を休められるほか、地面の凹凸や地熱の影響を考えなくても済みます。

ただし、ワンポールテントは壁面が頂上に向けて斜めになっている構造のため、上にいくほど平面積は狭くなります。

テントの中で椅子に座っている様子

そのため、コットの高さや設置場所によっては、就寝時にテントの側面に身体が触れてしまうなど、窮屈に感じる可能性もあります。

ワンポールテントでコットを使用する際は、高さが低めのローコットを選ぶか、脚の長さを変えられるコットを選んで、ロースタイルで利用することをおすすめします。

WAQの「2WAY フォールディングコット」は、脚の延長ユニットを標準装備しています。

フォールディングコットの脚の延長ユニット部分

気分やフィールドの状態などによって、ハイとローのどちらでも好きなほうにかんたんに切り替えて使用することが可能です。

高さを変えた二つのコット

ぜひこの機会に公式ストアでチェックしてみてください。

対策方法3 小型のメッシュテントでカンガルースタイルにする

テントの中に小型のテントを張る「カンガルースタイル」も、ワンポールテントで虫対策をする際には有効な手法です。

テントの内側にコットとメッシュテントを設置している様子

このとき、画像のような一人用のポップアップ式メッシュテントをコットの上に設置すれば、飛ぶ虫と地面を這う虫への対策を施した、快適な寝床を作り出せます。

テントの中にコットとメッシュテントを設置している様子

このようなポップアップテント以外に、インナーテントとして利用できるサイズのソロ用小型ドームテントなどでも、同様の効果が期待できます。

カンガルースタイルの画像

【注意点】ワンポールテント・インナーテントのサイズに注意

ただし、この対策をおこなうときは、ワンポールテントとインナーテントのサイズに注意してください。

ソロ用など小さいサイズのワンポールテントだと、中央のポールがインナーテントと干渉してしまい、ファスナーを閉められない可能性があります。

ポールがインナーテントに干渉している図

また、中に設置するテントのサイズが大きすぎても、ワンポールテント内の居住スペースが圧迫されてしまい、窮屈に感じる原因になります。

インナーテントまたは小型テントのサイズは、寝床が確保できるくらいの、なるべく小さいサイズにするのがおすすめです。

なお、サイズ的にどうしてもポールが干渉するようであれば、二又ポールの利用をおすすめします。

二又ポール

二又ポールにすることで、テント中央部があいて小型テントを設置できるようになるので、フルクローズにすることも可能です。

WAQでは、ソロ用ワンポールテント「WAQ Alpha T/C」専用の二又ポールを販売しています。

WAQテントの二又ポール

さらにソロ〜デュオ用ワンポールテント「Alpha T/C SOLO DX」だと、二又ポールが標準で装備されているので、買い足す手間やコストをかけずにワンポールテントの弱点を補えます。

この機会にワンポールテントの購入を考えている方は、ぜひWAQ公式ストアをチェックしてみてください。

気温の変動や雨や風などの天候状況、プライバシーや安全面の懸念がある場合には、ファスナーを閉めてフルクローズにしたほうが良いこともあります。

快適かつ安全に過ごすためにも、ワンポールテントと小型テントのサイズは事前にしっかりと確認しておきましょう。

対策方法4 灯りを工夫する

ランタンなどの灯りを工夫して、虫を寄せ付けない対策も効果的です。

明かりの配置について表した図

蛾や羽虫などの飛ぶ虫は、より明るい光に寄ってくるという習性があります。この習性を利用して虫対策をしましょう。

ランタンを使って虫対策をおこなう場合は、以下のように配置してください。

  • 手元を照らすのはハリケーンランタンなどの灯りか焚き火を設置する
  • 少し離れた場所に、LEDやガソリンランタンなど強い明かりのランタンを設置する

こうすることで、離れた位置の明るいランタンに虫を引き寄せることができて、食事をするテーブル周辺では、虫に悩まされる可能性が低くなります。

このときテーブルの上に置くオイルランタンの燃料を、虫が嫌うハーブ系のアロマオイルやパラフィンオイルを使用することで、さらに虫を寄せつけなくすることも可能です。

ハーブ系の香りが気にならない方はぜひ試してみてください。

対策方法5 虫対策グッズを使う

さいごに、虫除け対策に効果的なアイテムを活用する方法を紹介します。

虫対策グッズ7点

さまざまなメーカーから虫除けグッズが発売されています。

これまでの対策と併用することで、より快適なキャンプが楽しめるので、ぜひ試してみてください。

グッズ1 虫よけ線香

虫よけと聞いて思い出すのは「蚊取り線香」ではないでしょうか。一般家庭で利用する緑色の蚊取り線香は、蚊にしか効き目がありません。

しかし、キャンプなどのアウトドアで遭遇する虫には、アブやブヨなどもいます。

蚊以外の虫にも対応できるよう、メーカー各社からはアウトドアや野外作業向けの線香が販売されています。

アウトドア用の虫取り線香

これらの製品は、家庭用の蚊取り線香より芯が太く、煙の量も多く強力なのが特徴です。

専用ケースに入れた虫取り線香

使用する際は専用のケースに入れてください。

とくに、小さなお子さんがいるファミリーキャンプの場合は、ヤケドをしたり口に入れたりしないよう、安全面を十分に配慮したうえで使用するよう注意してください。

ケースに入れて火をつけたら、地面に置いて使用します。配置する場所は、風上が最適です。

ケースに入れた線香を地面に置いている様子

画像のように、ロープに吊り下げて使うこともできます。

ロープにぶら下げた様子

煙は上に登る性質があるので、ロープなどにぶら下げて利用する際は、できる限り地面から近い位置に置くのがおすすめです。

キャンプサイト全体を囲むように、サイトの四隅に配置できれば理想ですが、その分煙の量も増えます。

サイト内にモクモクと煙が立ちこめる可能性があるので、子どもやペットがいる場合には設置場所に注意してください。

グッズ2 虫よけプレート

虫除けプレート

続いては、虫よけプレートを紹介します。

内部にしかけられた薬剤が周囲に漂うことで殺虫効果を発揮します。そのため、ちいさなお子さんがいる場合でも安心して使えるのが魅力です。

下の画像のように、テントのヒサシを跳ね上げるサブポールにぶら下げることもできます。

虫除けプレートをサブポールにぶら下げている様子

蚊取り線香と同じくメーカーからさまざまな商品が販売されているので、好みのものを選んでみてください。

グッズ3 体用の虫よけ剤

続いては、身体に直接噴霧して利用する、スプレータイプの虫よけ剤です。

体に使う虫除けスプレー

虫の危険性を避けてアウトドアを楽しむなら、なるべく肌の露出を控えることが大前提です。

とはいえ、夏場などではやはり半袖や半ズボンで過ごしたいものです。そんなときは、肌の露出した部分に虫よけスプレーをかけて、虫が寄りつくのを防止しましょう。

直接身体に噴霧するタイプの薬剤を使用する際は、とくに使用上の注意点をしっかりと読んで守るようにしてください。

また、小さなお子さんに使用する場合は、肌に優しい成分を使うことをおすすめします。大人の方がいったんご自身の手に噴霧し、それをお子さんの肌に塗るようにするなど、十分に配慮してください。

グッズ4 空間用の虫よけ剤

空間に噴霧するタイプの虫よけスプレーも、テントに使用するには有効な製品です。

空間用の虫除けスプレー

寝る少し前にインナーテント内にワンプッシュしておけば、虫に悩まされることなく眠れるはずです。

このタイプの虫よけ剤は、壁や天井に薬剤を付着させて効果を発揮させるものです。

使用する際は、インナーテントの中や入り口を閉めた状態のワンポールテント内で噴射することをおすすめします。

グッズ5 地面用の虫よけ剤

ここまでは主に飛ぶ虫に対して効果のある方法を紹介しました。ここでは、地面を這う虫対策の虫よけ剤を紹介します。

これは、テント周辺の地面に薬剤をまくことで、地面を這う虫を寄せ付けないようにするものです。

ジェルタイプの地面用の虫除け剤

地面用の虫よけ剤には、液体タイプや粉末タイプなどがあります。今回使用した製品は、ジェル状の薬剤です。

ジェルを地面に巻撒いている様子

薬剤が途切れないように、しっかりとまいていきます。

ジェルを地面に巻撒いている様子

テントやタープの周りをぐるっと一周させればOKです。

こうすることで、アリやムカデなどの地面にいる虫が、そのエリアに侵入できなくなります

グッズ6 誘蛾灯

続いての対策方法は、文明の利器を活用した「誘蛾灯」です。

電撃殺虫器

この手の誘蛾灯は、虫が光に集まるという特性を利用して、寄ってきた虫を高電圧で殺虫する仕組みです。

誘蛾灯をランタンポールに設置している様子

使うときは、前述の「対策方法4 灯りを工夫する」でも紹介したように、食卓などから少し離したランタンポールなどにぶら下げておくと効果的です。

火も薬剤も使用しないので、臭いが気になることもありません。もっとも安心して利用できる方法ともいえます。

灯り自体は目にも優しい光で音も出ないため、就寝時でも安心して利用できます

グッズ7 トンボの模型

最後は、ユニークな虫除け方法で有名な、オニヤンマの模型を紹介します。

オニヤンマの模型

これは、空を飛ぶ小型の虫を捕食する、虫界の天空の王者「オニヤンマ」を模した、リアルな模型です。

蚊だけでなく、アブや蜂といった虫までを捕食する性質を持つオニヤンマは、それら小型の虫にとっては天敵です。その姿を見るだけで虫たちが近寄らなくなります。

下記のように、テントポールに引っ掛けておけば、オニヤンマがテントに止まっているように見えます。

テントポールに模型を引っ掛けている様子

また、ぶら下げて風になびかせておけば、飛び回る虫たちからみればオニヤンマがホバリングしているように見えそうですね。

製品についた安全ピンを利用することで、服や帽子に取りつけることもできますので、移動の際にも安心です。

模型を服に取り付けている様子

ワンポールテントでは虫対策を万全にして楽しもう

ワンポールテントの虫対策5選と題して、夏場のフロアレステントの活用法とともに、虫よけグッズの数々をご紹介しました。

設営と撤収がかんたんで、通気性もよいワンポールテントは、夏場でも利用しやすく、とくに初心者におすすめのテントです。

本記事で紹介した5つの虫対策や、さまざまな虫よけグッズをうまく利用して、快適なキャンプを楽しんでください。

ワンポールテントで居住空間をさらに広げたい、もっと広々と快適に過ごしたいという場合は、小川張りがおすすめです。

以下の記事では、ワンポールテントとヘキサタープを使用した小川張りの方法について、画像つきで詳しく開設しています。

>>ワンポールテントとタープで小川張り|張り方を画像付きで解説!

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