自然と一体になれるタープ泊。タープだけで寝泊まりするため、一般的なテント泊よりハードルが高い印象を受ける方も多いかもしれません。
しかし、注意点を押さえることでタープ泊も快適に楽しめます。そこで今回は、以下の内容を解説します。
- タープ泊の魅力・メリット
- タープ泊に必要なもの・あると便利なアイテム
- タープ泊の注意点
- 安全・快適に過ごすポイント
なお、タープの種類や張り方、保管方法など、タープに関する情報は以下の記事にまとめています。ぜひ参考にご覧ください。
アウトドアブランドのWAQでは、水や火の粉に強いTC素材を使用したヘキサタープを販売しています。
ポールやペグがセットになっているオールインワンのため、初心者の方にもおすすめです。この機会に、ぜひ公式ストアをチェックしてみてください。
タープ泊とは

タープ泊とは「タープ」だけで宿泊をするキャンプスタイルです。
一般的にタープを使うときはテントと組み合わせて設営し、宿泊はテント、休憩や食事スペースとしてタープを利用することがほとんど。
しかしタープ泊の場合は、タープをシェルターのように立てて、その下に宿泊します。開放感があり、自然を近くに感じられるため、テント泊と異なる独特の楽しみ方ができるのが魅力です。
タープには、スクエアタープ・ヘキサタープ・ウィングタープなど、さまざまな形があります。それぞれ特徴も異なるため、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。下の記事では、タープの種類について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
タープ泊のメリット
タープ泊にはさまざまな魅力があります。
- 大自然をダイレクトに感じられる
- 持ち物の軽量化ができる
- 設営や撤収がラク
こちらでは、タープ泊をするメリットについて見てみましょう。
大自然をダイレクトに感じられる

タープ泊は入口を開けておくと内外の境界線がほとんどなく、テントよりさらに自然との距離が近いのが特徴です。そのため、できるだけ自然のなかに溶け込み、リラックスして過ごしたい人にはぴったりといえるでしょう。
テントとは違って床部分も自然のまま。入り口を閉めてもすき間から外の様子が見えるなど、自然との一体感があります。
さらにポールの代わりに近くにある木や石などを利用してタープを設営すれば、より野営感を味わえるはずです。
持ち物の軽量化ができる

タープ泊は荷物の軽量化ができるため、キャンプ地まで歩いて移動の負担も軽減できます。
軽量タイプのタープだと重さはわずか400~700g程度。一般的なテントの5分の1ほどの重さのため、携帯性にとても優れています。
設営や撤収がラク
タープ泊は持ち運ぶ道具が少ない分、設営・撤収がかんたんなのが魅力です。タープの種類にもよって異なりますが、張り方もさまざまなアレンジができるため、周囲の環境や天候に合わせて張り方を変えることも可能。
構造もシンプルなため、テントより設営時間が短く、撤収にかかる時間も設営よりさらに短時間で済みます。
さらにタープの設営作業に慣れてしまえば、ぴんとシワのない状態に張れたり、周りの環境に合わせてポールや縄の角度調整も自由自在に調整できるようにもなります。
タープ泊の注意点
タープ泊はキャンプする場所に合わせたアレンジがしやすいですが、いくつか注意するべきこともあります。
- 雨の影響を受けやすい
- 強風への対策が必要
- 就寝時の寒さ対策が必要
- 野生動物への対策
- 蚊やムカデ、マダニなどの虫除け対策が重要
- プライベートの確保が必要
- 防犯対策は必須
各注意ポイントについて詳しく解説していきます!
雨の影響を受けやすい

タープ泊は雨の影響を大きく受けてしまいます。そのため、高台のような雨水が溜まりにくいところに設営することが大切です。
雨水が溜まりやすい場所は、次のとおりです。
- 地面にくぼみができている
- 枝や葉が溜まっている場所 など
タープを地面に直接設営する場合は、地面との接地面に雨水をよけるための溝をあらかじめ掘っておくのも1つの方法です。
さらにキャンプ用の折りたたみのベッド(コット)があると、地面に直接横にならずに済みます。雨が降りそうな日は、コットも持参すると安心できますよ。

以下の記事では、ヘキサタープを実際に使用した上で、タープ泊での雨対策を画像付きで解説しています。陣幕風やステルス張りに近いアレンジ張りも紹介しているので、ぜひご覧ください。
強風への対策が必要

タープは風の影響を受けやすいというデメリットがあります。ロープやポールで固定していても、風の向きによっては、せっかく張ったタープが飛ばされてしまうこともあります。
風の強い日や開けた場所に設営するときは、全体を低めに張ったり、風上側は低くして風下側を出入口にしたりするなど、風の影響を受けにくい張り方で設営するのがおすすめです。
風に強いタープの張り方や手順については画像付きで詳しく解説しています。1人でも設営できる方法を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
さらに「もやい結び」など、風で負荷がかかっても解けにくいロープワークを覚えておくのがおすすめ。こちらでは定番の「もやい結び」「自在結び」「8の字結び」の手順を、画像付きで詳しく解説しています。
就寝時の寒さ対策が必要

タープ泊では晴れた日であっても寒さを直に感じるため、防寒対策は必須です。テントのようにフルクローズした状態でもすき間風が入りこみます。とくに、冬場のタープ泊の場合は夜間の就寝時に地面からの冷気が伝わり、より寒さを感じやすくなるため、しっかり対策をしておきましょう。
荷物は増えますが、断熱性の高いマットを活用するのもおすすめ。
また、重ね着やカイロを活用したり、保温性に優れたブランケットを持っていったりすると、外気温に合わせて温度調整しやすくなります。
足先などの末端はとくに冷えやすいため、厚手の靴下やレッグウォーマーなども用意しておきましょう。
野生動物への対策

山などの自然と近いキャンプ場では、熊・イノシシ・シカ・猿などの野生動物が現れる可能性があり、思わぬ怪我や事故につながる可能性があります。
食べ残しや食料品はクーラーボックスなど密閉できるものに入れてニオイが出ないよう対策し、野生動物を引き寄せる原因を作らないようにしましょう。
野生動物の被害にあわないための具体的な注意ポイントは、こちらで詳しく解説しています。
蚊やムカデ、マダニなどの虫除け対策が重要

タープ泊は野ざらし状態となるため、蚊・ムカデ・マダニなどの虫対策は欠かせません。
- 虫よけスプレーや蚊取り線香、蚊帳などを使用する
- 長袖など肌の露出が少ない服装をする
- 虫刺され用の薬なども準備しておく
滞在中は、なるべく蚊取り線香を焚き続けておくほうが虫を寄せつけにくくなります。
ただし、蚊取り線香を置く場所によってはやけどをしたり、タープに穴が開いたりする可能性があります。煙がタープに入るよう、風の向きや位置には考慮して設置しましょう。
プライベートの確保

外から中が丸見え状態になるタープ泊。
「外からの視線が気になる」「着替えや寝るときは目隠ししたい」という場合は、テントのような形にする「フルクローズ」という張り方がおすすめです。
フルクローズの張り方はさまざまあるため、自分にとってやりやすい方法を見つけてみるといいでしょう。
また、タープの2枚使いもプライベートの確保にはおすすめです。1枚はフルクローズ、もう1枚はオープンで張れば、大自然を感じることもプライバシーの確保もできます。
完全なフルクローズ状態にしたい場合は、定番の形であるレクタタープが最適です。しかし、流行の流れからヘキサタープしか持っていないという方も多いのではないでしょうか。
六角形のヘキサタープは、レクタタープとはまた違った張り姿でのタープ泊が楽しめます。

下の記事では「ヘキサタープを使ったタープ泊向けのアレンジ張り」を紹介しています。プライベート空間がどのくらい確保できるのか?なども画像付きで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
防犯対策は必須!
キャンプ場ではキャンプギアや貴重品が盗まれる、盗難被害が発生することも……。そのため、サイトを離れるときや就寝時には防犯対策が必須です。次のようなアイテムを使って、万全の対策をしておきましょう。

キャンプ場で盗難被害にあわないための具体的な防犯対策については、下記の記事で紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
タープ泊で必要なもの・あると便利なアイテム
タープ泊をする際には「設営のために必要なもの」「あると便利なもの」があります。現地で困らないためにも忘れずにチェックしておきましょう。
ロープ・ペグ・ハンマー

ロープ・ペグ・ペグハンマーは、タープ設営に欠かせないアイテムです。
ロープはタープが風などで飛ばないように固定したり、タープの張りの調整をしたりするために必要不可欠です。
地面に固定するためのペグを忘れてしまうと設営できません。忘れないように、出発前には入念にチェックしておきましょう。
コット・キャンプマット

キャンプマットがあると布団のような感覚で眠れて、地面の硬さや冷えなどを直に感じずにすみます。
雨が降りそうな日は、地面の影響を受けにくいコットを持っていくと重宝します。日中はベンチや荷物置きとしても活用できるためとても便利です。
さらに寝心地の良さをアップするのであれば、コットとマットを合わせて使うのもおすすめ。コットの上にマットを敷くことでよりベッド感が増して快適に眠れます。
シュラフ(寝袋)
シュラフ(寝袋)には大きく分けて「封筒型(レクタングラー型)」「マミー型」の2種類があります。
封筒型は封筒のような長方形の寝袋で、内部のスペースが広めなので寝返りなどもしやすく、寝袋にまだ慣れていない初心者にも使いやすいです。

マミー型は顔以外のすべてをミイラのようにすっぽりと覆うことができる防寒性・保温性が高い寝袋で、寒い時期にも安心して使用できる寝袋です。密着性が高い分、慣れるまでは身動きがしにくく感じる場合もありますが、軽くてコンパクトなものが多いため、頻繁にキャンプに出かける人であればこちらもおすすめ。

封筒型とマミー型どちらの良さも取り入れたエッグ型は、封筒型のような内部スペースの確保とマミー型の保温性を兼ね揃えている寝袋です。こちらもコンパクトに持ち運べるため、タープ泊には便利なアイテムといえます。
ランプ・LEDライト

夜間や早朝など周囲が暗いときにはランプやLEDライトが必須です。タープ泊は自然に近い環境で宿泊するため、ランプも防水・防塵タイプのものがいいでしょう。
できれば、長時間使用に備えてバッテリー容量も大きなものが望ましいです。
急速充電ができるタイプならば、時間がないときにも役立ちます。状況に合わせて明るさ調整ができるものであれば、さらに使い勝手が良くなるためおすすめです。
バーナーやクッカーなどの調理器具
タープ泊でキャンプ料理を楽しむなら、バーナーやクッカーなどの調理器具も重要なアイテムです。
最も手軽で持ち運びやすいバーナーは、ガスカートリッジの上に直接クッカーを置いて調理する「一体型のシングルバーナー」です。

そのほか、ホースとガス缶を繋げて使う「分離型」もあります。

クッカーは、鍋やフライパンとして使えるだけではなく、そのまま食器としても使用できます。深さが浅いものと深いものがセットになっているクッカーもあるため、持ち運びやすさなども考慮して選びましょう。
ローテーブル・ローチェア

タープ泊ではコンパクトで手軽に持ち運べるローテーブルやローチェアがおすすめです。ローテーブルの高さは30~40cm程度、天板のサイズはソロキャンプで30~60cmほどを目安で選ぶと使いやすいでしょう。
天板も折り畳めるタイプを選ぶと、よりコンパクトに持ち運びできます。
焚き火台

直火での焚き火を禁止しているキャンプ場で焚き火台のレンタルをしていない場合は、焚き火台も忘れずに持って行きましょう。
虫除けグッズ・メッシュタイプのインナーテント(蚊帳)

自然をより近くで感じられるタープ泊では、蚊取り線香や虫除けスプレーなどの虫よけ対策グッズは必須。
あわせて蚊帳の役割を果たすインナーテントや蚊帳を一緒に設置すると、ブヨ・アブ・ムカデなどの侵入も防げます。虫が入り込まないように、網目の細かいタイプを選ぶようにしましょう。
インナーテントや蚊帳には「天井から吊り下げるタイプ」と「自立式タイプ」があります。タープの種類や、自身のキャンプスタイルに合わせて、使いやすいタイプを選びましょう。
コットとインナーテント(蚊帳)を合わせて使うと最強!

地面から距離を取れるコットと、周りを囲うインナーテント(蚊帳)を合わせて使うことで、地面にいる虫と飛んでくる虫の両方を物理的にシャットアウトできますよ。
アウトドアブランドのWAQではタープ泊にぴったりのアイテムも取り扱っています
アウトドアブランドの「WAQ」では、タープ泊にも使用できるおすすめのアイテムをご用意しています。
WAQ HEXATARP TC(ヘキサタープ)

WAQの「HEXATARP TC」は、MとLの2サイズをご用意しています。設営に必要なロープ・ペグ・ポールがセットになっているため、そのまま持っていけばOK。
燃えにくいポリコットン製の素材を使用しているため、焚き火で火の粉が飛んでしまったときも安心です。
1人でも設営しやすく、サブポールを使えばプライベート空間を確保するなど、さまざまなアレンジも可能。年間を通して使えるため、1つ持っておくと重宝すること間違いなし。
「タープ泊に持って行くタープを探している」「ポリコットン製のタープが欲しい」という方は一度チェックしてみて下さい。
WAQ 2WAY フォールディングコット

「WAQ 2WAYフォールディングコット」はハイ&ローの2WAY仕様のため、状況に応じて高さの調整が可能です。超々ジュラルミン採用のフレームは150kgまで耐えることができます。
両側にサイドループがついているので、さまざまなギアを取り付けて、自分好みの機能をカスタマイズできますよ。

通常サイズとワイドサイズの2種類あるので、好みにあわせてお選びいただけます。


タープ泊の予定があるけど「コットを持っていない」「買い替えを検討している」という方は、ぜひチェックしてみてください!
タープを最大限に活用してタープ泊を楽しんでみよう
ハードルが高いと感じるタープ泊も、注意点や快適に楽しむポイントをしっかりおさえて実践することで、タープ泊デビューできます。テント泊と比べると持ち物も減らせてラフに楽しめるので、キャンプツーリングはもちろん、自転車や徒歩でのキャンプにもおすすめ。テント泊では味わえない自然との一体感を楽しんでみましょう。
下の記事では「ヘキサタープを使ったタープ泊用の張り方&アレンジ方法」「1人でも張れるタープの張り方」について、画像付きで解説しています。ご自身のキャンプスタイルに合わせて、ぜひご活用ください。