夏キャンプであっても寝袋(シュラフ)は必要です。なぜなら、気温は朝・昼・晩と変化するからです。
日中は暑かったとしても、朝方になると空気が冷え込み涼しくなります。とはいえ、気温に合わせた寝袋を選ばなければ暑苦しくて寝られません。
そこで本記事では、夏キャンプに寝袋が必要な理由、失敗しない寝具ギアの選び方を解説します。
アウトドアブランドのWAQでは、春・夏・秋の3シーズンに対応している寝袋を販売しています。
細かな温度調整が可能な、季節によって使い分けられる2wayタイプです。
夏キャンプにも使える寝袋をお探しの方は、ぜひWAQ公式ストアをチェックしてみてください。
夏キャンプに寝袋を持っていく3つの理由
キャンプ経験が少ない方は、夏キャンプのように気温の高いシーズンは「寝袋が必要ない」と考えてしまいがちですが、そんなことはありません。
寝袋が必要な理由は少なくとも3つあるため詳しく解説します。
理由1 川や海の近くは冷たい風が吹く
夏キャンプに人気な川・海・湖などの水辺のキャンプ場では、想像以上に体が冷えます。
水面を通る風は冷えるため、日中は風を気持ちよく感じたとしても、太陽が落ちて暗くなると、その風はさらに冷たくなって吹き続けます。そうなると、涼しく感じていた風が今度は寒く感じることが多いです。
また、水辺のキャンプ場は夏場でも朝方の気温が15度以下になるため、寝袋がなければ寒さで起きてしまいます。以上のことから、夏は昼間と夜の温度差の振り幅が大きいため寝袋は必須です。
川遊びやマリンスポーツをすると、体温が急激に奪われてしまいます。そんなときにも、暖をとれる寝袋があると安心できますよ。
理由2 朝方・夜は気温が下がる
平地のキャンプ場は、水辺のように冷たい風が吹き続けることはありません。しかし、気温25度以上の熱帯夜でない限り、夜から朝方にかけて気温は低くなります。
自宅にいても、朝晩は肌寒く感じることも多いため、タオルケットなどの寝具を使う方も多いのではないでしょうか。とすれば、屋外でおこなうキャンプでも、冷えから体を守るためには寝袋が必要といえます。
とはいえ、平地キャンプの場合は、必ずしも保温性が高い寝袋を準備する必要はありません。
後述しますが、レクタングラー型の寝袋であれば、ファスナーを全開にしてタオルケットのようにして使うことができるため、夏の平地キャンプにおすすめです。
理由3 雨で体温が奪われる
夏は天候が変わりやすく、雨の多い季節です。もし雨に濡れてしまうと、一気に体温を奪われてしまいます。
着替えを持っていったとしても、体を温めなければ風邪を引いてしまう可能性もあるため、濡れた体を温めるためにも寝袋が必要です。
たとえ雨に濡れなくても、夏場は汗をかきます。汗が乾くときは体温が奪われるため、寒く感じることも多いです。それゆえに、快適な睡眠をとるための備えをするべきです。
夏キャンプで使用する寝袋の種類は2タイプ
キャンプで使用する寝袋の種類は大きく分けて、マミー型・レクタングラー型の2タイプあります。それぞれ特徴があるため、具体的に解説します。
タイプ1 マミー型(人形型)
マミー型とは、見た目がミイラ(Mummy)に似ていることからマミーと呼ばれている寝袋のことです。他にも、人形型と呼ばれることがあります。
マミー型の最大の特徴は「保温力」です。
頭からつま先まで全身を包み込むため熱が逃げにくく、気温が15度以下になるようなキャンプ場で活躍します。
例えば、海・川・湖の朝方の気温は15度以下まで冷え込むため、夏場であってもマミー型を推奨します。
夏キャンプでマミー型の寝袋を使用する場合、コンフォート値10〜15度程度の寝袋が最適です。コンフォート値とは「寒さを感じずに快適に眠れる温度」を表す数値のことです。このコンフォート値については「ポイント1 コンフォート値(快適使用温度)」で詳しく後述します。
ただし、マミー型の寝袋は、レクタングラー型よりもかさばりやすいです。とくに化繊(化学繊維)素材のものは、ダウン素材と比べると圧縮しにくく、収納サイズが大きくなりやすいので、注意してください。
タイプ2 レクタングラー型(封筒型)
レクタングラー(Rectangular)とは、和訳すると長方形を意味した言葉です。見た目が四角いことから「封筒型」と呼ばれることもあります。
レクタングラー型の大きな特徴は「温度管理のしやすさ」です。マミー型のように寝袋が体に密着しないため、熱が逃げやすく設計されています。
そのため、夏の平地キャンプは、化繊素材で薄手のレクタングラー型がおすすめです。
平地の場合は、日中と夜の温度変化が少ないため、夜も寝苦しい暑さになることがあります。そんなときレクタングラー型の寝袋であれば、ファスナーを全開にしてタオルケットのように使用できます。
逆に、寒さを感じるならファスナーを閉じて全身を包み込むこともできますよ。
レクタングラー型には「寝袋を連結できるタイプ」があります。そのためファミリーキャンプなど、子どもと一緒に寝袋を使用したいときに使い勝手がよいでしょう。
なお、化繊素材の寝袋であれば、洗濯機で丸洗いできます。汗などで汚れが気になりやすい夏キャンプとの相性もよいです。
化繊素材とダウン素材それぞれの寝袋の洗い方の詳細については、以下の記事でお伝えしています。
>>【寝袋の洗濯方法】素材別の洗い方・洗濯機や乾燥機の使用・注意点
アウトドアブランドのWAQでは、夏にも対応しているレクタングラー型(封筒型)の寝袋を販売しています。
左右と足元にファスナーがついているので温度調整がしやすく、上下を切り離せば掛け布団感覚で使えます。
ソロ用とファミリー用の2サイズ展開で、使用シーンに合わせて選べます。
ファミリー用は、230×200cmのワイド設計で、家族4人で寝られるサイズ感です。
上下を分離させれば、それぞれを独立した寝袋として使用することも可能です。
汚れが気になるときは洗濯機で丸洗いができるため、清潔に保ちやすいです。
ご興味のある方は、ぜひこの機会にWAQ公式ストアをチェックしてみてください。
失敗しない!夏キャンプ用の寝袋を選ぶポイント
夏キャンプの寝袋に絶対に欠かせない要素は「快適使用温度」です。
マイナス気温に耐えるような寝袋は必要ありませんし、保温力がなさ過ぎる寝袋も使い道がありません。
これから紹介する3つのポイントをチェックしておれば、失敗せずに夏キャンプ用の寝袋が見つかるでしょう。
ポイント1 コンフォート値(快適使用温度)
寝袋を選ぶときには、必ずコンフォート値を確認するようにしましょう。
コンフォート値とは「寒さを感じずに快適に眠れる温度(快適使用温度)」を表す数値のことです。例えば、コンフォート値が10度であれば、最低気温10度までなら快適に眠れるという意味です。なので、最低気温が10度を下回った場合は、寒く感じるようになります。
夏キャンプでは、マイナス気温に耐えるような寝袋は必要ありません。そのため、コンフォート値は「5〜10度」あれば十分です。これさえ押さえておけば、寝袋選びの大失敗は避けられるでしょう。
冷えが心配な場合は、タオルケットやブランケットなども一緒に持っていくと安心ですよ。
なお、寝袋の快適使用温度については、寝袋の限界使用温度・快適使用温度について解説|選ぶ際のポイントで詳しく解説しています。寝袋を選ぶときの注意点についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
ポイント2 ダブルファスナー付きか
頭と足両方を出して冷やせるダブルファスナー付きの寝袋だと、温度調整しやすいので便利です。ダブルファスナーとは、両側から開け閉めができるファスナーのことです。マミー型・レクタングラー型どちらもダブルファスナーの寝袋が販売されています。
適切なコンフォート値の寝袋を選んでも、場合によっては寝苦しく感じる夜もあります。そんなときは寝袋から熱を逃がして温度管理をしましょう。
ダブルファスナーがついている寝袋は、開放するだけで「通気性」が改善されるため、コンフォート値より気温が高い日でも快適さを保つことができます。
例えば、寝苦しい暑さになったときには、寝袋から頭と足を出したくなることがあります。片側ファスナーでは頭しか冷やせませんが、ダブルファスナーならば足も出して熱を逃がすことができるため、寝苦しさを感じるキャンプでも柔軟な対応が可能です。
ポイント3 目的地の最低気温に合わせる
目的地の最低気温にあわせて、最適な寝袋を選ぶのもポイントです。
例えば、次の点を考えて最適な寝袋を選びます。
・天候が変化しやすい「山地」なのか
・風が冷たい「海辺・湖畔」なのか
・気温が高い「平地」なのか
標高が高い高原のキャンプ地や水辺の近くのキャンプ地は、朝と夜の気温の落差が大きいため、夜になると寒く感じることが多いです。一方で、平地のキャンプ地は朝と夜の気温の落差が小さいため、夜になっても暑く感じます。
このとき覚えておきたいのは「日中の気温を参考にしてはいけない」ということです。
寝具を使うのは夜から朝方なので、日中の気温に合わせて寝袋を選んでも意味がありません。「夜の最低気温はどのくらいになるのか」が重要です。
例えば、筆者は寒がりなので、浜辺や湖畔キャンプで最低気温が15度を下回るような場合は「マミー型」を持参するようにしています。
また、平地キャンプで最低気温が15度を上回るような場合は「レクタングラー型」にしています。目的地にあわせて使い分けをする際の参考にしてください。
夏の平地キャンプならインナーシュラフでもOK
キャンプスタイルによりますが、夏の平地のキャンプ場だとインナーシュラフだけで寝ることも可能です。
インナーシュラフとはフリース素材の寝袋のことです。
基本的には、保温力を高めるためにメインの寝袋と組み合わせて使うキャンプギアになります。しかし、インナーシュラフ単体で使うこともできるため、筆者は夏用キャンプで使用しています。
インナーシュラフはレクタングラー型がおすすめです。なぜなら上述したように、気温が高いときはタオルケットのようにして使えるからです。平地キャンプであれば、インナーシュラフのみで対応できるでしょう。
夏キャンプを快適に過ごすなら寝袋+マット
睡眠時の寝心地を快適にしたいなら、寝袋の下に敷くマットも非常に重要です。
夏キャンプでは地面から伝わってくる地熱で暑くなりやすいため、「エアーマット」もしくは「インフレーターマット」の使用をおすすめします。なぜなら、どちらもクッション性に優れ、空気の層が厚いため地面の熱が伝わりにくいからです。
それでは、それぞれの特徴を解説します。
エアーマットのメリットは持ち運びやすさ
エアーマットのメリットは、コンパクトで持ち運びしやすいことです。夏場は荷物の移動も一苦労なので、ミニマムなキャンプスタイルをしているならエアーマットをおすすめします。
デメリットとしては、空気を入れて使うために膨らませる必要があることです。
ただし、これに関しては電動式の空気入れを使えばストレスなく準備できるので問題ありません。エアーマットは寝心地もよく、空気の層が地面の熱を遮るため夏キャンプでも活躍します。
インフレーターマットのメリットは寝心地の良さ
インフレーターマットのメリットは寝心地の良さです。
寝具マットでインフレーターマットをしのぐものはないといっても過言ではありません。一度使ったら、他のマットを使えないくらい寝心地は抜群です。とくに、子どもと一緒のファミリーキャンプには最適です。
インフレーターマットも地面の熱を通さないため夏キャンプを快適にします。
デメリットは、エアーマットに比べて収納スペースが大きいことです。いくつも持ち運ぶのは大変なので、オートサイトがあるキャンプ場に持っていくとよいでしょう。
WAQでは厚さ8cm「WAQインフレータブル式マット」・厚さ10cm「WAQ RELAXING CAMP MAT」を販売中
アウトドアブランドのWAQでは、キャンプでもぐっすり眠れるインフレーター式マットを販売しています。
- 厚さ8cm「インフレータブル式マット」
- 厚さ10cm「RELAXING CAMP MAT」
インフレータブル式マット | RELAXING CAMP MAT(シングル) | RELAXING CAMP MAT(ダブル) |
ネイビー / タン / オリーブ / ブラック | タン/オリーブ | タン/オリーブ |
・使用時 : (約)縦190cm × 幅65cm x 厚み8cm ・収納時 : (約)縦65cm × 幅20cm / 連結時:(約)縦190cm × 幅130cm |
・使用時:縦約200cm x 横約70cm x 高さ約10cm ・収納時:横約72cm x 高さ約22cm |
・使用時:縦約200cm x 横約134cm x 高さ約10cm ・収納時:横約77cm x 高さ約37cm |
¥6,980(税込)※送料無料 | ¥14,800(税込)※送料無料 | ¥21,800※送料無料 |
8cmの厚さがある「WAQインフレータブル式マット」は、ひし形ウレタンフォームが採用されたふかふかマットです。
連結機能もあるため、ファミリーキャンプやグループキャンプにピッタリの商品ですよ。
もうひとつの「WAQ RELAXING CAMP MAT」は、厚さ10cmの極圧ウレタンを使用しています。屋外とは思えないほどの寝心地の良さが特徴です。
8cmマットと10cmマットのどちらも特大バルブがついており、バルブを開放すると数分でマットが完成します。
WAQではその他にも、コットや枕など、キャンプでの睡眠を快適にするアイテムを取り揃えています。ぜひこの機会に公式ストアをチェックしてみてください。
夏キャンプでも寝袋でしっかりと睡眠をとろう!
夏キャンプは強い日差しで体力を奪われるため、しっかり休息しないと次の日に体がだるくて動けなくなってしまいます。そのため、快適な睡眠がとれる環境を整えることは非常に大切なポイントです。
川・湖の近くや、高原のキャンプ地では思った以上に冷え込むことも珍しくありません。また、突然の雨で体を濡らしてしまったときのためにも、体を温めるためのアイテムが必要です。
以上のことから、気温が高くなる夏キャンプでも、目的地の最低気温にあわせて寝袋を持っていくようにしましょう。さらに、地熱を防ぐマットも一緒に使うことで、夏キャンプでも快適な睡眠をとれるようになりますよ。