テントの洗い方や基本的なお手入れ方法|コインランドリーや洗濯機がダメな理由も解説

テントの洗い方や基本的なお手入れ方法|コインランドリーや洗濯機がダメな理由も解説

テントを使用すると、雨や結露で濡れたり泥などの汚れがついたりするもの。使っているうちに拭いても落ちない汚れや、目に見えない細かな汚れも出てくるため、定期的に洗濯するのがおすすめです。

今回は、

を中心に、テントを長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。

手入れを怠るとカビや劣化でテントをダメする恐れがあります。テントを長持ちさせたい方は、ぜひ参考にご覧ください!

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テントの手入れが必要とされている理由

テントの手入れが必要な理由

定期的なお手入れが必要とされている理由は、主に次の2つです。

  • カビの発生・汚れの定着をおさえる
  • 定期的なメンテナンスで長く快適に使える

カビの発生・汚れの定着をおさえる

テントのカビ
出典元:コトイチ キャンプスナップ

使用後のテントをそのまま放置しておくと、雨・結露・湿気の影響でカビが発生することも。カビが発生すると、カビの色素が沈着する可能性もあります。テントをしっかりと乾燥させることで、カビの繁殖を防止できます。

また、テントについた汚れも使用する度こまめにふき取ることで、汚れの定着や悪臭の発生も予防できます。

定期的なメンテナンスで長く快適に使える

定期的なお手入れをすることで、テントの機能を維持し、快適に使用することができます。テントは高価な商品ですが、メンテナンスを怠ると破れや汚れでダメになってしまうこともあります。定期的なお手入れをすることでより長く使用できますので、こまめにメンテナンスを行いましょう。

テント使用後のお手入れ方法|シチュエーション別

テントを長く使用するためには、使用後のお手入れは欠かせません。細かなメンテナンスを行うだけで、お気に入りのテントを長持ちさせられます。

ここでは、次の3つのシチュエーション別に、使用後のお手入れ方法をご紹介します。

  • 現地でテントを撤収するとき
  • 雨が降っていたとき
  • 長期間使用しないとき

それでは詳しく解説していきます。

現地でテントを撤収するとき

雨が降っていなくても、キャンプで使った後のテントは地面からの湿気や結露などで濡れていることがほとんど。現地では、軽く干して乾かしてから撤収するのが鉄則です。

キャンプ場を出発する2時間ほど前から、生地の表面についた水滴を拭き取り風通しの良い場所で干すことで、水分をザッと飛ばせます。テント全体を拭き取るのが難しい場合は、パタパタとはたいておきましょう。

現地でテントを干す方法
  • 木・ポール・ロープなどで物干しを作る
  • 垣根やイスを利用する

インナーマット・グランドシート・ポール・ペグなどの小物アイテムも、しっかりと乾燥させましょう。

干した後はテントのコーティング素材に気を配りながら、汚れを優しく拭き取ります。また、撤収時にはテントの破れなどの破損がないか確認しておきましょう。

雨が降っていたとき

撤収のときに雨が降っている場合は、屋外でテントを乾かすことができません。そのようなときは、表面についた雨水を軽く拭きとってから大きめの袋に入れて持ち帰り、帰宅後にお手入れしましょう。

家に到着したら袋に入れておいたテントを取り出し、水分や汚れをしっかり落として、テントを乾かします。

テントを干す

汚れが落ちにくいときは、中性洗剤を薄めた水+布で軽くふき取りましょう。

家に帰ったあとや翌日も悪天候で外干しできないときは、浴室乾燥機や室内干し用のタオルハンガーなどにかけてサーキュレーターで乾かしておくといいでしょう。

雨の中でのテント撤収のコツなどは、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にご覧ください。

長期間使用しないとき

長期間テントを使わないときは、直射日光や高温多湿を避けて保管します。とくに梅雨の時期などは、保管場所の湿度が高くなることがあります。

しばらく使う機会がなくても、定期的に広げて風を通し、湿気を逃がすのがおすすめです。手入れを行った状態で保管することで、テントの劣化も最小限に抑えられます。

テントの洗い方を解説

長年愛用している・泥汚れが落ちない・ニオイが気になる場合などは、天気の良い日に洗濯しましょう。ただし、洗いすぎるとテントの防水性能を損ねる可能性もあります。年に1回ほどの頻度で丸洗いするのがおすすめです。

テントを洗う手順

ベランダ・庭・浴槽・駐車場など、水を使って丸洗いできるスペースで行いましょう。

STEP
チャックを全開にして、フライシート・インナーシートを広げる

チャックを開けて、テントを裏返します。フライシートやインナーシートも広げます。

STEP
中性洗剤を薄めた水に浸ける
洗い桶につけたテント
出典元:~週末キャンプ・サイクリング日記~

バスタブ・洗い桶・ビニールプールなどに、中性洗剤を薄めた水を張り、テントを浸けます。生地やコーティングを傷めないように、手洗いや足で踏み洗いします。

STEP
手や足を使って優しく洗う

生地やコーティングを傷めないように、手洗いや足で踏み洗いします。テントの外側や底面もまんべんなく洗うようにしましょう。

STEP
汚れが落ちないときはスポンジを使う

汚れがひどい場所は、スポンジを使って洗いましょう。手や足を使って優しく洗うことで、防水効果が落ちるのを防ぐことができます。

STEP
きれいな水で洗い流す
きれいな水で洗い流す
出典元:~週末キャンプ・サイクリング日記~

汚れが落ちたら洗剤を水で十分に洗い流します。

STEP
日陰で乾かす

直射日光を避けるように干して、しっかり乾燥させます。

TC(テクニカルコットン)テント・コットンテントは洗浄しにくいため注意

ポリエステルやナイロン素材のテントは、吸湿性が低く、洗いやすいという特徴があります。一方、コットン素材を含んだテントは、水を吸収しやすいため、洗浄にひと手間かかります。

水分を含むとずっしりと重くなり、お風呂などの狭い場所では洗いにくいことも……。また、アパートやマンションなどの狭いベランダだと干すのも一苦労します。

TCテントやコットンテントを洗ったり干したりする場所の確保が難しい場合は、テントのクリーニングサービスを活用するのも選択肢の一つです。

テントを洗濯機やコインランドリーで洗うのはNG

コインランドリー

「洗濯機で洗ったら楽なのに」「洗う場所も干す場所もないから、コインランドリーを使いたい」といった考えが浮かぶ方もいるかもしれません。

しかし、洗濯機やコインランドリーでテントを洗うのはNGです。ダメな理由は次のとおりです。

  • 洗濯機やコインランドリーの機械が故障する恐れがある
  • テントの撥水防水加工が落ちる
  • 金具が引っかかって生地が破れる など

洗濯機は水をかき混ぜてこすり洗いするため、テントの洗浄にはおすすめできません。最悪の場合、生地が破れるなどテントの寿命を縮めてしまう可能性もあります。

コインランドリー

とくに、コインランドリーで洗濯したり乾燥させたりするなどの行為は、機械を故障させる可能性もあり、コインランドリーを運営されている方々に迷惑をかけることもあります。

・コインランドリー機械の穴に金具が入って回転が止まり、機械が壊れ、最悪弁償を求められる可能性もあります。年間で15件ほどそういうトラブルが発生しています。

・基本的に洗濯したものを乾燥するのがコインランドリーの乾燥機です。野外で利用して、泥だらけやびしょぬれになっているものを入れたら、他の人に迷惑になるかと思います。次の利用する方は、綺麗な衣類や布団をその中で乾燥するためです。

・サーカスTCなどのコットンテントをコインランドリーの乾燥機を使用すると生地が縮みます。

引用元:テントをコインランドリーで洗濯機・乾燥機を使用するリスクについて知っていてほしいこと。 | クリーニング403(ヨンマルサン)

テントは水を通さないため、洗濯機や乾燥機での脱水がうまくできず、機械そのものが故障する恐れもあります。コインランドリーで機械を故障させてしまうと、弁償を求められるなどのトラブルにもつながるため、やめておきましょう。

庭・ベランダでのテントの干し方

テントを洗った後は、庭やベランダなどの直射日光の当たらない場所で陰干しします。庭やベランダに置いているイス・テーブル・自転車などの上にかぶせて干す形でOK

テントを広げて水分を飛ばし、しっかり乾燥させてカビの繁殖を抑えるようにしましょう。

テントを広げて乾かす
出典元:カルシファーに恋して

マンションやアパートなどの集合住宅でベランダが狭くて干せない場合は、浴室乾燥や布団乾燥機を使ったり、近くの公園・河川敷・駐車場の車の上に広げて干す方法もあります。

くわしい内容はこちらで解説していますので、ぜひご覧ください。

洗った後は、撥水&防水加工も忘れずに

新品のテントは高い撥水性があり、雨水をしっかりとはじいてくれます。しかし、長く使用していると徐々に効果は落ちていきます。

雨がテントにしみ込むのを防ぐために、テントを洗った後は、撥水または防水加工をしておきましょう。

撥水と防水の違い

撥水スプレーは、素材の表面をコーティングすることで水をはじく効果を発揮します。布目のすき間を防がないので、高い通気性を維持できます。しかし、時間の経過と共にコーティングが徐々に落ちてきます。

一方、防水スプレーは布目のすき間を塞ぐことで水の侵入を防ぎます。撥水スプレーと比べて効果が持続しやすい反面、空気や水蒸気も通さないため、通気性が悪くなる特徴があります。

それぞれ特徴が異なるため、

  • 雨などの水に直接触れる、テントの外側には撥水剤
  • 湿気の侵入を防ぎたい、テントの内側には防水剤

といったように、うまく使い分けましょう。

正しいお手入れを定期的に行いテントを長持ちさせよう

キャンプやアウトドアなどでテントを使用したあとは、しっかり乾燥させる汚れを落とすなどのお手入れは必須。お手入れ方法を間違えてしまうと、カビが生えたり汚れが定着したりなど、劣化を招いてしまいます。

年に一度、テントを丸ごと洗浄することで、末長く快適に愛用できます。正しい手入れの方法を実践し、お気に入りのテントでアウトドアを楽しみましょう。

テントを洗った後の保管方法や、適切な保管場所については、下の記事も参考にしてください!

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