冬キャンプで寝るときの寒さ対策|寝床を作るポイントも紹介

冬キャンプで寝るときの寒さ対策|寝床を作るポイントも紹介

冬キャンプでは日中の寒さ対策と同じく、寝るときの寒さ対策も欠かせません。

そこで今回は、下記の内容について解説します。

  • 冬キャンプで寝るときに寒くなる理由
  • 冬キャンプで快適に寝るための寒さ対策

ぜひ本記事の内容を参考に、寒い冬でも快適な夜を過ごして、楽しい冬キャンプの思い出を作りましょう。

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    この機会にぜひチェックしてみてください!

冬キャンプで寝るとき寒くなる2つの理由

冬キャンプで快適に寝るためには、入念な寒さ対策が必要です。

まずは寝るときに寒くなる原因をおさえておきましょう。寝るときに冷える原因には、主に以下の2種類があります。

  • 気温の低下による影響
  • 放射冷却による影響

それぞれの原因について、詳しく解説します。

気温の低下による影響

冬は地球の公転&自転の影響から、太陽の光や熱を受ける時間が少なくなるため、気温も低下します。

とくに高地であればあるほど、耐えられないほどの気温となることもあるでしょう。

刺すような寒さに対して、いかに負けずに寝ることができるかが、冬キャンプの夜を快適に過ごせるかどうかの分かれ目です。

放射冷却による影響

冬は放射冷却の影響で、夜〜朝方にかけて冷え込みが厳しくなり「底冷え」が起こります。

「放射冷却」とは、地面から熱が放射されて、冷える現象のことをいいます。

放射される熱を閉じ込める雲がないときや乾燥しているときは、とくに冷え込みやすくなります。

冬の冷たい地面に直接寝転がろうものなら、底冷えが厳しく体温もどんどんうばわれてしまいます。

このように、地面からの影響をシャットダウンし、体にダメージがこないようにする寒さ対策も重要です。

冬キャンプ用に寝床を作る6つのポイント

冬キャンプ寝床を作る6つのポイント

次は、冬キャンプ用の快適な寝床の作り方を考えてみましょう。

それぞれの対策が、「冷気」と「地面からの底冷え」どちらへの対策なのかを理解しておくことで、より効果的な寒さ対策が取れます。

ポイント1 高性能な寝袋を用意する

寒さの厳しい冬キャンプで快適に眠るコツの一番かんたんな方法は、高性能な寝袋を用意することです。

寝袋にはそれぞれ、次の2つの使用温度帯が定められています(記載のないメーカーもあります)。

快適使用温度:快適に眠れる最低温度、通常この温度までで使うのがおすすめ
限界使用温度:その寝袋が耐えうる限界の使用温度、ギリギリの温度のためここを過信しすぎると危険

快適使用温度や限界使用温度の値が低ければ低いほど、寒さに強い寝袋といえます。

寝袋を選ぶ上で頭にいれておきたいのが、必ずしも「高性能=高価」とはいいきれないことです。

もちろんあまりに安価な寝袋の中には、冬場の使用には適さない快適な温度下でしか使用できないものもあります。

とはいえダウン製品の中には、同じくらいの性能だとしても、素材によって高価格ということもあります。寝袋を選ぶ際は、価格ではなく、性能で選ぶようにしましょう。

また、寝袋と体の間にある空気の層は、自身の体温で温まります。それをできるだけ逃さないよう、なるべく体の形状に近く寝袋との間にスキマが開かないマミー型などの寝袋を使用するほうが、より温かく眠ることができるでしょう。

なお、限界使用温度などによる詳しい寝袋の選び方などは、以下の記事もご参考にしてください。

ポイント2 寝具を重ねて使う

高性能な寝袋を用意するのが、冬キャンプの寝床作りの基本です。しかし、そうはいっても必ずしも高性能な寝袋が用意できるとは限りません。

そのような場合は、寝具を重ねて使うのもおすすめです。

  • インナーシュラフと呼ばれる寝袋専用のシーツのようなものを使う
  • 毛布をふたつ折りにして寝袋の中に入れてくるまる
  • 夏用の封筒型寝袋を広げて布団のように上からかける

上記のように、工夫次第で快適に眠ることができます。

ポイント3 敷物・マット類に気を配る

マットの弾力

どれだけ高性能な寝袋を用意したとしても、地面に接している体の下側は体重によってつぶれてしまうため、保温効果はいちじるしく下がります。

そのため冬キャンプで快適に眠るためには、寝袋とあわせて、底冷えを遮断するためのマットを使うのがおすすめです。

「テントのグランドシート」と「地面の凸凹をやわらげるマット」は、熱を遮断するR値(断熱力を表す数字)の高いものに変えると高い断熱効果が期待できますよ。

寝袋とマットを使って寝るときの、組み合わせ方の事例は、下記の画像も参考にしてください。

マット寝スタイル

エアマットとウレタンマットのよさを組み合わせた高性能のインフレータブルマットは、寝心地だけでなく断熱効果の点でもすぐれています。厚さ5cm以上の製品を利用すれば、地面から冷えもしっかり遮断できます。


なおWAQでは、厚さ8cm「インフレータブル式マット」と、厚さ10cm「WAQ RELAXING CAMP MAT」を販売しています。

厚さ10cm「WAQ RELAXING CAMP MAT」は、シングルとダブルの2サイズ展開です。

断熱性を表すR値は、以下のとおりです。

種類 R値
インフレータブル式マット 6
WAQ RELAXING CAMP MAT
(シングルサイズ・ダブルサイズ)
10.5

どちらも断熱性が高いため、真冬のキャンプでも安心です。冬キャンプの寒さ対策としてキャンプマットの購入を検討している方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。


下記の記事では、インフレーターマットのメリット&デメリットや使用できる年数の寿命、選び方で失敗しないためのポイントについて解説しています!ぜひこちらもあわせてご覧ください。

また、シートとマットの間に、いわゆる銀マットのアルミ部分を上にして挟んで敷けば、体側から発する熱を反射させるため、体温で暖められた寝袋内の熱が下部に逃げるのを防ぐ効果があります。

テント内にブランケットなどを敷き詰めるのも、地面からの冷えを防ぐ有効な手段です。

ポイント4 キャンプコットを利用する

マットとコットの組み合わせ

冬キャンプでは、荷物に余裕があればキャンプ用のコットを利用するのが、もっともかんたんな寒さ対策です。

コットを使えば、脚部の高さがある分、地面と寝床の位置も離れます。

真冬のキャンプでグランドシートを敷かない地面むき出しのスタイルでも、【コット→マット→寝袋】の順番で設置すれば、ほぼ底冷えの影響を受けずに寝ることができるでしょう。

コット寝スタイル

また、コットの下に銀マットのアルミ面を上にして敷いておけば、さらなる断熱効果も期待できますよ。


なおWAQでは、ロータイプ・ハイタイプと高さを変えられる「2WAYフォールディングコット」を販売しています。

地面と高さが取れるため、冬キャンプの寒さ対策だけでなく、夏キャンプの暑さ対策にもおすすめです。

寝る以外にも、荷物置きやベンチとして活用できるため、1台持っておくと重宝します。ぜひこの機会にご覧ください。

WAQコット

ポイント5 湯たんぽを使う

足元を温めたいときは、湯たんぽの利用をおすすめします。

  • 寝る少し前に湯たんぽを入れて寝袋の中をあたためる
  • 寝袋の中で太ももの間や足元に置いてあたためる

上記のように、湯たんぽで足元を温めると、気持ちよく眠りにつけます。

専用の湯たんぽではなくとも、手持ちのボトルなどにお湯を沸かして入れるだけで、温かさを数時間保ってくれます。(使用する際は、耐熱温度を確認してください)

湯たんぽを利用する際は、必ずタオルや専用のカバーでくるむようにして、ヤケドには注意してください。

ポイント6 カイロを使う

冬の寒さ対策といえば、使い捨てカイロを利用することを思いつく方も多いのではないでしょうか。

夜寝るときにも、カイロを使うことで温かさを保つことができます。

ただし、ひとくちにカイロといってもいろいろな種類があり、それぞれに特徴がありますので注意してください。

代表的なカイロの種類は、以下のとおりです。

使い捨てカイロ

袋から取り出せば化学反応で発熱し、手軽に暖を取ることのできるおなじみの商品です。寒さの厳しい冬には通常の使い捨てカイロでは寒さに負けて効果がない場合もあるので、高温タイプがおすすめします。

充電式カイロ

USBなどの充電式で、繰り返し利用できるカイロです。製品によってはLEDライトやモバイルバッテリーとして利用できるタイプもあります。

オイル式カイロ

ベンジンやジッポー用のオイルなどを燃料として、発熱させる仕組みのカイロです。燃料を使用したとはいっても、発熱の仕組みは燃焼ではなく化学反応ですので、安全性は問題ありません。

木炭カイロ

コンロ内にある石綿の内側に、燃えた炭のカケラや豆炭を入れることで、その熱をやんわりと表面に伝えるカイロです。サイズもいろいろな種類があります。

自分の好みや使いやすいカイロを選ぶのがおすすめです!

ポイント7 電気カーペットや電気毛布を使う

近年ではキャンプにポータブル電源を持ち込んだり、オートキャンプ用の電源付きサイトを利用したりすることも増えてきました。

そうした電気を利用するスタイルのキャンプでは、電気カーペットや電気毛布を利用するのがもっとも手っ取り早い寒さ対策です。

寝袋と電気毛布を組み合わせたり、テント内に電気カーペットを敷いたりすれば、かんたんにあたたかい寝床が作れますよ。

寝床以外の冬キャンプ寒さ3つの対策

寒さ対策は寝床の工夫以外にも、いくつかの対策を取ることができます。

ここでは、寝床以外の冬キャンプにおける寒さ対策について、いくつかご紹介いたします。

対策1 寝るときの服装

寝るときはできるだけ厚着をして寝袋に潜り込んだほうが温かく眠れそうと思いきや、必ずしも正解とはいえません。

ダウンジャケットのような断熱性の高い服を着込んでいると、体温を外に放出しないので、寝袋が持つ保温性が役に立たない場合もあります。

また、あまりに厚着をしての睡眠は、体が重く窮屈で身動きができない分、かえって疲労が溜まってしまいます

  • 寝るときはスウェットなどの動きやすい軽めの服装にする
  • 厚手の靴下や手袋、さらにネックウォーマーなどを組み合わせ

上記のような服装にすることで、温かく快適な睡眠が得られるはずです。

なお、唯一寒さから防ぐものがなにもない顔面の防寒対策としては、マスクを付けて寝るだけでもずいぶんと感じる寒さが違いますので、どうぞお試しください。

対策2 寝る前に温かい飲み物を飲む

寝床や服装といった直接的な工夫ではなく、寝る前に体を温める効果のある飲みものを飲むのも、冬キャンプの寒さ対策としておすすめします。

はちみつで甘みを加えたショウガ湯や、レモンを加えたり紅茶と合わせたり、さまざまなレシピで試してみてください。

荷物の端に、ショウガ成分の入った乾燥スープなどを忍ばせておくのもよいですね。

ただし、コーヒーや緑茶などは、カフェイン成分が強くかえって体を冷やしてしまう場合もありますのでご注意ください。

対策3 テント内の灯りにひと工夫

自身の体温や湯たんぽの熱などで温まった寝袋内の空気を、できる限り逃さないのが夜を温かく過ごす一番のコツです。

例えば、寝る前に寝袋に潜り込み読書をする場合など、電気を消そうと体を動かすだけでもせっかくの温まった空気は逃げてしまいます。そのようなときは、リモコン付きのLEDライトを利用してみてはいかがでしょうか。

テント上部にぶら下げたランタンや、読書灯として寝床のそばにおいたライトなどを、リモコンで操作できるこれらの製品があれば、体の動きを最小限に抑えたまま電源のオン・オフを行うこともできます。

最近は、スマートフォンのアプリで電源や明かりを操作できるタイプもありますので、試してみるのもおすすめです。

冬キャンプでは寝袋の性能に気をつけて!カイロや電気毛布なども利用してあたたかく眠ろう

冬キャンプで快適に眠るための、寒さ対策を施した寝床の作り方と、寝るときの工夫についてご紹介しました。

はじめて冬キャンプに訪れた初心者キャンパーが一番悩まされるのは、想像以上の寒さで夜よく眠れなかったということでしょう。

これでは、せっかくのキャンプを楽しい思い出で終わらせることはできません。

つまり、快適な睡眠を取ることができれば、どんなツラい気象条件のもとでも、楽しいキャンプの思い出になるはずです。

本記事で紹介した工夫などを組み合わせて、どうぞ楽しい冬キャンプの思い出をたくさん作ってください。

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