ドームテントを使用する際は、雨や日差しを防げるリビングスペースとして「タープ」の併用がおすすめです。
しかし何も考えずレイアウトすると、使い勝手や見栄えが悪くなる場合も……。
そこで今回は「ドームテント」と、携帯性や開放感が魅力の「オープンタープ」の組み合わせ方法を6パターン紹介します。
テントとタープは「どうしたいのか」などの意図を持って配置すれば、快適なテントサイトを作ることできますよ。
「ドームテントとタープで快適空間を作りたい!」という方は、ぜひ参考にしてください。
WAQのおすすめテント・タープ
ドームテントとタープの連結アレンジ
ここではよく使われる連結アレンジを紹介します。
| 横張り | ![]() |
初心者でもかんたん/狭い区画でも対応しやすい |
|---|---|---|
| 垂直張り | ![]() |
プライベート確保/狭い区画でも対応しやすい |
| 過保護張り | ![]() |
雨からテントを守れる/結露を防げる |
| 縦張り | ![]() |
快適な導線を確保しやすい/眺望◎/狭い区画でも対応しやすい |
| 小川張り | ![]() |
見た目がかっこいい/眺望◎ |
なお、今回のアレンジでは、タープのメインポール2本を結ぶ線を「縦方向」と表現します。
迷わずに張れる「横張り」
◾️こんな時におすすめ:設営をシンプルにしたい/区画が狭い
初心者でもかんたんにできるのが、タープと横並びにドームテントを連結する「横張り」。
タープのサイド側はメインポール付近に比べ、ポールやロープが混み合っていないため、初心者でも悩まずに連結できるのがポイント。
横張りは奥行が短くなるので、狭い区画にも対応できます。
テントと連結するサイド側にサブポールを2本立てると、タープ位置が高くなり、テントと干渉せずにきれいに張れます。
反対側のサイドはロープで下げると、タープ内部が外から見えにくくなり、ちょうどよい目隠しに。プライベートを確保でき、落ち着いてキャンプが楽しめます。
開放感を重視する場合は、テントと反対側のサイドにもポールを追加して、タープ位置を高くするとよいでしょう。
プライベート空間を作れる「垂直張り」
◾️こんな時におすすめ:プライベートを確保したい/区画が狭い
「横張り」に少しアレンジを加えたのが「垂直張り」です。
テントと連結していないほうのタープのサイドを地面に直接ペグダウンして、垂直の壁状にします。
壁が完全に目隠しになるため、しっかりとプライベート空間を確保できます。混雑していてお隣さんが近すぎたり、トイレや炊事場近くで人目が多かったりしても、落ち着いてキャンプが楽しめるでしょう。
垂直張りは横張りより広がりにくく、必要なスペースが少ないため、狭い区画でも連結しやすいのがメリットです。
ただしその分、タープ下のリビングスペースは小さくなりやすいので、少人数キャンプ向きのアレンジといえます。
雨や結露からテントを守る「過保護張り」
◾️こんな時におすすめ:雨からテントを守りたい/濡らしたくない荷物が多い
ドームテントを、タープですっぽり覆ってしまうのが「過保護張り」です。
長時間強い雨が降り続くと、テント内まで水が浸みこんでしまうことがあります。過保護張りをすれば、タープが雨を防ぐので、テントへの浸水を防ぐことが可能です。
また、テントをタープで覆うことで、室内と外気の気温差が小さくなり、結露しにくくなります。
また、雨天時の設営・撤収でも、タープ下で作業できて濡れにくくなるのが嬉しいポイント。タープ自体の設営・撤収ではどうしても濡れますが、テントや荷物の準備・片付けなどは落ち着いて進めやすくなります。
注意点として、今回のような中型ドームテントだと、テントを覆う配置になるためリビングスペースはほとんど確保できません。中型〜大型テントの場合は「居住性より天候対策を優先する張り方」と考えるのがよいでしょう。少人数用の小型ドームテントなら、リビングスペースも確保しやすくなります。
開放感があり省スペースで張れるメインポール1本での「縦張り」
◾️こんな時におすすめ:快適な導線を作りたい/眺望を楽しみたい/区画が狭い
省スペースで、テントサイトからの眺めを堪能したい方におすすめなのが「縦張り」。
メインポールを1本だけ使い、タープの片側はテントに被せた状態にします。テント入口前にポールがないので、快適な動線を確保できます。
左右対称にサブポールをサイドに配置して、両サイドの高さを上げると、テントとタープが干渉する面積が減り、閉塞感が解消されます。
手順がやや複雑なので、かんたんに連結方法を説明します。
- ドームテント・タープ・ポール・ロープを地面に置いて、配置を決める。
- テント側にくるタープ端にメインポール用ロープを結んでおく。
- 先にドームテントを組み立てておく。テントはペグダウンせず、移動できるようにしておく。
- テントと反対側にくるタープのメインポールを立てる。
- 立てたメインポールの反対側のタープの下に、ドームテントを潜り込ませ、ちょうどよい場所に置く。
- 2で結んだロープをテントの上に通し、テントの後ろ側まで引っ張りペグダウンする。
- 必要な場合は、タープのサイドに左右1本ずつサブポールを立てる。
- テントやタープの残りのロープをペグダウンする。
ドームテントとタープを縦に連結すると、高さのあるメインポールが正面にきます。視界が開けるので、テント内からも景色を楽しめますよ。
海岸や湖、山のふもとなど絶景キャンプ場でおすすめの張り方です。
ただしタープを直接テントの上に被せるので、摩擦で生地が傷みやすい点がデメリットです。
また、タープ下のスペースにテントが入り込むので、リビングスペースが狭くなってしまう点も注意しましょう。
省スペースでも張れるため、混雑したフリーサイトや、狭い区画などでも活躍するアレンジですよ。
キャンパー憧れの「小川張り」
◾️こんな時におすすめ:見た目を重視したい重視/眺望を楽しみたい/広いサイト
キャンパー憧れのテントとタープの組み合わせ方法が「小川張り」です。老舗テントメーカー「OGAWA」が推奨したアレンジ方法で「延長ベルト」を使って、テントの後ろ側にタープのメインポールを持ってきます。
小川張りは見た目のカッコ良さはもちろん、眺望の良さなど、さまざまなメリットがある張り方です。
一見、連結は難しく見えますが、オープンタープを設営できる方であれば、多少時間はかかっても問題なく設営できるでしょう。
小川張りの手順をかんたんに説明します。
- テント側にくるタープ端に、延長テープを接続しておく。
- テント・タープ・ポール・ロープを地面に置き、配置を決める。延長テープの反対端には、メインポールとロープをセットしておく。
- タープのメインポールを2本同時に、もしくは1本ずつ立てる。
- ドームテントを組み立てて、ちょうどよい場所に置く。
- 必要な場合は、タープのサイドに左右1本ずつサブポールを立てる。
- タープ・テントの残りのロープをペグダウンする。
小川張りも正面に一番高いメインポールがくるので、視界が開けます。絶景を心ゆくまで堪能できるでしょう。
小川張りでは、テントの後ろ側にメインポールを持ってくるので「延長ベルト」が必要になります。なかには、延長専用のベルトを販売しているアウトドアブランドもあります。またロープなどで代用も可能です。
今回使用したWAQのオープンタープ「WAQ HEXATARP TC」には、延長ベルトとして使える「ハンガーテープ」が付属しています。ワンタッチで接続できるアタッチメントも付いており、非常にスムーズに作業できました。
小川張りではテントとタープが干渉しないので、 摩擦で生地が傷む心配がありません。
テントにタープを被せる張り方と違い、タープの高さを高く保てるので開放感を味わえます。またタープ下にテントがそこまで入り込まないので、広いリビングスペースを確保できます。
反面、連結には広いスペースが必要になります。広い区画や、自由にスペースを使えるフリーサイトで可能なアレンジ方法です。
ただし2本のメインポールの距離がかなり離れるため、通常の張り方よりも安定性には欠けます。 強風時などは、避けたほうがよいでしょう。
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番外編:メインポール脇での連結
ドームテントとタープの連結方法には、メインポール脇にドームテントを配置する方法もあります。
ドームテントのサイズが大きい場合、メインポールのガイロープと干渉しやすく、レイアウトによっては連結が難しくなることがあります。一方、小さめのドームテントであれば干渉が起きにくく、設営しやすいでしょう。
区画の広さや形によっては、この張り方がうまく収まるケースもあるため、選択肢のひとつとして覚えておくと便利です。
テント・タープのレイアウトを整えるメリット
テントとタープは、区画の広さや形状・天候・周辺の状況に合わせてレイアウトすることで、快適さが大きく変わります。主なメリットは次の4つです。
雨でも快適に過ごせる

テントとタープを隙間なく連結すると、雨天時のテント・タープ間の移動で濡れにくい
就寝時にテント入口で靴を脱ぐ場面でも、足元が雨・露で濡れにくい
過保護張りは、長時間の強雨でも浸水リスクを下げやすい
スムーズな動線を作れる

ポールやガイロープが動線を横切りにくい配置にできる
移動のストレスが減り、サイト内の行き来がしやすい
ポールにぶつかる/ロープに引っかけるリスクを減らせる
景色をより楽しめる
- 「縦方向」配置はメインポールが正面に来やすく、視界が開ける
- タープ下だけでなく、テント内からも景色を楽しみやすい
周囲の視線を遮れて落ち着ける

- 「横方向」配置はタープが目隠しになる
- 混雑時でも通路や隣サイトの視線を遮りやすい
- プライベート空間を作りやすく、落ち着いて過ごせる
テントとタープはどちらを先に立てる?
テントとタープを連結するときは、あとから動かしにくいほうを先に設営するのが基本です。
ドームテント×ヘキサタープなら、 タープ→テントの順がおすすめ。タープは張り綱やペグが多く動かしづらいですが、ドームテントは自立式で移動がかんたんです。
連結がうまくいかない場合は、テント側を動かして合わせるとスムーズです。また先にタープを立てておけば、雨や強い日差しのときもタープ下で休憩・作業できます。
ただし、ワンポールテントやカマボコ型などの非自立式テントは位置調整が難しいため、先にテントを決めてからタープを合わせるほうがやりやすい場合があります。
テントとタープを組み合わせるときの注意点
ドームテントとタープを上手に連結するには、次の5点を押さえておくと安心です。
1.テントやタープを仮置きして位置を確認する

いきなり立て始めず、テントとタープを地面に置いてレイアウトを確認します。とくに区画が狭いサイトや混雑したフリーサイトでは、先にどこまで使えるかを見極めておかないと、あとから張り直しになりがちです。
ガイロープも地面に伸ばしてみて、張り出しに必要なスペースが確保できるかも確認しておきましょう。
2.ポール・ロープが行き来の邪魔にならないようにする

出入口や通路にポールやロープがかかると、毎回避けて通ることになりストレスになります。
夜間は暗くて見えづらいため、頭をぶつけたりロープに足を引っかけて転倒したりするリスクも上がります。とくに子どもがいる場合は、出入口まわりの動線を優先して配置を調整するのが安全です。
3.風の強さや方向を確認する

オープンタープは風を受けやすく、強風時はポールごと煽られる危険があります。風が強い日はタープを低めに張る、風を受けにくい向きにレイアウトするなどの対策を。状況によっては、タープ設営を見送る決断も含めて安全第一で考えます。
4.生地同士の摩擦に注意する
張り方によってはテントとタープが干渉し、風の強い日などは擦れて生地が傷むことがあります。
使用頻度が高い場合は、毎回同じ向きで張らず、タープを逆向きに変えるなどして、負荷を分散させるのがおすすめです。
5.雨水が溜まらないか確認

連結部分は、張り方によっては雨水が溜まりやすく、同じ場所に水が溜まり続けると浸水につながる恐れがあります。ロープのテンションや位置を調整して水が流れる傾きを作り、雨が降ったときに水が溜まらないかを確認しましょう。
よくある質問
区画が狭いときは、どの連結アレンジがおすすめ?
横に広がりすぎない配置を選ぶのがポイントです。
垂直張り・横張りが扱いやすいでしょう。設営前にテント・タープ・ガイロープを仮置きして、必要なスペースを確認してから立てると失敗しにくくなります。
雨の日に気をつけることは?
雨対策は「連結部に水を溜めないこと」が重要です。ロープのテンションや位置を調整して、タープに傾斜を作り、水が一方向に流れるようにします。
長時間の雨が心配な日は、テントをタープで覆う「過保護張り」が有効ですが、生地同士が擦れない距離を確保しましょう。
風が強い日にタープと連結させても大丈夫?
オープンタープは風を受けやすく、強風では危険が増します。風が強い場合は、タープを低めに張る・風を受けにくい向きに変えるなどの対策を取ります。
ペグの打ち方等も工夫しましょう。
状況によっては無理に張らずタープ設営を見送る判断も安全面では大切です。
ドームテントとタープを上手に組み合わせて快適空間を作ろう!
テントとタープの連結方法は、区画の広さや形状・気候・景色・周囲の混雑状況などで、最も適した方法は変わってきます。
今回紹介したアレンジ方法をいくつか覚えておけば、その日の条件に合わせて適切なアレンジ方法が選べるでしょう。
ぜひ次回のキャンプではテントとタープを上手に組み合わせて、おしゃれで快適なテントサイトを作ってくださいね。
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