キャンプシーズン、暖かく過ごしやすい季節になると気になってくるのが虫の存在です。
大自然を満喫できるアウトドアキャンプに虫はつきものですが、ときには身の危険に関わるような虫もいます。キャンパーとして自身や周りの人を守るための知識は、もはや必須!
そこでこの記事では、以下の内容をお伝えします。
- キャンプで遭遇する虫の種類
- 虫刺されを避けるための方法
- 虫よけグッズの選び方
キャンプでの虫対策を具体的に幅広く解説し、グッズを使わない基本的な対策から、虫対策に使えるWAQの便利アイテムもいくつかご紹介します。
ぜひ最後までご覧になって快適なキャンプライフを手に入れてくださいね。
キャンプで遭遇する虫
キャンプで遭遇する虫の知識があると、万が一、被害にあっても落ち着いて対処しやすくなります。
ここでは代表的な虫の種類と特徴、対策方法をあわせて解説します。
注意すべき虫の特徴と対策
まずは、注意すべき虫の種類と特徴を覚えておきましょう。
基本的に虫は気温が20℃近くになると活発になります。吸血性のある虫のなかでも産卵に関わる蚊やアブはしつこく追いかけてくる個体も。
刺されたりかまれたりすると感染症になることもあるので、被害にあわないための予防が重要です。
タブをクリックすると、その虫の特徴や刺されたorかまれたときの症状と対策をチェックできます。
ガ(蛾)
- 特徴
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- 体毛に毒針を持つチャドクガに注意が必要。
- 幼虫(毛虫)も毒針毛が無数についており大変危険。マユにも毛がついているので触れないようにする。
- ランタンや焚き火などの光や紫外線に寄ってくる走光性がある。
- 症状
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- 接触すると毒による痛み、腫れ、かゆみなどの皮膚炎を起こす。
- 手で払ったり潰したりしないように注意する。
- 対策
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誘蛾灯やランタンでの対策が効果的。
ブヨ(ブユ)
- 特徴
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- 3〜10月頃にかけて注意が必要。
- 川や湖など水辺近くに生息する。
- 涼しい朝と夕方に活発になる。
- ハエより少し小さく羽音も小さい。
- ノコギリ状の口で皮膚をかみ切って吸血する。
- ランタンや焚き火などの光に寄ってくる走光性がある。
- 症状
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- 刺されたときは麻酔により自覚症状は少ない。
- 数時間〜半日以降に毒によるかゆみが出て、歩けないほどの腫れや水脹れのような症状に。発熱するケースもある。
- アナフィラキシーショックにより2回目以降に重症化するケースもあるので十分に注意する。
- 対策
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暗い色の服を着ない、誘蛾灯やランタンでの対策、イカリジンやディート成分の虫よけ剤が効果的。
ムカデ
- 特徴
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- 3〜10月頃の低地や低山に注意。
- 夜行性で暗くて湿気の多い場所を好む。
- 夜中にテントや靴の中に入り込むことがある。
- 症状
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- 鋭い毒牙にかまれると炎症と激しい痛みをともなう。
- めまいなどの全身症状が出るケースもある。
- 対策
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- 地面用の虫よけ剤やコットの利用が効果的。
- エサであるゴキブリが寄ってこないよう食材を出しておかないこと。
蚊
- 特徴
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- 4〜11月中旬にかけて活動する。
- 水辺で産卵するため川辺や池などに多く見られ、草むらや茂みに隠れている。
- 炭酸ガスや皮膚のにおい、温度を感知して吸血する。
- 症状
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かゆみや炎症をともなう。感染症になるケースもある。
- 対策
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虫よけ剤が効果的。
アブ
- 特徴
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- 6〜9月頃にかけて水辺などの湿地に生息する。
- ハエの仲間で見た目も似ているが、ハチのような色と模様をしている。
- ブンブンと音を立てて飛び回る。吸血性がある。
- 症状
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刺されると毒による痛みとかゆみが発生し、体調によりパンパンに腫れ上がる。
- 対策
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- 二酸化炭素に寄ってくるため車の排気ガスを出さないように注意。
- 暗い色の服を着ない。虫よけ剤が効果的。
スズメバチ
- 特徴
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- 7〜10月頃は攻撃性が高くなる。
- 低地から低山に生息している。
- 毒性が高く刺されると命に関わることもある。
- 肉、魚、樹液、アルコール、甘い飲料のにおいによってくる。
- 症状
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刺されると毒による強い痛みやアレルギー、アナフィラキシーショックを引き起こす。
- 対策
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- 食品はこまめにしまう。
- 暗い色の服を着ない。
- 近づかない、刺激しないが鉄則。
マダニ
- 特徴
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- 一年を通して注意が必要。
- 笹薮や藪の中に潜んでいるのでかき分けて入らないこと。
- 歩いているときに足元から這い上がってくる。
- すぐには刺さず、頭部や脇腹などの柔らかい場所を好んで吸血する性質がある。
- 症状
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一度刺されると十分に吸血するまで何日も離れず、腫れやかゆみの他、感染症のおそれもある。
- 対策
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イカリジンやディートが含まれる虫よけ剤が効果的。
ハエ
- 特徴
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- 人が生活している環境に生息する。
- 動物の死骸やフン、生ゴミに発生。
- 病原菌を運ぶ。
- 症状
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感染症のおそれがある。
- 対策
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食べ物を放置しない。
これらの虫から身を守るためにも、キャンプ場での就寝時にはメッシュのインナーテント内で安全に過ごすことをおすすめします。活動時は、後述で紹介するさまざまな虫対策を組みあわせるのが効果的です。
キャンプ場の販売店には虫対策のグッズが売られていることもあります。忘れてしまったら積極的に活用していきましょう。
スズメバチは刺激しないのが鉄則!
上記で紹介した虫のなかでも、厄介なのがスズメバチです。
スズメバチには、とにかく近づかないのが一番の対策です。フリーサイトを選ぶ際には、スズメバチの巣があるかどうかチェックします。もし、巣やスズメバチに遭遇したら刺激をしないことが鉄則です。
羽音を立ててアゴをカチカチと鳴らす警告音や、周りを飛び回っていたら怒っている証拠です。音や動きに反応するので、手を振り回す、走って逃げるといった行為は刺激してしまいます。静かに屈んで、少しずつ後退しながら20m以上離れるようにしましょう。
土の中に巣を作るオオスズメバチにも注意!フリーサイトでキャンプ地を決める際は、木の根元や落ち葉の下などに巣がある可能性もふくめて注意を払うようにしましょう。
キャンプフィールドでも食べ物はすぐにしまい、なるべく明るい色の服を着用するのがおすすめです。
吸血性のある虫に刺されたときの応急処置
蚊に刺されたら殺菌作用のあるかゆみ止め薬を塗るのが一般的です。かきむしるとかゆみが広がるため、対策には貼るタイプのかゆみ止めがおすすめ。
なお、毒性を持つ虫からの被害にあったら、この5点を守りましょう。
- 毒をできるだけ体外へ出す
- 腫れがあれば冷やす
- 薬を塗る
- かきむしらない
- 病院へ行く
気付いたらすぐに刺された部分を指でつまみ、できるだけ毒をしぼりだします。
このとき、針が刺さっていたら粘着テープやピンセットで取り除きましょう。
刺された直後であれば(約2分以内に)にポイズンリムーバーを使います。ポイズンリムーバーは1,000円ほどで手に入るので用意しておくと安心ですよ。
ポイズンリムーバーがなければ、すぐに患部を流水にあて、毒や唾液をしぼるようにしながら洗い流します。ただし、症状を広げるので、こすらないことが大切です。
なお、多くの虫の毒は水溶性ですが、ムカデの毒はタンパク質であることから43〜45℃のお湯で洗うと症状が緩和されると考えられています。ただし、急いでかけて火傷してしまうことやお湯を用意するのに時間もかかるため、水洗いを優先しましょう。
その後、腫れていたら氷などで冷やします。なければ流水で長めに流します。冷却後には、虫刺され用の抗ヒスタミン薬やステロイド系外用薬を塗って炎症をおさえ、塗ったあともかきむしらないようにしましょう。
応急処置後は、経過観察を怠らないこと
刺されてしまったときの応急処置はあくまでも緊急時です。刺された直後は大したことがなくても、翌日〜3週間後に急に腫れ上がり重症化することもあります。
条件や人によって反応は大きく違うので経過観察を怠らないようにしてください。
- 蕁麻疹
- 呼吸困難
- 発熱
- めまい
これらのような全身症状をともなう場合は、速やかに病院へ行き、専門家の対処を受けるようにしましょう。数日後に感染症が発覚する場合もあります。
マダニに刺されたら無理に引きはがさない
マダニは一度皮膚にかみついたら1週間以上離れずに吸血し続けます。まずは無理に引きはがそうとしないようにしましょう。
マダニは吸血するとき、固着するためのセメント様物質を唾液とともに放出します。そのため、引きはがすと口や頭などの体の一部が皮膚に残ってしまい、皮膚ごと切り離すことになるケースも。すぐに医療機関に行き、適切に処置してもらうことが大切です。
救急セットを備えておこう
虫刺されに注意しつつも、刺されたらすぐに対処できるよう救急セットも備えておきましょう。応急処置は用意したグッズにメモしておくと、突然のパニックに備えられますよ。
虫刺されを避けるための基本的な方法
ここでは、普段から活用できる虫刺され予防の基本的な方法を解説します。
- 方法1 なるべく肌を露出しない
- 方法2 虫よけウェアを活用する
- 方法3 濃い色の服を着ない
- 方法4 甘い香りを身につけない
- 方法5 虫を家に持ち帰らない
方法1 なるべく肌を露出しない
虫は肌の温度や汗のにおい、息に含まれる二酸化炭素などに引き寄せられます。
虫対策の基本は、できるかぎり「肌を露出しない」「汗をこまめに拭う」ことです。夏なら定番ともいえるTシャツに短パン、裸足にサンダルは危険なファッションの代表です。下記のようなポイントをおさえた服装を選びましょう。
- 頭には帽子
- 首にはタオル
- 脚には長ズボンに厚手の靴下、スカートにレギンス
- サンダルではなく靴
タオルは汗をすぐに拭き取るのにも便利です。ブヨのような虫は薄手の生地や靴下を貫通して刺してくるため、なるべく厚手の生地を着用します。
帽子は頭上から落下してくる可能性がある毛虫などの対策にも有効です。木の下や林間サイトは頭上にも注意を払いましょう。
露出しないといっても暑い時期は限度がありますよね。夏は下記で紹介する防虫グッズも活用しながら、暑さ対策も忘れずにしてくださいね。
方法2 虫よけウェアを活用する
虫よけグッズとして、虫よけ機能のあるタオルや帽子、アームカバーなどが発売されています。
繊維に防虫の特殊加工が施してあり、防虫剤が揮発するタイプや、防虫剤カプセルが生地に練り込まれているタイプなどがあります。
ただし、小さな虫対策には期待できるものの、すべての虫に効果があるわけではないので、基本の防虫対策と並行して使用するようにしましょう。また、肌が弱い敏感な人は肌荒れの原因になることもあるので、重ね着がおすすめです。
防虫機能は、洗濯してもある程度キープできること、ヒトパッチテストで安全確認されたものを購入すると失敗しにくいですよ。
たとえば、Foxfireの防虫・紫外線カット素材「スコーロン」を使った長袖シャツやパーカーは、これらがクリアできているアイテム。通販はスポーツ用品店で約1〜2万円ほどで購入できます。余裕があれば活用してみましょう。
方法3 濃い色の服を着ない
虫の多くは濃い色に集まる習性をもっています。一部の虫は、蛍光色にも集まる習性があるのでそういった色の服の着用は避けるのが無難です。
黒に近い色よりは、薄い白っぽい色を選ぶことで虫の被害を減らしましょう。
方法4 甘い香りを身につけない
甘い香りは虫を引き寄せます。とくにフローラル系の甘い香りを好む虫が多いようです。下記のような香りは、極力身につけないことをおすすめします。
- 香水
- 整髪剤
- 柔軟剤
- 香りの強い化粧品
ベタつきのあるヘアスタイリング剤は、物理的にも虫をくっつけるので使わない方がいいでしょう。
虫が苦手な香り
フローラル系の香りとは反対に、ハーブや柑橘系の香りを嫌う習性があります。整髪料を使うなら、これらの香りが含まれたものがおすすめ。キャンドルやアロマなどのおしゃれアイテムとしても使える香りです。
- シトロネラ
- レモングラス
- レモンユーカリ
- ペパーミント
- シダーウッド・アトラス
- ラベンダー
- ゼラニウム
方法5 虫を家に持ち帰らない
テントやタープ、または服やブランケットに虫がまぎれている可能性もあります。知らないうちに家に持ち帰ってしまうのは避けたいですよね。以下を徹底するようにしましょう。
- キャンプギアやテントは撤収時にサッと汚れを払ってから収納する
- 帰宅後は早めに入浴し、衣服やブランケットはすぐに洗濯
- 洗えない布類は天日干しでよく乾燥させる
とくにマダニは乾燥に弱いので、しっかり乾燥させるのがポイントです。
これらのステップを徹底して家の中に持ち込まない工夫をしておきましょう。お家で飼っているペットの安全にも配慮できますよ。
最適な虫よけグッズの選び方
基本の虫対策をしながら、さまざまな虫よけグッズを使うことでより快適に過ごせるようになります。
ただし適用害虫が製品ごとに違うので、確認してから購入するのがミニマルにするコツです。主な虫よけグッズの種類はこちらです。
- 虫よけ線香
- 虫よけプレート
- 体用の虫よけスプレー
- 空間用の虫よけスプレー
- 地面用の虫よけ剤
- 誘蛾灯
- 虫よけトンボ
虫よけグッズを使用する際の注意点
虫よけグッズは地面に直接振りかけるタイプなど、使い方も多様です。キャンプ場のルールを確認し、自然環境への配慮や周囲の迷惑にならないように使うのがキャンパーのマナーです。
ガス噴射タイプの虫よけスプレーやハッカ油は引火性があるので、焚き火など火の近くで使用しないようにします。小さな子どもやペットがいる場合には十分に注意し、手の届かない場所へしまう工夫もしましょう。
これらを守りながら虫よけグッズを安全に使いこなしてくださいね。
虫よけ線香
広範囲にわたって虫を寄せ付けたくない人におすすめなのが虫よけ線香です。
代表的なアウトドア用の虫よけ線香は「森林香」。
「森林香」の適用害虫は、下記のような虫です。
- ユスリカ
- チョウバエ
- アブ
家庭用の緑色の蚊取り線香のように蚊には効き目がありません。蚊取り線香などと併用しましょう。
メーカー各社から蚊とハエにも効き目がある虫よけ線香も発売されているので、適用害虫をチェックしてから購入してみてくださいね。
設置するときのコツは、キャンプフィールドの風上、さらに地面に設置します。ほかにも、サイトを囲うように2〜3か所に設置したり、一人ひとりの椅子の足元に設置するなど、煙を増やすことで効果が上がります。
アロマキャンドル
虫よけ線香の刺激臭や煙が苦手という人には、虫よけ効果を期待できるハーブ系のアロマキャンドルがおすすめです。虫よけ線香より強力ではないものの、虫が寄り付きにくくなります。
虫が苦手な香りで紹介したような、下記の香りを選びましょう。
- シトロネラ
- レモングラス
- レモンユーカリ
- ペパーミント
- シダーウッド・アトラス
- ラベンダー
- ゼラニウム
ただし、精油成分はワンちゃんや猫ちゃんなどのペットに有害な場合があります。とくに猫ちゃんの場合は、うまく代謝できない可能性が高く、猛毒になることがあるため使用しないようにしてください。
虫よけプレート
プレート内部の薬剤が揮発することで虫よけ効果を発揮します。低刺激で無臭なものが多く、煙が苦手な人におすすめです。
基本的に蚊やチョウバエ、ユスリカなどの小さな虫に効果があります。吊り下げ型や置き型などのバリエーションがあるので、キャンプスタイルに合わせて設置しましょう。
体用の虫よけスプレー
体用の虫よけスプレーは長袖・長ズボンは厳しいというときに最適。露出した肌には必須のグッズです。適性害虫をチェックして、蚊だけでなくブヨにも効果があるものを購入しましょう。
スプレーしたら全体にまんべんなく伸ばすのがポイントです。ムラがあるとそこを狙って刺してきます。また汗をかくと薬剤効果がうすれるので、こまめにスプレーして伸ばして使ってください。
ハッカ油スプレー
ハッカ油スプレーは、スーッとした清涼感があるので夏に使用しやすいアイテムです。なるべく化学物質を使わず、天然成分で虫よけしたい人にもおすすめ。
蚊からハチまで、多くの虫が苦手な香りです。スプレータイプを肌に塗布してまんべんなく伸ばします。天然成分は継続時間が1〜2時間と控えめなので、こまめに塗りなおしてください。
生ゴミにスプレーすれば消臭効果もあります。冷却効果もあるので夏のアウトドアにぴったりですね。
こちらも精油成分のため、ワンちゃんや猫ちゃんが吸い込んだりしないように注意が必要です。
空間用の虫よけスプレー
テントの中に虫を入れたくない人におすすめしたいのが、空間用の虫よけスプレーです。手軽で効き目も抜群。テント周辺やテント内にスプレーするようにして使います。
テントを設営したら、インナーテントやテント内にワンプッシュ。風で薬剤が流れてしまうので、就寝前にもスプレーしておくとより効果的です。
地面用の虫よけ剤
地面を這う虫が苦手な方におすすめなのが、地面用の虫よけ剤です。とくにアリやムカデなどに効果を発揮します。ワンポールテントのような、地面が露出したスタイルでのキャンプシーンにおすすめです。
薬剤は、ジェル・泡・液体とさまざまなタイプがあります。テントの周りを囲うようにまいて、薬剤が途切れないように繋げて囲うのがコツ。境界を作って新たな虫が外から入ってくるのを防いでくれますよ。
購入するときは、アウトドア用の環境に配慮されたものを選び、キャンプ場のルールを確認しましょう。
誘蛾灯
薬剤のにおいが苦手という方は誘蛾灯がおすすめ。走光性のある虫が強く反応する短波長(300〜400nm)の青色蛍光灯です。
食卓から少し離れたところに、ランタンポールで吊るして使います。優しい灯で、火も使わないので就寝時でも安心して利用できます。ただし、虫が接触するとバチっという音が出るので苦手な方は注意。
虫よけトンボ
薬剤のにおいが苦手、手軽に虫よけしたい人におすすめなのはトンボの模型です。オニヤンマは蚊やブヨ、ハチなどを捕食する肉食トンボで、多くの虫の天敵です。
キャンプサイトの目立つ場所に設置したり身につけることで虫がよりにくくなります。何よりも虫の視界に入るように設置するのが大切です。風に揺れるように吊るすとホバリングしているように見えて効果的。
とても安全でエコなので用意しておきたいグッズの一つです。
キャンプ場の選び方とサイトの設営
そもそも、虫が少ないキャンプ場に行くという選択肢もあります。虫の被害を受けたくないときは、キャンプ場選びにもこだわってみましょう。
ここでは、虫対策に最適なキャンプ場の選び方やキャンプサイトの設営のコツを紹介します。
虫が少ないキャンプ場の特徴
キャンプ場に迷ったら標高の高さやどのような自然環境かで選ぶのがポイントです。
さらに、虫対策をしているキャンプ場は、虫よけライトが多く設置されている、ゴミ捨て場が倉庫内にあるといった工夫がされています。キャンプに行った際はチェックしてみましょう。
標高が高いキャンプ場を選ぶ
標高1000m以上のキャンプ場は、気温が低いので虫がぐっと少なくなります。夏場のキャンプの暑さ対策にもおすすめです。
自然が少ないキャンプ場を選ぶ
あたりまえのようですが、自然が少ないキャンプ場であれば虫の住処が限られるため虫の数も減ります。また、管理が行き届いていて整備されているキャンプ場も同様です。
- 池や川が少ない
- 砂利やウッドチップが敷かれている
- 高規格やリゾートスタイル
蚊は水場に産卵するので水辺が少ない場所なら遭遇率が下がります。もし川がある場合は、サイトを離れた場所に設営するか、下流と比べて水量の少ない上流を選ぶといいでしょう。
高規格のキャンプサイトは、トイレや水場が二重扉になっているといった工夫があり、キャンプ初心者や虫が苦手な方に人気。グランピングなどのリゾートスタイルも施設が清潔に保たれているため虫との遭遇率が低いです。
これらのキャンプ場は、虫のことを気にせずに安心してキャンプをしたい方におすすめです。
ランタンの適切な配置
夜に活動する虫は、灯に寄ってくる走光性という習性をもちます。この習性を利用した虫よけ方法を試してみましょう。
手元のランタンに加えて、あえて強い灯を別に用意することで、人がいる場所の虫の被害を最小限に抑えられますよ。
メインランタンとサブランタンの置き方
LEDやガソリンランタンなどの光量が大きいメインランタンを、サイト全体を照らすあかりとして少し離れた場所に配置します。ランタンポールなどの高いところに、吊るすようにセットしましょう。
料理やくつろぎ用のサブランタンには、メインランタンより光量の少ないランタンを選びます。オイルランタンやハリケーンランタン、焚き火などがおすすめです。
一番明るいメインランタンに走光性のある虫が引き寄せられるため、サブランタンに虫が寄ってくるのを減らせます。
テント内を工夫する
テント内のキャンプギアを使って、快適な虫対策をしましょう。
インナーテントを使う
外側のテントの中に就寝用のインナーテントを使って物理的に虫対策をします。蚊帳のようなメッシュタイプだと、虫対策と同時に通気性も確保できて快適度がアップ。全方向の虫をシャットアウトできるので、持っておきたいキャンプギアの一つです。
カンガルースタイルにする
カンガルースタイルは、大型テントの中やタープの下に小型テントを入れるスタイルのこと。二重になるので冷え込みがちな夜の時間帯も暖かく過ごせます。
こちらもメッシュ構造になっているテントだと通気性がよくおすすめです。飛ぶ虫と地面を這う虫に対して対策できるので、安心して寝られますね。
コットを使う
コットを使って高さを出すことで地面からの虫を極力寄せ付けないようにします。ロースタイルだと少し心配という人におすすめです。
グラウンドシートの上に使う場合は、シートを傷めないようラグなどを敷いてから置くといいでしょう。
食べ物とゴミの管理
果物やジュースの甘い香りは虫を引き寄せます。食材を出しっぱなしにすると虫を呼び寄せているようなものです。
- 食べ残しや飲み残し
- 食材が入っていた袋や缶
- 使い捨ての箸や取り皿
これらの使い終わったものは虫に察知される前に袋に入れて密封し、におい漏れを防ぐのが大切です。
フタのついたゴミ箱やクーラーボックスのようなキャンプギアを活用しましょう。キャンプフィールドのスッキリも保ちやすくなりますよ。
虫対策に役立つWAQのキャンプギア
ここでは虫対策に便利なWAQのキャンプギアを紹介します。
WAQのアイテムはなんといってもデザインと機能性が秀逸です。キッチン周りのギアも使い勝手がいいだけでなく、生活感がなくスタイリッシュにキマるのがうれしいポイント。
WAQ ASTRA CT 2WAYコット専用テント
コットが虫よけもできるソロテントに早変わり!WAQの2WAYコット専用テントは、快適なメッシュインナーで虫対策にベストマッチします。
薬剤を使わずに設営するだけで防虫対策できるのがお手軽ポイントです。大型テントの中に小型テントを入れ込むカンガルーテントとしても最適。
コットスタイルで就寝できるから地面からの虫にも襲われづらく、テントは地面から吹き込む風を防ぐスカートが標準装備。隙間からの虫の侵入を極力防止できます。
付属のフライシートは210Dポリエステル採用で丈夫。コンパクトなソロテントとしても高スペックなので安心です。
なお、インナーテントのみの販売もしています。
蚊帳やカンガルースタイルのインナーテントとして使用したい場合は、ぜひチェックしてみてください。
WAQ LED LANTERN2
WAQで人気の大容量なLEDランタン。明るさは、最大1650lmと業界最高クラス。虫を引き寄せるメインランタンにぴったりです。
シチュエーションにあわせた3色切り替え、4段階調光ができるので、サブランタンとしても活用できて使い勝手抜群です。
バッテリー容量は13400mAhで、マックスの明るさ1650lmで最大8.5時間、150lmでは最大60時間の連続使用が可能。途中で電池が切れてしまう心配もいりません。
IP67相当の防水性能で急な雨にも安心できます。
大容量だから、急速充電対応のモバイルバッテリーとしても大活躍。
Lightning、USB Type-Cケーブル付きでさまざまなデバイスに対応しています。
WAQ Trash Box
WAQのトラッシュボックスはフタにファスナーがついているのが特徴。虫を寄せつけるにおい漏れ対策ができるゴミ箱です。
- 転倒防止用のペグホールとループ付き
- マグネット式の小窓でサッとゴミ捨て
- 消臭剤を収納できるメッシュポケット付き
- 40L対応の大容量
クイックアクセスできるマグネット式の小窓がとても便利で、料理中などのファスナー開閉が面倒なときも楽にゴミを入れられます。さらに消臭剤が収納できるから、夏場のにおい対策にも万全の体制で挑めますね。
就寝時にテントや車の中にしまっておくときも、においを気にしなくていいのが心強い!ゴミを持ち帰る必要があるときにもお役立ちです。
内側は防水性の高いPVC加工なので汚れてもさっと拭けばOK。衛生面も安心です。
WAQのトラッシュボックスはキャンプサイトの雰囲気を邪魔しないデザイン。生活感が激減するからキャンプサイトがスタイリッシュにまとまりますよ。
WAQ SOFT COOLERBOX
WAQのソフトクーラーボックスは止水ファスナーによる密閉性が高く、食材のにおい漏れ対策にもぴったり!
1.5cmある断熱材の3層構造で最大36時間持続する保冷力。しっかり保冷することでにおいの発生も最小限に抑えられます。
1番の特徴は、天板にファスナーを開けずに中身が取り出せるクイックアクセス機能が搭載されていること!便利なだけでなくサッと取り出すことで冷気を逃しにくいですよ。
ソロ〜デュオに最適な33LのSサイズとファミリーに最適な42LのMサイズの2サイズ展開です。42Lは2リットルのペットボトルが立てて入れられる大きさ。自由に調整できる間仕切り付きで扱いやすく、効率よく保冷できます。
キャンプサイトにぴったりなデザインで、お気に入りのギアになじむタン、オリーブ、ブラックカラーの3色展開です。
虫に振り回されない快適キャンプを
大自然を満喫したいけれど、虫対策で体力を消耗するのは極力避けたいものですね。あらかじめキャンプで遭遇する虫の知識を身につけ、多角的に対策するのがトラブルを避けるコツ。
キャンプギアも活用しながら、虫に振り回されない快適なキャンプライフを楽しみましょう!