ドームテントのキレイなたたみ方・テントを長持ちさせる収納のポイントも紹介

ドームテントのキレイなたたみ方・テントを長持ちさせる収納のポイントも紹介

広々とした空間が魅力のドームテントは、設営もかんたんなので、初心者にもおすすめのテントです。

ただしドームテントを撤収する際に、どうやってたたむのが正解かイマイチわからない方も多いのではないでしょうか。チェックアウト時間が迫るなか、テントが収納袋に入りきらず四苦八苦した経験がある方も多いはずです。

そこで今回は、ドームテントのキレイなたたみ方を解説します。さらにテントを長持ちさせる収納のポイントもあわせて紹介します。

ドームテントをキレイにたたんでスムーズに撤収したい方、帰宅後のテントの手入れを少しでもラクにしたい方は、ぜひ読んでみてくださいね。

WAQでは、ソロ〜ファミリーまで使えるドームテントを販売しています。

WAQ Paramount Dome

取り外し可能なフロアシートが標準装備されているので、フロアレスやお座敷スタイルなど、さまざまなアレンジが可能です。ご興味のある方はWAQ公式ストアをご覧ください。

ドームテントをキレイにたたむと撤収がスムーズに!

どうしても時間に追われるキャンプの撤収。焦ってドームテントをたたんでしまうと、キレイにたためなかったり、ボリュームが大きくなり収納袋に入りきらなかったり、という方は多いはず。

まとまらず収納袋からはみ出すテント本体

何とかして袋に詰め込んだとしても、テントがシワシワになり、次回のキャンプでガッカリなんてことになりかねません。

ドームテントのたたみ方の手順やコツを覚えておくと、たたんだときのボリュームが抑えられて、すんなり収納袋に入ります。

収納袋の中にすべての部品を入れる

またテントがシワシワにならないので、次のキャンプでも気持ちよく使えます。

今回使用するドームテント

今回キレイなたたみ方の解説に使用するのは、WAQの中型ドームテント「WAQ Paramount Dome」です。

WAQ Paramount Dome

幅約4mのゆったりサイズで、ソロからファミリーキャンプまでさまざまなキャンプスタイルで活躍します。

取り外し可能なフロアシートが標準装備されているので、フロアレスやお座敷スタイルなど、さまざまなアレンジが可能です。

ドームテントをたたむ前におこなう2つの下準備

たたみ始める前に下準備をしておくと、帰宅後の手入れがラクになります。以下2つの下準備をしておきましょう。

ドームテントをたたむ前の下準備

下準備1 窓を開放してテント内を乾燥させる

朝になると、テント内に結露など湿気がたまっています。入口を開放し風通しをよくして、テント内を乾燥させておきましょう。

WAQ Paramount Dome

ポリウレタン生地のテントは収納時に湿気を含んでいると、テント生地のコーティングと水分により「加水分解」を起こします。加水分解が起きるとテントがベタベタになり、撥水性などの機能が低下してしまいます。加水分解を防ぐには、とにかくテントを乾燥させることが重要です。

しっかりテントを乾燥させておけば、頻繁にキャンプに行く人なら、帰宅後に毎回お手入れする必要がなくなります。

下準備2 汚れやゴミを取り除く

荷物を運び出したら、テント内を掃除します。

テント床に落ちたゴミをとる

虫や草など湿ったものが残っていると、テント生地が傷む原因となるので取り除きます。泥汚れがついている場合は、乾いた布で拭き取っておきましょう。

ドームテントのたたみ方9ステップ

テント本体からポールを外す

ここからは、ドームテントをキレイに、そして手早くたたむ方法を紹介します。

以下の9ステップにわけて解説するので、手順を一つずつ見ていきましょう。

ドームテントのたたみ方ステップ

ステップ1 ファスナーを閉める

さっそくテントをたたんでいきましょう。テントをたたむときは、ファスナーを全部閉めます。

テントのファスナーを開ける

ファスナーを閉めることでテントの形が整うので、キレイにたたみやすくなります。作業中に他のパーツに引っかかったり、変なシワがついたりするのも防げますよ。

ファスナーを少し開けた状態のテント

ただしテント本体やインナーテントが床つきの部屋の形状の場合は、たたむ際に空気の抜け道になるよう、ファスナーを少し開けておきましょう。

ステップ2 ペグ・ロープを外す

次にペグやロープを外していきましょう。

ペグを抜くときは「ペグ抜き」や「フックつきのペグハンマー」または「ペグのフック」を使います。

ペグ抜きでペグを抜く

地面が固くて抜けにくいときは、少しねじりながら引っ張ると抜けやすくなります。全部抜き終わったら、早めに回収してペグの紛失を防ぎましょう。

ペグを使ってペグを抜く

風が強いときは、ペグを一気に全部抜いてしまうと、そのあとの作業がしづらくなる場合があります。テントが風でめくれあがってしまうときは、テント本体(もしくはインナーテント)のペグを2~3本残しておくと作業が進めやすくなります。

ペグダウンしたスカート部分

ペグからロープを外した後に悩むのが、ロープをどのように処理するかです。テントから外してしまいロープをまとめて収納するのもありですが、次回再びテントに装着するのは面倒です。

ロープが乾いていれば、テントにつけたまま収納しても問題ありません。ただし、たたむときに他のパーツに絡まらないように、まとめて結んでおくとよいでしょう。

テントにつけた状態のガイロープ

ロープが濡れていたり湿っていたりする場合は、そのまま収納すると嫌なニオイやカビが発生する可能性があります。テントから外してしっかりと乾燥させましょう。

ステップ3 フライシートを外して乾燥させる

次にフライシートを外します。

ポールのフックを外す

今回の撮影で使用している「WAQ Paramount Dome」は、フックを外すとフライシートが外れます。外気に触れているフライシートは内側が結露しやすいので、濡れている場合は裏返して乾燥させましょう。

フライシートを裏返して乾かす

ステップ4 テント本体のポールを外す

ポール両端の金具やフックを外して、ポールをテント本体から外していきましょう。

なお一般的なドームテントは2本のメインポールで設営しますが、「WAQ Paramount Dome」は中型サイズのため、メインポール3本と外周ポール3本で組み立てる設計となっています。

ポール両端の金具やフックを外すとまず3本の外周ポールが外れ、全部外すとポールがスリーブに入っている状態になります。(下記画像を参照)

外周のポールを外した状態

一般的なドームテントでは、メインポール2本が残っている状態です。

この状態から、スリーブに入っているポールを抜いていきます。

ポールをスリーブから抜く

ポールをスリーブから抜くときは、必ず向こう側に押しながら抜いてください。手前に引っ張ってしまうと接合部分が外れ、スリーブ内で引っかかってしまいます。

ステップ5 ポールを折りたたむ

外したポールを折りたたんでいきましょう。

ポールを半分にたたむ

テントのポールは端から折りたたまずに、真ん中から半分、また半分と折っていくのが基本です。

ポールを収納袋にしまう

ポールがたためたらポールケースにしまいます。このあと、ポールケースの長さがテントをたたむ際の基準になります。

ステップ6 フライシートをたたむ

フライシートを地面に広げて、たたんでいきます。フライシートは立体的な形をしているので、まず二つ折りにするとキレイにたたみやすくなります。

ポールの長さを基準にして畳んだ状態のフライシート

収納袋に入りやすいよう、ポールケースの長さを基準にして、縦に何度か折りたたんでいきましょう。

1~1.5mほどの長さまで横に畳んだ状態のフライシート

ポールケースの幅になるまで縦にたたんだら、1~1.5mほどの長さまで横にたたみます。

ポールケースの幅になるまで畳んだ状態のフライシート

ステップ7 テント本体(インナーテント)をたたむ

次に、テント本体(インナーテント)をたたんでいきましょう。

広げた状態のテント本体

まず床の部分が設営時と同じ形になるよう、テント本体を広げます。壁や天井部分は床の形の中に収めます。

半分に畳んだテント本体

テント本体を、半分にたたみます。

ポールケースの幅になるまで、縦にたたんだテント本体

フライシート同様に、ポールケースの幅になるまで、縦に何回かたたんでいきましょう。

両端を真ん中であわせて畳んだ状態のテント本体

ポールケースの幅までたたんだら、今度は両端を真ん中で合わせます。さらに半分にたたみ、1~1.5m程度の長さにします。

ステップ8 フライシート・ポール・本体をまとめて巻く

テント本体に重ねたフライシート

たたんだテント本体の上に、たたんだフライシートを重ねます。

テント本体とフロアシートとフライシート

WAQ Paramount Domeの場合、フロアシートも付属しているので、テント本体と同様にポールケースを基準にしてたたみます。

テント本体とフライシートに、フロアシートとポールケースも重ねます。

テント本体・フライシートを一緒に巻いていく

ポールケースを芯にして、テント本体やフライシートを一緒に巻いていきます。ボリュームが大きくならないように、膝で押して空気を抜きながら巻きましょう。

丸めて縛ったテント

収納用ベルトが付属している場合は、巻きつけた状態で縛っておくと崩れにくくなります。またボリュームが大きくなり過ぎたときも、ベルトで縛ると袋に入れやすくなりますよ。

ステップ9 収納袋に入れる

収納袋を逆さまにしてテントを入れる

大型テントの場合は持ち上げるのは大変なので、収納袋を逆さまにして被せます。

収納袋の中にすべての部品を入れる

袋を被せたらひっくり返します。ペグケースなども忘れずに入れましょう。

収納袋のファスナーを閉める

キレイにたためると、すんなりファスナーが閉まります。

バンドをしめて収納袋のファスナーをしめる手元

WAQ Paramount Domeの収納袋には、バンドがついています。

たたんだときのボリュームが大きくなって収納袋になかなか入らないときは、先に収納袋のバンドで締めるとファスナーが閉めやすくなります。

収納完了

すべての部品を収納袋に入れたら、撤収完了です。

収納袋を下げる男性

テントサイトのゴミを拾って、キレイな状態にしてチェックアウトしましょう。

ドームテントは広い居住空間が魅力ですが、サイズが大きいと、力に自信のない方は持ち運びに苦労する場合もあります。とくに車乗り入れ禁止のフリーサイトでは、駐車場からの運搬はかなり重労働になります。

大きなキャンプギア運搬に活躍するのが「WAQ アウトドアワゴン」です。荷室部分は長さ85×奥行40×高さ32cm、耐荷重150kg・106Lの大容量で大型テントもすっぽり収まります。

WAQアウトドアワゴン

幅8.5cmの特大サイズのタイヤを採用。芝生や砂利道、砂浜も快適に移動可能で、重いキャンプギアの運搬が楽になりますよ。

WAQアウトドアワゴン

ご興味のある方は、この機会にWAQ公式ストアをご覧ください。

WAQアウトドアワゴン

ドームテントをキレイにたたむ&長持ちさせるポイント

ドームテントをキレイにたたむ&長持ちさせるポイント

ここからはテントをキレイにたたむためのコツや、テントを長持ちさせるためのポイントを紹介します。

ポイント1 できるだけ乾燥させる

フライシートを裏返して乾かす

湿った状態で収納すると、生地を傷めてしまいテントの寿命を縮めてしまいます。

冒頭でもお伝えしたようにポリウレタン生地の場合、加水分解を起こす可能性があります。加水分解が起こると生地がベタベタしたり撥水性が失われたりするだけでなく、耐久性や強度も落ちてしまうため、注意しなければいけません。

またコットンやポリコットン素材の場合は、カビや嫌なニオイの原因にもなります。

一晩使用すると、地面の湿気でテントの床面も湿ってしまいます。帰宅後にすぐお手入れできない場合は、キャンプ場でテントをできるだけ乾燥させてから、たたむのがおすすめです。

裏返して底面を乾かしているテント

一般的なドームテントは、テント本体(インナーテント)が床と一体になっている製品がほとんどです。地面に面している床部分を乾燥させるには、たたむ前に上の画像のようにひっくり返して乾燥させる方法もあります。

なおWAQ Paramount Domeはフロアシートが取り外せるので、フロアシート単独で干して乾燥させることが可能ですよ。

ペグやポールがスチール製の場合、濡れたまま収納すると錆びの心配があります。

ペグとポールを拭く

時間に余裕があれば、収納袋に入れる前にペグ・ポールの水気や汚れを拭き取っておきましょう。

ポイント2 床つきのインナーテントは空気の逃げ道を残す

テントをたたむ際は、テントの形を整えるためファスナーを閉めるのが基本です。

テントのファスナーを開ける

しかし床と一体型のテントの場合、ファスナーを全部閉めると空気の通り道がなくなり、たたんだときのボリュームが大きくなってしまいます。

空気の逃げ道を残すため、ファスナーを少し開けておくと、たたんだときのボリュームが抑えられます。

ポイント3 ポールを抜くときは引っ張らないで押す

ポールをスリーブから抜く際は、必ず奥に押しながら外すのが基本です。

テントポールのクッションコード

ポールを手前に引っ張ってしまうと、スリーブ内で接合部分が外れてしまいます。スリーブ内で接合部分が外れると、再び接合する必要があり、余計な手間を増やしてしまうので注意しましょう。

ポイント4 ポールを折りたたむときは真ん中から

テントのポールをたたむ際は、最初に半分のところで折りたたみましょう。

半分に折りたたんだポール

端から折りたたむと、テンションが偏ってかかってしまい、中のショックコードが傷みやすくなります。

折りたたんだポール

一方、真ん中から折りたたむと均一に負荷がかかるので、ショックコードの傷みも防げます。半分に折りたたんだら、さらに半分、半分と折りたたんでいきます。

ポイント5 雨の撤収なら帰宅後にたたむのもアリ

撤収時に雨が降っていたら、キャンプ場ではテントを乾かせないので、必ず自宅での手入れが必要になります。そのため無理してキレイにテントをたたむ必要はありません。

一時的にゴミ袋などに収納して持ち帰り、自宅でしっかり乾燥させてからキレイにたたみましょう。

また、びしょびしょに濡れたテントの乾燥が大変と感じる場合は、テントクリーニングの乾燥サービスを利用するのもおすすめです。キャンプ場やコンビニからテントを送るだけで、濡れたテントをしっかりとメンテナンスしてくれます。

テントを送る、特殊クリーニングを施してくれる、キレイになったテントが返ってくる

テントのクリーニング専用工場と国家資格をもつクリーニング師がクリーニングしてくれるので、安心してお任せできますよ。

以下に当てはまる方は、ぜひこの機会に利用を検討してみるといいでしょう。

  • 自分でお手入れするのが面倒
  • 自宅で乾燥するのが難しい
  • プロに任せたい
  • カビや臭いが気になってきた
  • 防水・防カビ加工を施したい
  • 今のテントをなるべく長く愛用したい

ポイント6 購入時の折り目にこだわらない

WAQドームテントの生地

テントは購入時から、たたんだときの折り目がついています。そのため使用後にテントをたたむ際に「同じ折り目でたたんだほうがよいのでは?」と思いがちです。

しかし同じところでたたむと、折り目に何回も負荷がかかります。生地の傷みを防ぐには、あえて購入時の折り目と違うところでたたむのがおすすめです。

設置・撤収が難しそうに見えますが、ポールの数が多い以外は通常のドームテントと手順は同様です。慣れてきたら、一人でも設置・撤収が可能になるでしょう。

WAQ Paramount Dome

今回の撮影で使用したWAQの中型ドームテント「WAQ Paramount Dome」は、耐水圧2000mmのシーム加工を施した、丈夫なリップストップ・ポリエステルの生地を採用。乾燥が早いので、撤収も素早くおこなえます。

入口は3か所、その他にも開口部が多いため風通しがよく、夏キャンプも快適です。

また煙突ポート(穴)が2か所あり、好きなレイアウトで薪ストーブが使えます。

WAQ Paramount Dome

さらに電源サイトから電源コードが引き込みやすい専用ジッパーつきで、電気毛布・カーペットの使用も可能。冬も温かくキャンプを楽しめますよ。

防水性・遮熱性を高めるルーフフライつきで、朝晩の温度差が大きい時期に使用することで結露の軽減にもなります。


WAQ Paramount Dome」にプラスすることで、スペースがさらに広々使えるのが「WAQ Paramount Dome専用オプション ベスティブル」です。

「ベスティブル」とは拡張式の前室のこと。テントにプラスすることで、さらに使い勝手のよい空間が作れます。

玄関と違う出入り口に配置して荷物置き場として、またお座敷スタイルの玄関として、などキャンプスタイルに合わせた使い方ができます。

WAQ Paramount Dome専用オプション ベスティブル


WAQ Paramount Dome」で夏キャンプを楽しみたい方、またプライベート空間を作りたい方におすすめなのが「WAQ Paramount Dome専用オプション インナーテント」です。

定員は4~5人でファミリーキャンプにぴったりサイズです。

かんたんに装着できる吊り下げ式で、蚊帳のように虫の侵入を防げます。また全面をメッシュにできるので、風通しがよく夏キャンプも快適です。

メッシュ部分はフルクローズにもできるため、冬は温かさを逃がしません。

専用インナーテントをパラマウントドームに装着すると、ちょっとしたスペースが残ります。

残ったスペースは着替えスペースや荷物置き場として、2ルームテントのように有効活用できます。

WAQ Paramount Dome専用オプション インナーテント

ドームテントのたたみ方をマスターしてもっと撤収をスムーズに!

収納袋を下げる男性

チェックアウト時間が迫るなか、焦ってしまうのがテントの撤収です。アタフタとたたんだ結果、収納袋に入りきらず、ますます焦ってしまったという方も多いはず。

今回紹介したドームテントのたたみ方を実践すれば、すっきりキレイにたためるので、撤収がスムーズになります。さらに手入れの手間を減らすポイントを押さえれば、帰宅後の負担も減らせますよ。

ぜひドームテントのキレイなたたみ方をマスターして、キャンプ場の朝や帰宅後はゆったり時間を過ごしてくださいね。

この記事に関連するWAQ製品

ブログに戻る