ヘキサタープとは、六角形の形状をしたタープのことです。比較的少ないポールで設営でき、張り方を変えることでさまざまなレイアウトを楽しめるのが特徴です。
キャンプでよく使われる定番のタープですが、「どんなメリット・デメリットがあるのか」「どのように選べばよいのか」が分からない方もいるでしょう。
そこで本記事では、ヘキサタープの特徴やメリット・デメリット、選び方、設営方法、アレンジ張りまでまとめて解説します。
これからヘキサタープを使ってみたい方は、ぜひ参考にしてください。
👉 なお、ヘキサタープ以外も含めたタープの種類や選び方については「キャンプにおすすめのタープ|種類・選び方・必要性などまとめて一気に解説!」で詳しく紹介しています。
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「ヘキサタープ」とは?
「ヘキサタープ」とは、六角形の形状をしたタープのことです。「ヘキサ」は、六角形を意味する「ヘキサゴン(hexagon)」に由来します。
1枚の生地をポールとロープで張るシンプルな構造で、比較的設営しやすいのが特徴です。
また、張ったときの曲線的なフォルムが美しく、初心者からベテランキャンパーまで幅広く使われています。
キャンプでよく使われる「ヘキサタープ」と「レクタタープ」
キャンプでよく使われるタープのなかでも代表的なのが、ヘキサタープとレクタタープです。タープは形状によって日陰を作れる範囲や張り方などが異なります。
👉 それぞれの特徴や選び方について詳しく知りたい方は、「タープとは?テント・シェードとの違いや必要性、種類・選び方を初心者向けに解説」もあわせてご覧ください。
ヘキサタープとレクタタープの違い
ヘキサタープとレクタタープの主な違いは、以下のとおりです。
| ヘキサタープ | レクタタープ | |
|---|---|---|
| 形状 | 六角形 | 長方形 |
| 有効面積 | 比較的小さい | 比較的大きい |
| 特徴 | 曲線的な張り姿で、アレンジしやすい | 広い面積を確保しやすい |
ヘキサタープ
ヘキサタープは、六角形ならではの曲線的な形状で、比較的少ないポールでも設営できます。コンパクトなモデルも多く、ソロやデュオキャンプにも取り入れやすいタイプです。
レクタタープ
レクタタープは四隅まで広く使いやすく、大きな日陰やリビングスペースを確保しやすいのが特徴です。ファミリーやグループキャンプなど、複数人で過ごす場合にも向いています。
どちらも設営にはガイロープを使用しますが、必要な本数や張り方は製品や設営方法によって異なります。使用するタープの取扱説明書を確認して設営しましょう。
👉 タープ設営ではロープの結び方を覚えておくと便利です。
ガイロープの基本的な結び方については、「ガイロープの結び方を画像で解説|もやい結び・自在結び・8の字結び」で詳しく紹介しています。
ヘキサタープのメリット
ヘキサタープの主なメリットは、次の3つです。
メリット1 おしゃれな雰囲気が出せる
ヘキサタープは、張ったときにできる曲線的なフォルムが特徴です。すっきりとした美しい張り姿になりやすく、キャンプサイトの雰囲気をつくりやすいメリットがあります。
レクタタープと比べると有効面積は小さくなりやすいものの、張り方を工夫しながらさまざまなレイアウトを楽しめます。
メリット2 比較的軽量・コンパクト
軽量・コンパクトなモデルが多いのも、ヘキサタープの特徴です。
基本的に2本のメインポールを中心に設営できるため、構成がシンプルで、荷物をできるだけ抑えたいキャンプにも取り入れやすいでしょう。
※重量や収納サイズは、生地の素材やタープ本体の大きさ、付属品などによって異なります。
メリット3 設営しやすい
ヘキサタープは構造がシンプルで、基本的には2本のメインポールとガイロープを使って設営します。
ロープを張る位置やペグを打つ場所など、最初は多少のコツが必要ですが、手順を覚えれば1人でも設営できます。
キャンプ初心者でも扱いやすく、タープの設営に慣れていきたい方にも取り入れやすいタイプです。
【参考】ヘキサタープは風に強いって本当?
ヘキサタープは「風に強い」といわれることがありますが、形状だけで風への強さが決まるわけではありません。
風の影響は、タープの大きさや張る高さ、風向きに対する向き、ロープの張り方など、さまざまな条件によって変わります。
そのため、風がある日に使用する場合は「ヘキサタープだから大丈夫」と考えるのではなく、風向きを確認し、タープを低く張るなどの対策を行うことが大切です。
👉 風がある日の設営方法については、「【図解付き】風に強いタープの張り方3つのポイントと15のコツ【完全解説】」で詳しく紹介しています。
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ヘキサタープのデメリット
ヘキサタープには、主に次の2つのデメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット1 有効面積が比較的小さい
ヘキサタープは六角形の形状をしているため、同程度のサイズのレクタタープと比べると、日陰となる有効面積が小さくなりやすい傾向があります。
とくに両端は生地が絞られたような形になるため、タープのサイズそのものに対して、実際にテーブルやチェアを置いて過ごせるスペースは限られます。
大人数で使う場合や、タープ下に広いリビングスペースを確保したい場合は、使用人数だけでなく、実際に使える有効面積も確認して選びましょう。
デメリット2 張り方によってはタープとの距離が近くなる
中央部分を高く、両サイドを低くするように張ることが多いため、座る位置によってはタープとの距離が近くなります。
とくにタープの端に近い場所は高さが低くなりやすく、出入りしにくかったり、圧迫感を感じたりすることがあります。
また、タープ下で火気を使用する場合は、タープ本体との距離にも注意が必要です。熱や火の粉によって生地が溶けたり、穴が空いたりする可能性があるため、使用するタープや火器の取扱説明書に従い、十分な距離を確保してください。
とくに焚き火は火の粉が舞いやすく、タープを傷めたり火災につながったりする恐れがあります。
👉 タープと焚き火の配置について詳しく知りたい方は、「タープと焚き火の配置を解説!相性のよい3種類のタープも紹介」もあわせてご覧ください。
ヘキサタープを選ぶ際のポイント5つ
ヘキサタープは、製品によってサイズや素材、重量、機能性などが異なります。
選ぶ際は、使用人数だけでなく「どのようなキャンプスタイルで使うのか」を考えることが大切です。
ここでは、ヘキサタープを選ぶ際に確認しておきたい5つのポイントを紹介します。
ポイント1 サイズ
まず確認したいのが、タープ本体のサイズです。
ヘキサタープは六角形のため、本体サイズ=そのまま使える有効面積ではありません。同じ寸法の四角形のタープよりも、実際に日陰として使える範囲は小さくなります。
そのため、使用人数だけでなく、
- テーブルやチェアを何脚置くのか
- 荷物もタープ下に置くのか
- どの程度ゆとりを持って過ごしたいのか
まで考えて選びましょう。
おおまかなサイズ感の目安は、以下のとおりです。
| 使用人数 | ヘキサタープのサイズ目安 |
|---|---|
| 1〜2人 | 400×400cm前後 |
| 3〜4人 | 450×450cm前後 |
| 5〜6人 | 500〜550cm前後 |
人数表記や寸法だけでなく、実際の設営サイズや使用イメージも確認するのがおすすめです。
ポイント2 遮光性
日差しの強い時期に使うなら、遮光性やUVカット性能も確認しておきたいポイントです。
遮光性は、生地の色だけでなく、厚みや素材、織り方、コーティングなどによっても変わります。
一般的に濃い色の生地は光を通しにくい傾向がありますが、「濃い色ほど必ず遮光性が高い」とは限りません。
夏場の日除けを重視する場合は、UVカット加工の有無や製品ごとの遮光性能もあわせて確認しましょう。
ポイント3 難燃性
焚き火やBBQを楽しむ場合は、生地の素材や火の粉への強さも確認しておきましょう。
TC(ポリコットン)やコットンを使用したタープは、一般的なポリエステルやナイロン生地と比べて、火の粉による穴が開きにくい傾向があります。
TCとは、ポリエステルとコットンを組み合わせた混紡素材のことです。コットン特有の風合いもあり、キャンプサイトになじみやすい点も特徴です。
ただし、TCやコットンも燃えない素材ではありません。タープ付近で火気を使用する際は、十分な距離を取り、製品の注意事項に従ってください。
ポイント4 耐水性
キャンプでは突然雨が降ることもあるため、耐水圧も重要です。
耐水圧とは、生地がどの程度の水圧まで水の侵入を防げるかを示す数値です。
タープの場合、ひとつの目安として耐水圧1,000〜1,500mm程度以上あるものを選ぶと、一般的なキャンプでの雨に対応しやすくなります。
ポイント5 携行性
持ち運びやすさを重視する場合は、収納サイズと重量もチェックしておきましょう。
とくにソロキャンプやツーリングキャンプ、徒歩で移動するキャンプでは、荷物をできるだけ軽量・コンパクトにまとめる必要があります。
一方、大型のヘキサタープやTC・コットン素材のモデルは、収納サイズが大きく、重量も増えます。
車で移動するのか、徒歩やバイクで持ち運ぶのかなど、自分のキャンプスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
ヘキサタープ設営に必要なアイテム
ヘキサタープを設営するには、タープ本体のほかにもいくつかのアイテムが必要です。
基本的に、次の3つを準備しておきましょう。
- ポール
- ガイロープ
- ペグ・ペグハンマー
1.ポール
ヘキサタープは、基本的に2本のメインポールを使って設営します。
ポールの長さは、タープを張ったときの高さを左右する重要なポイントです。高めに張れば開放感のあるリビングスペースを作りやすく、低めに張れば風の影響を抑えやすくなります。
また、張り方をアレンジしたい場合は、追加でサブポールを使用することもあります。
2.ガイロープ
ガイロープとは、タープとペグをつないで幕体を張り、安定させるためのロープです。「張り綱」と呼ばれることもあります。
ヘキサタープの設営には欠かせないため、必要な本数が揃っているか事前に確認しておきましょう。
3.ペグ・ペグハンマー
ペグは、ガイロープを地面に固定するための杭です。ペグハンマーは、そのペグを地面へ打ち込む際に使用します。
ペグには鍛造タイプやアルミ製、プラスチック製などさまざまな種類があり、適したものはキャンプ場の地面の状態によって異なります。
硬い地面では強度のあるペグ、柔らかい地面では長めのペグを使うなど、設営場所に合わせて選ぶことが大切です。
また、曲がったり紛失したりした場合に備えて、予備のペグも数本用意しておくと安心です。
ヘキサタープの基本的な設営方法8ステップ
ヘキサタープは、基本的に次の8ステップで設営します。
- タープを広げる
- メインポールを配置する
- ガイロープの張りを見定める
- ガイロープをペグダウンする
- ポール・タープ本体・ガイロープを合わせる
- メインポールを立ち上げる
- ガイロープの張り具合を調整する
- 四隅のガイロープを張って仕上げる
最初はロープを張る位置やペグを打つ場所に少しコツが必要ですが、基本的な手順を覚えれば1人でも設営できます。
👉 各ステップの詳しい手順や設営時のポイントについては、「1人でできる!ヘキサタープの張り方8ステップとアレンジ4選」で画像付きで解説しています。
ヘキサタープのアレンジ張り3選
ヘキサタープは、ポールの位置や高さ、ガイロープの張り方を変えることで、さまざまなレイアウトを楽しめます。
ここでは、代表的なアレンジ張りを3つ紹介します。キャンプサイトの広さや過ごし方に合わせて、使いやすい張り方を取り入れてみてください。
① 片側を下げた「プライベート空間スタイル」
タープの片側を低く張り、壁のように使うスタイルです。
開放できるスペースはやや狭くなりますが、周囲からの視線を遮りたい場合や、横からの日差し・風を抑えたい場合に役立ちます。
基本の張り方にサブポールを追加すると、開放する側の高さを確保しながらレイアウトできます。
② 面積を広げた「大屋根スタイル」
タープをメインポールとサブポールで持ち上げ、屋根を広く展開するスタイルです。
タープの端まで高さを出せるため、有効面積を広げて、開放感のあるリビングスペースを作りたい場合に向いています。
通常の設営よりも多くのポールを使用するため、十分な設営スペースを確保し、ガイロープもしっかり張って安定させましょう。
③ 小川張りスタイル
小川張りは、テントとタープを近づけて連結するように設営するスタイルです。
テントの出入り口付近までタープで覆えるため、雨の日でもリビングスペースへ移動しやすくなります。また、テントとタープをコンパクトにまとめて設営しやすいのも特徴です。
小川張りは使用するテントやタープによって設営方法が異なります。
👉 ワンポールテントとヘキサタープを組み合わせた張り方については、
「ワンポールテントとタープで小川張り|張り方を画像付きで解説!」
「【徹底解説】ワンポールテントとタープを連結する2つの方法|メリット・デメリット」
で詳しく紹介しています。
👉 また、ヘキサタープを寝床として活用するタープ泊向けのアレンジ張りもあります。
具体的な張り方や注意点については、「タープ泊はヘキサタープでもできる?張り方とアレンジを解説【図解付き】」も参考にしてください。
ヘキサタープ使用時のコツ
ヘキサタープを使うときは、タープ本体だけでなく、ガイロープを張るスペースまで含めて設営場所を考えることが大切です。
ここでは、設営時に意識しておきたい2つのコツを紹介します。
コツ1 十分な設営スペースを確保する
ヘキサタープの設営には、ガイロープを十分に張れるように、本体サイズよりも広い設営スペースが必要です。
たとえば、本体サイズが約3.4m×3.3mのヘキサタープでも、基本的な張り方では、ガイロープまで含めると約7m×6m程度のスペースが必要になる場合があります。
さらにテントを並べて設営する場合は、その分のスペースも必要です。
そのため、サイトを選ぶ際はタープ本体の寸法だけで判断せず、ガイロープを張る範囲まで含めて確認することが重要です。
👉 ヘキサタープの設営に必要なスペースや、ガイロープの長さの考え方については、「【実演】タープのガイロープ長さの計算方法|30度45度の角度別に紹介!」で詳しく解説しています。
コツ2 設営スペースに合わせて高さを調整する
設営できるスペースが限られている場合は、ポールの高さやガイロープを張る位置を調整する方法があります。
一般的に、ポールを高くするとガイロープを外側へ広く張る必要があり、低くすると必要な設営面積を抑えやすくなります。
そのため、区画サイトなどでスペースに余裕がない場合は、タープをやや低めに張るのもひとつの方法です。
ただし、ポールを低くするとタープ下も低くなり、居住性や出入りのしやすさにも影響します。設営スペースとタープ下の快適さのバランスを見ながら高さを調整しましょう。
ヘキサタープを取り入れてキャンプを快適に楽しもう
ヘキサタープは、シンプルな構造で設営しやすく、張り方を変えることでさまざまなレイアウトを楽しめるタープです。
一方で、有効面積や設営に必要なスペースなど、使う前に確認しておきたいポイントもあります。
使用人数やキャンプスタイルに合わせてサイズ・素材・機能を選び、自分に合った張り方を取り入れてみてください。
日差しや雨を防ぐリビングスペースを作れるだけでなく、キャンプサイトの雰囲気づくりにも役立つのがヘキサタープの魅力です。
今回紹介した選び方や設営方法を参考に、キャンプをより快適に楽しみましょう。
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