家の代わりとなるテントは、布でできた「仮の家」に過ぎません。
悪天候などの変化に対してはあまりに弱く、ひどいときにはテント自体が倒壊してしまい、危険な状況になってしまうこともあります。
とくに、注意しなければならないキャンプ最大の敵は「風」です。突如として吹き荒れる強風は、設営したテントを一瞬で倒壊させることもあるでしょう。
そこでこの記事では、以下の内容を中心に、詳しく解説します。
キャンプを安全に楽しむための知識として、ぜひ参考にしてください。
アウトドアブランドのWAQでは、初心者でも扱いやすいワンポールテントや、ソロ〜ファミリーまで対応しているドームテントを販売しています。
快適に過ごせるオプションアイテムも販売しているので、この機会にWAQ公式ストアをぜひご覧ください。
テントが倒壊する3つの要因
天気の変化は、キャンプの安全性を脅かす大きな敵です。
とくに山間部や海岸沿いでは短時間で変わることも多く、その影響でベースとなるテントが倒壊することも珍しくありません。
ここでは、テント倒壊の要因となる自然環境を解説します。
要因1 風
「風」はテントの安定性を脅かす要因のひとつです。
テントの形状や設営場所の条件によっては、風の影響をより強く受けやすくなり、ポールが折れ曲がったり、テント自体が飛ばされたりしてしまいます。
ガイロープやペグの取り付けが不十分な場合や、風向きに対してテントの位置や向きが適切でない場合は、強風によるダメージのリスクは高まります。
一瞬の突風であっという間にテントがあおられてしまう可能性があるため、もっとも警戒すべき要因といえるでしょう。
参考:テント倒壊の一番の天敵は「強風」
突然の強風はテントの安定性を一瞬で奪い、キャンパーに大きな危険をもたらします。
前述したように、風の力はとても大きく、テントのポールが曲がったり折れたりしてしまうことは珍しくありません。
そのため、「風に対する対策」と「風の強さや方向を常に意識する」ことが、安全なキャンプを実現するための鍵です。
また、雨や雪も強風を伴った場合だと、さらに危険度が増します。
目に見えず予測しにくい風は、もっとも憂慮すべきテント倒壊の天敵です。
フジロック2018が暴風雨で阿鼻叫喚
日本の野外ロックフェスの代表格である「FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)」。
このフェスでは、スキー場の広大な斜面を利用したテント設営エリアが設けられ、毎年約1万7000人ほどがテントを張って音楽+アウトドアを楽しんでいます。
ところが、2018年のフジロックフェスティバルは、台風12号が接近する中開催されたこともあり、暴風雨によって多くのテントが倒壊する事態となりました。
この日の会場は、一晩中悲鳴とペグ打ちの音が響き渡り、まさに阿鼻叫喚の状態に。
天候が落ち着いた翌日には、倒壊したテントが会場中にあふれていたといいます。
フジロックのキャンプサイトのテント倒壊😭 pic.twitter.com/v7V212XlU3
— よーへ (@yohey2016) July 28, 2018
キャンプ場「ふもとっぱら」はテントの墓場?
「ふもとっぱら」といえば、富士山の迫力ある景観を楽しむロケーションもあいまって、たくさんのキャンパーにとって憧れのキャンプ場です。
某有名キャンプ漫画のロケ地として使用されたこともあり、一部ではキャンパーの聖地として名が通っていますが、反面「テントの墓場」としても知られています。
というのも、ふもとっぱらはいつ強風が吹き出すかわからないキャンプ場としても有名だからです。
それに加えて、風をさえぎるものがない広大な広場となっていて、風が強い日はその対処に苦労してしまいます。
最大風速が秒速20メートルを超えるほどの強風が吹き荒れることもあり、SNSでも、こうしたふもとっぱら独特の自然環境に苦慮したキャンパーの様子がたくさん投稿されています。
ふもとっぱらキャンプ場の風やばい⁉️
— みさやん (@bRkzFfdJgnxxnAr) November 23, 2022
スクリーンタープのフレーム少し曲がった💦
フォロワーさんのテントは崩壊💦💦💦 pic.twitter.com/vjW1PX06sM
さらに、ふもとっぱらのフィールドは地面が固くペグが刺さりにくいことでも有名なため、テントの設営自体が難しい立地なのです。
要因2 雨
雨は、テントの重さを増加させる要因となります。
とはいっても、テントの布地が雨を吸いこんだ程度では、テント自体が倒壊してしまうことはないでしょう。
それよりも、テント設営時に布地の張り方が不十分だったり、テント自体が雨のたまりやすい構造であったりして屋根部分に水がたまると、その重みによって倒壊するリスクが発生します。
ただし、一般に信頼性の高いメーカーから販売されているテントだと、雨の重みでポールが折れて倒壊してしまうような可能性は低いと考えられます。
また、雨は徐々にたまっていくものです。
風を伴わない雨であれば、その都度たまった雨水を流すなどの対応をすれば、テントが急に倒壊してしまうような被害につながることはないでしょう。
要因3 雪
雪は雨よりも重くなるので、テントの上に大量に積もると、雪の重みでテントが崩れるリスクが高まります。
とくに、湿った重い雪は、テントの屋根部分に大きな負担をかけます。
定期的に雪を払い落とすなどしなければ、雪に埋もれてつぶれてしまう可能性も考えられるでしょう。
そもそもテントが埋もれるほどの積雪が予想される地域でキャンプをおこなう場合は、「安全が確保できるか」を事前に調べておかなければなりません。
「豪雪が予想される場所ではキャンプをしない」という決断をすれば、突発的な豪雪でテントが倒壊するような事態は可能な限り避けることができるでしょう。
WAQでは、風・雨・雪に強いドームテント「WAQ Paramount Dome」を販売しています。
半球状の形が風をうまく受け流すため強風時でも倒れにくく、雨が溜まりにくい&雪が積もりにくいのが特徴です。
ペグダウンしなくても自立するため、設営も簡単です。
テント側面と天井部の2箇所に煙突ポートを設置しているので、冬キャンプにも最適。
ソロ〜ファミリーまで対応できるサイズなので、シチュエーションに合わせて使い分けできます。
ご興味のる方はこの機会にWAQ公式ストアをご覧ください。
テント倒壊への9つの備え
次はテントが倒壊しないようにする備えについて考えていきましょう。
せっかくの楽しいキャンプが悲惨な思い出に変わらないように、あらかじめ次のような備えをしてテントを立てるようにしてください。
備え1 設営場所を考える
テントの設営場所は安全性に直結します。
たとえば「木々に囲まれた場所」や「風のあたりにくい低地」といった、風の影響を受けにくい場所を選ぶことで、テントが風にあおられるリスクを軽減できます。
平地や高台などは見晴らしはいいものの、遮へい物がなにもなく、風に対する抵抗力が皆無となってしまうので避けたほうが無難です。
また、砂地や石が混じっているような、ペグが固定しにくい硬い地面にテントを立てる場合は、よりいっそうの注意が必要となります。
下の記事では、「テント設営に向いている場所」「テント設営に向いていない場所」の詳細を紹介しています。あわせてご覧ください。
>>テントの設営場所、選び方のポイントや注意点|設営NGな場所も解説
備え2 テントの入口は「風下」にする
風のとおり道を考えるうえで、テントの入口の向きは重要なポイントです。
夏場などは通気性を考えて、入り口を風上にしたくなるところですが、これは誤りです。
テントの入口を風上に向けてしまうとテント内に風が入り込んでしまい、最悪の場合、飛ばされてしまうことも考えられるでしょう。
ほこりや雨風も入りやすくなるため、テントの中が汚れる可能性もあります。
入り口を風下に設営すれば、テント内に風が入り込むのを防ぐことができます。
備え3 車を風よけに使う
風をさえぎるものがない平地でキャンプをする場合、車は大きな風よけとして機能します。
とくに、ワンボックスカーなどの大型車やキャンピングカーなどを使用している場合は、風の影響を大きく軽減できるでしょう。
また、テントを支えるガイロープのうち何本かを車に固定すれば、テントの安定性をさらに向上させることができます。
備え4 ペグを頑丈で長いものに変える
テントを地面に固定するペグは、長くて頑丈なものにしましょう。
短いペグや細いペグだと、風の影響でテントがあおられたときに、かんたんに抜けてしまう可能性があります。
また、プラスチックやアルミなどの軽量素材は強度が弱いです。そのため、強風で引っ張られると、折れてしまう恐れもあります。
テントの倒壊を避けるには、鍛造ペグなどの長くて太い丈夫なペグを使用して、テントの安定性を高めることが重要です。
ただし、どのようなペグが適切かは、フィールドの状況によっても異なります。
ペグの種類・素材、使い分け方法については、下の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にご覧ください。
>>ペグの種類はサイトによって使い分けよう!ペグハンマーの選び方についても解説
備え5 ペグの打ち方を見直す
テントの固定力はペグの打ち方一つで大きく変わります。
正しい角度でペグを打ち、ガイロープをしっかりと固定することで、テントが風にあおられるリスクを減少させることができます。
ペグの角度がガイロープに対して水平に近ければ近いほど、少ない力でもかんたんに抜けてしまうでしょう。
ペグを打つ際は、ポールの延長線上に、ガイロープに対して60〜90度の角度で打つことで、地面にしっかりと固定できます。
ペグの頭が地面に埋まるぐらい打ち込めば、さらに強度は高まります。
また、細くて短いペグしかない場合は、一つのガイロープに対して2本のペグを打つのもよい方法です。
この場合は、2本のペグを並べて打つのではなく、クロスするように地面に固定すれば、より強度を増すことができます。
ペグの正しい打ち方や、風の強い日の打ち方については、下の記事で画像付きで解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
備え6 ガイロープの数を増やす
風の影響に不安があるときや、キャンプ中に突然強風が吹いてきた場合には、ガイロープの数を増やすのもおすすめです。
強度を高めたい場合は、太めのガイロープを選びましょう。ガイロープの直径が太いほど強度は高まります。
ただし、その分重量が増えてかさばってしまうので注意してください。
「ガイロープは消耗品」と割り切って考えて、キャンプに行く際は念のため予備や変えのものを用意しておくようにしましょう。
備え7 タープを接続している場合はたたむ
タープとは、雨や日差しをさえぎってテントの居住性を広げる、「屋根」の役割を果たすキャンプギアです。
一枚の大きな布のため、風の影響をもろに受けやすく、風への抵抗力はテント以上に弱い特徴があります。
タープが風にあおられて、テントにまで影響を及ぼしてしまうというのはよくある話です。
テントとタープを直接連結して使用している場合は、少しでも風が強くなってきたと感じたら、いさぎよくタープをたたむようにしましょう。
備え8 天気予報で風速に注目する
山の近くのキャンプ場に行く場合は、常に天気の動向をチェックして「風速」に注意するようにしましょう。
キャンプに出かける際、現地の天気を調べておくのは、キャンパーとしての常識です。
あらかじめ、風向きがわかるアプリなどをスマートフォンにインストールしておくと便利です。
また、管理人などがいるキャンプ場であれば、チェックイン時に管理人やスタッフの人たちから情報収集しておくことをおすすめします。
備え9 危険なときは中止または撤退する
天気の急変で雷雨や突風などに襲われるなどして、キャンプ中に危険を感じたら、キャンプを中止または撤退することをおすすめします。
危険を及ぼすほどの強風や悪天候が予測される場合は、キャンプを中止する勇気を持つことも重要です。
これは、自分だけでなく同行する家族や友人の安全を守ることにもつながります。
なお、ほとんどのテントは平均風速が秒速5〜7mの状態になると、通常での使用が難しくなるといわれています。
筆者の個人的な見解では、秒速5m程度でも風の影響をかなり強く感じます。
タープの設営自体が難しくほぼ使用不可能ですし、軽い椅子などは倒れてしまうケースもありました。
当然、テントも幕体がバタバタとあおられっぱなしで落ち着きません。
このような状況では、安心してキャンプを楽しむことは難しいのではないでしょうか。
気象庁の発表するデータでは、秒速10~15mの風を「やや強い風」と定義しており、次のような状態になるとしています。
- 風に向かって歩きにくい
- 傘をさせない
- 樹木や電線が揺れはじめる
- 高速道路で運転していると車が横に流される感覚を受ける
こうした状況になると、布とポールだけで作られた「仮の宿」で安心して過ごすことなどできないでしょう。
少しでも不安なときは天気予報などに注意をはらい、秒速10m以上の風が観測されるような状況下では、速やかに撤退して車の中や管理棟などに避難することをおすすめします。
テントが倒壊しそうなときの4つの対処法
キャンプ中に突然の強風や悪天候に見舞われることは、キャンパーにとって避けられないリスクです。
しかし、急に強い風が吹きはじめたときなどに、適切な対処をおこなうことで、テントの倒壊を防ぎ、安全にキャンプを楽しむこともできるでしょう。
ここでは、テントが倒壊しそうなときの具体的な対処法を詳しく解説します。
対処法1 ペグやロープを補強する
ペグの打ち込みを深くしたり、ロープの張りを強くしたりすれば、地面との固定力がアップします。
また、前述したようにガイロープやペグの本数を追加すれば、テントの安定性をさらに高めることが可能です。
近年販売されているテントの多くは、すべてのガイロープやペグを使わなくても形状を保つことができるため、本来取り付けるべきガイロープやペグを省略して設置している方が時々います。
しかし、テントの機能を最大限に発揮して、安全を確保するためには、メーカーが推奨するガイロープやペグはすべて使用することが望ましいです。
強風で不安に感じる場合は、取り付けが必要なガイロープやペグをすべて設置したうえで、ペグの2本刺しやガイロープの追加をしていくようにしてください。
対処法2 テントを張り直す
倒壊しにくいテントの条件は「低くて小さい」ことです。
ガイロープやペグの張りを調整しただけだと不安が残る場合は、ポールを入れ替えたり長さを調節したりして、「できる限りテントを低くして地面に近づける」ようにします。
あわせて、次のことにも注意してください。
- テントと地面の間に隙間があるようならふさぐ
- 張り出しとなる部分はすべてたたむ
- テントの入り口をしめる
また、設営場所の移動や、車を移動させて風よけ対策をするなど、できることはすべておこない、極力テントが風であおられない工夫をします。
対処法3 焚き火などの火を始末する
強風や突風が予想される場合、火を扱うのは危険です。
風が強くなってきたら、焚き火やバーベキューの火をすぐに消して、火種を確実に処分しましょう。
また、火を囲んでいる石やブロック、焚き火台なども飛ばされるリスクがあるため、安全な場所に移動させることをおすすめします。
ガスバーナーの使用も避けて、ランタンも火を使わないLEDのものだけを使用するようにしてください。
WAQでは、手のひらサイズで持ち運びしやすいLEDランタンを販売しています。
防水・防塵に加え、スマートフォンの充電もできる便利な機能が付いています。
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対処法4 周辺を片付ける
テントの前室やテント周辺に設置してある椅子やテーブルなどのキャンプ道具は、すべてテントの中にしまっておきましょう。
風に飛ばされてテントや人にあたったり、周辺のキャンパーに迷惑をかけないようにするためにも、これは重要な心得です。
とくに、軽いものや飛びやすいものは優先的に収納しましょう。
テント内に入りきらない場合や不安に感じる場合には、車の中にしまったり完全にたたんでバッグなどにしまっておいたりすることで、二次災害の危険性を最大限おさえることができます。
テントが倒壊したときの5つの対応
ペグが抜けたりポールが折れたりしてテントが倒壊するのは、キャンパーにとって非常に危険な状況です。
強風や悪天候のなかでの倒壊は、怪我やさらなる損傷のリスクが高まります。
そうした緊急時には、まずなによりも冷静に適切な対処をすることが、安全を確保するための鍵となるでしょう。
ここでは、万が一テントが倒壊してしまったときの対応について、順を追って解説します。
対応1 冷静に状況を把握する
突然テントが倒壊してしまったら、ほとんどの人はパニック状態になるかもしれません。
しかし、焦ってしまうと冷静な判断や対応ができなくなります。
そのため、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせて、置かれている状況を把握しましょう。
家族や友人とキャンプに来ている場合であれば、同伴者の安全確認も忘れずにおこないます。
対応2 テントのポールを外す
テントが倒壊した場合、まずは「ポールを外してテントを地面に固定」しましょう。
これにより、風の影響を受けにくくし、さらなるダメージを防ぐことができます。
このときにテントを撤収してしまうのもよいですが、突然倒壊してしまったのなら、テント内には多くのキャンプ道具が残ったままかと思われます。
テントを倒壊させるほどの強風のなかで、それらすべてを撤収するのは現実的ではありません。
まずは、風上側にあたるテントの幕体をペグでしっかりと地面に固定し、「地面に布だけが張り付いている」状態にして、周囲に迷惑をかけるなどの二次災害を防ぎます。
対応3 安全な場所へ避難する
テントの安定を確保したら、次に自分自身と同行者の安全を確保します。
車の中や管理棟、トイレ塔などの風や雨の影響を受けにくい場所へと避難しましょう。
とくに、雷を伴ったり強風が続いたりしている場合は、テントの近くにとどまることを避け、高い木の近くからも離れた場所に避難します。
なお、避難する際は、必要最低限の荷物や貴重品を持っていくことを忘れないようにしましょう。
濡れては困るものや寒さ対策に必要なもののほか、食料や水などの生活必需品、救急用品を優先的に確保します。
キャンプ中は万が一の事態に備えて、これらのものをできるだけ一つにまとめておくのも、安全なキャンプを楽しむためのコツです。
対応4 テントの修理や再設営をする
安全が確保されて天気も落ち着いてきたら、テントの修理や再設営を考えます。
ポールの破損やテントの裂け目など、ダメージの状況を確認し、修理キットや予備のポールなどで応急処置が可能であれば対処しましょう。
ただし、一度曲がってしまったポールをもとの状態に戻しても、強度はいちじるしく損なわれています。
あくまで緊急時の対処と考えるようにしてください。
対応5 事後の対策を考える
風に限らずどのような気象条件が原因でも、一度テントが倒壊すると再び同じ事態が発生するリスクは高まります。
そのため、倒壊後の対策をしっかりと考えることが重要です。
具体的には、次のことを検討します。
- テントの設営場所の見直し
- 風よけの工夫
- テント自体の強度を上げる対策
また、前述のとおり一度倒壊してしまったテントは、応急処置をほどこしても部品の強度が落ちていることも考えられます。
安全第一を心がけるのであれば、なるべく早めに撤収することを検討したほうがよいでしょう。
倒壊でテントが破損した場合の対応
万が一テントが倒壊して破損してしまった場合は、残念ながら同じテントを使用し続けることができない可能性があります。
そこで本章では、テントが倒壊によって破損した場合の対処法を詳しく紹介します。
- 対応1 修理を依頼する
- 対応2 テントを買い替える
対応1 修理を依頼する
ガイロープやペグが破損した場合は、買い替えることで対応できます。
幕体が破れた場合は、小さな穴などかんたんなものであれば、自分で修理することも可能です。
しかし、大きな破れやファスナーの破損などがある場合は、メーカーに修理を依頼することをおすすめします。
ポールが折れたり曲がったりした場合は、自分で直したり補強したりしても、強度が落ちてしまうため今後の使用に不安が残ります。
この場合も、メーカーに連絡して、部品ごと新しいものに買い替えるようにしましょう。
対応2 テントを買い替える
ガイロープやペグなどは消耗品なので、それ単体の買い替えで対処できるでしょう。
しかし、幕体の大きな破れやポールの破損は、テントそのものの耐久性に大きく影響し、修理代も高額になる可能性も考えられます。
修理代と比較したときに、新しいテントに買い替えたほうがよい場合も少なくありません。
まずはメーカーに連絡をして状況を説明し、保証が効くようであれば使用しましょう。どの程度の修理代がかかるか見積もりをとります。
そのうえで、買い替えたほうがほうがよいと判断したのであれば、新しいテントを購入する選択肢もあります。
アウトドアブランドのWAQでは、初心者の方でも取り扱いやすい「ワンポールテント」や「ドームテント」を販売しています。
それぞれのテントには拡張できるオプション品も充実しているので、幕内のレイアウトの幅も広がりますよ。
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テント倒壊の危険を排除して安全で楽しいキャンプを楽しもう
キャンプは楽しさがある反面、自然の厳しさや予期せぬリスクが待ち構えています。
そのなかでもテントの倒壊は、キャンプ中に起こりえる自然がもたらすリスクのひとつです。
テント倒壊の原因は、風・雨・雪などが挙げられます。とくに強風はテントにとって強敵です。
テントが倒壊してしまった場合は、本記事で解説した内容を参考にして冷静に対処しましょう。
本記事をきっかけに、キャンプでの事故が一つでも減り、楽しい思い出だけを持って帰れるキャンパーさんが一人でも増えてくれれば幸いです。